義民伝兵衛と蝉時雨さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

義民伝兵衛と蝉時雨

義民伝兵衛と蝉時雨

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

クエンティン・タランティーノ監督の最新作。久しぶりの現代劇であり、史実が軸にあるフィクション映画ということで、どんな作品に仕上がっているのかワクワクしながら観に行ってきた。

一言で言ったら凄かった!
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修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

3.8

「修羅雪姫」の続編。

前作に続き、センス抜群の演出や奇抜な映像美が魅力的で素晴らしかった。映像と音楽のマッチの仕方も見事で素晴らしかった。

物語は前作よりもストレートなメッセージが込められていて、
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修羅雪姫(1973年製作の映画)

4.3

タランティーノの「キル・ビル」の元ネタでも有名な梶芽衣子主演「修羅雪姫」。凄く久しぶりに鑑賞。

とにかくストーリーが面白すぎる。無駄がなくテンポも良く、展開も面白い。文句なしに面白かった。
映像美や
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悪魔の追跡(1975年製作の映画)

3.6

70年代の雰囲気全開なオカルト×カーアクション。
ピーター・フォンダの訃報を聞き久しぶりに鑑賞。前回観たのがかなり前だったので、細かい内容まで覚えていなくて凄く楽しめた。

オカルトとカーアクションの
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.6

「アギーレ/神の怒り」と同様にヘルツォーク監督らしい独特な映像と音楽が織りなす幻想的で神秘的な世界観がとても素晴らしい作品だった。大河に面したイキトスの街並みやアマゾン奥地の自然豊かな熱帯雨林の風景、>>続きを読む

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.9

ずっと観たいと思っていたヴェルナー・ヘルツォーク監督作品。ようやく初鑑賞。

映像美がとても印象的な作品だった。未開拓の大自然の未知の怖さと美しさ。神秘的な音楽も相まって、美しく幻想的な世界が見事に描
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ディレクターズカット ウッドストック/愛と平和と音楽の祭典(1994年製作の映画)

3.7

ウッドストック3日間の貴重な映像が見られるドキュメンタリー作品。立川シネマシティの極音上映にて鑑賞。

実際の映像を通してウッドストックがどのようなイベントだったのかがよく分かった。画面越しにも若者達
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わらの犬(1971年製作の映画)

4.7

サム・ペキンパー監督映画第6作目。1年ぶりくらいに鑑賞。前作「砂漠の流れ者」とは打って変わって究極のバイオレンス映画に仕上がっている。

衝撃的なストーリー展開が素晴らしく、ペキンパー監督のハイセンス
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.1

80年代のアメリカの田舎の雰囲気とスティーブン・キング的な世界観がとても好みな作品だった。

もっと軽い内容の作品だと予想していたので、オチの容赦なく残酷でシリアスな展開に驚いた。

とにかく世界観が
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砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

3.7

サム・ペキンパー監督映画第5作目。すごく久しぶりに鑑賞。

「文明の発展」という時代の流れに取り残された男の哀愁が、前作「ワイルドバンチ」のハードでバイオレンスなタッチとは打って変わって、暖かくユーモ
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北国の帝王(1973年製作の映画)

3.7

リー・マーヴィン vs アーネスト・ボーグナイン。
列車の上でのガチンコタイマン勝負。ふたりの男の激しすぎる対決。クライマックスの列車の上での決闘は手に汗握る。
演技対決ではアーネスト・ボーグナインに
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.8

サム・ペキンパー監督の才能が大爆発した哀愁の大傑作。長らくハリウッドから干されていたペキンパー監督のハリウッドカムバック作であり監督映画4作目。すごく久々に鑑賞。

これまでハリウッドから干されてきた
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野火(2014年製作の映画)

3.7

新文芸坐にて市川版「野火」と二本立てで劇場公開時以来久しぶりに鑑賞。

やはり凄い作品。戦場の様子をこれ以上ないくらい地獄さながらに描ききった塚本晋也監督の手腕が光る。観ていて本当に恐ろしくなり嫌にな
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野火(1959年製作の映画)

4.3

塚本晋也監督版は鑑賞したことがあるが市川崑監督版は初鑑賞。

絶対に必要な反戦作品。戦争の悲惨さがこれでもかというほど詰まっている。こんな悲惨な歴史が現実にあったと思うとゾッとした。もう絶対に繰り返し
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

4.4

深作欣二(監督)×新藤兼人(脚本)という二人の名匠がコンビを組んだ反戦映画。

第二次世界大戦時に兵士として無理矢理敵地に送り込まれた日本国民達。まともな武器や食料は与えてもらえず飢えと病気に苦しみ耐
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荒野のガンマン/致命的な仲間(1961年製作の映画)

3.3

サム・ペキンパー映画監督デビュー作。
デビュー作ということでそんなに期待しないで観たけど予想以上に良かった。

「血まみれのサム」と呼ばれたペキンパー監督のハードなバイオレンス描写は皆無だが、ペキンパ
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ダンディー少佐(1965年製作の映画)

3.1

サム・ペキンパー監督映画第3作目。

ペキンパー監督の代名詞ともなる血みどろのバイオレンス描写は第3作目でもまだ無い。しかし前作「昼下がりの決斗」では感じられなかった「ワイルドバンチ」にも通ずる様なペ
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昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.3

サム・ペキンパー監督映画第2作目。

まだこの頃のペキンパー作品には強烈なバイオレンス描写は見られない。むしろとても落ち着いた雰囲気の西部劇。嵐の前の静けさにも思える。

内容は、信じる事の大切さなど
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

2.7

数年ぶりに再鑑賞。子供の頃に観た時は文句無しに面白いと感じたが、歳を重ねて観ると日本人を軽蔑した描写が凄く勿体無く感じる。

その日本人を軽蔑した描写を抜きにしたら本当に素晴らしい作品だと思うのだが、
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アラサー女子の恋愛事情(2014年製作の映画)

2.5

大人になりきれないアラサー女子の話。テレビを付けたらたまたまやっていて楽しめた。

主人公のアラサー女子は大人の世界に馴染めず、青春真っ盛りの高校生達と仲良くなり現実逃避する。年相応のレールに乗っかっ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

2.9

面白かった。今作はホラー色がほぼなくなりSF色の強いコメディ作品になっていた。前作以上にコメディ要素が突き抜けていて、自殺のシーンなどかなり笑えた。マンネリ化も無くむしろパワーアップしている印象で続編>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

2.8

楽しめた。ジャンルとしてはジャンクホラーコメディといった感じ。とにかく娯楽に徹していてホラー色よりもコメディ色の方が強く感じた。めんどくさいことは一切考えずに気軽に観れる作品だった。ただループといった>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

2.2

前3作が見事な内容だっただけに、今作は残念だと言わざるおえない内容だった。これまで高いクオリティを保ってきた安心安定の「トイストーリー」ブランドにとうとう傷が付いてしまったかという印象を受けた。

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麦秋(1951年製作の映画)

4.2

小津作品は「晩春」に続き2本目の鑑賞。生活感あふれる何気ない日々をここまで魅力的な映画に変えてしまうのだからやはり凄い。小津監督のスタイルと名匠と言われる所以が分かってきた。

冒頭の朝食のシーンから
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

2.8

スティーブン・キング原作、脚本ということで面白そうだと思い鑑賞。

スティーブン・キングらしい世界観がとても良かった。不気味な雰囲気でグロい演出もありホラー映画としてもなかなか楽しめた。主人公の嫁さん
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

3.6

劇場公開時以来久々に鑑賞。

本当にクオリティが高い。脚本が見事だし、笑いあり泣ありの最高の娯楽作品でとても面白かった。シリーズ通しての繋がりもお見事。諸行無常を感じ泣きそうになった。

そしてアンデ
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

3.2

かなり久しぶりに鑑賞。

1作目に続き王道の娯楽作品に仕上がっていてとても面白かった。コメディ要素も豊富で結構笑える。名作のパロディもマニアックで面白かった。

ウッディの過去に焦点が当てられ、その古
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

3.5

超久々に鑑賞。

相変わらず面白かった。笑いあり涙ありの王道的娯楽要素満載で文句なしに面白かった。テンポも絶妙なので垂れるシーンが無く終始入り込んで観ることができた。

ウッディとバスの友情の始まりに
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.5

立川シネマシティの「第2金曜極音ナイト」にて久しぶりに鑑賞。もともと大好きな作品だったので映画館でしかも最高の音響で観ることが出来て感無量。

1990年代前半のLAサウスセントラルが舞台。青春要素を
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.2

国家権力による情報操作。同調圧力。洗脳。このシステムに反旗を翻す者は容赦なく排除される。そんな閉鎖感溢れる日本国家が全開に描かれていた。監獄の中にでもいるかのような息苦しさを感じた。

劇中では、国家
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

2.7

久しぶり鑑賞。

ストーリーは単純明快で至ってシンプル。王道なストーリーで何も考えずに気軽に楽しめる作品。シュールな面白さがある作品で、母親に授けられたネックレスを見る度に流れる音楽が笑えたり、ブルー
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いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

3.3

深作欣二監督が90年代に撮った久しぶりのアクション映画。主演はショーケン。

タイトルどおりの凄い熱量の作品だった。とにかくアクションシーンが凄まじく、ド派手なカーアクションや爆破シーンなど手に汗握る
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子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎(1974年製作の映画)

3.5

「子連れ狼」シリーズ第6作目にして最終作。これまでのシリーズ全作品の脚本を担当してきた原作者の小池一夫が脚本から降りている。監督も前作で返り咲いた三隅監督から再び新監督に変わっている。

もうシリーズ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.7

「午前十時の映画祭」にて観賞。豪華俳優陣で送る終戦直前の一日が描かれた作品。

ポツダム宣言受諾から玉音放送に至るまでの24時間が描かれていて、登場人物達(天皇、大臣、軍隊など)の終戦に対する思いがそ
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子連れ狼 冥府魔道(1973年製作の映画)

3.1

「子連れ狼」シリーズ第5作目。監督は1〜3作目の三隅監督が復帰。

演出面にこれまでのシリーズのようなぶっ飛んだ異色さが感じられなかったのが残念だった。若干マンネリ化してきた印象は否めないが、安定した
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八甲田山(1977年製作の映画)

3.8

「午前十時の映画祭」にて観賞。

八甲田山雪中軍遭難事件という事件が起きたということは知っていたが、その事件の詳細やいつの時代に起きたかとかは全く知らなかった。 そのせいもあって序盤から好奇心全開だっ
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