あさんの映画レビュー・感想・評価

あ

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

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ゾディアックのいないゾディアック、まさに
見るべき
新聞がベルトコンベアの上で刷られ滑っていく様、市民ケーン、そしてペンタゴンペーパーズ
クソなものにクソだと言うこと

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

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アパルトヘイト時代の白人のスポーツだったラグビー、金と緑のユニフォーム、大統領執務室、国歌、スタジアムに迫るジャンボ機、、、
あらゆるイメージが、敵/味方といったあちらとこちらの境界線で区切られ見られ
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リプリー(1999年製作の映画)

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原作との大きな違いは、ディッキー・グリーンリーフが絵画好きではなくジャズ狂なところ(加えてマージの設定)。ネトフリの新しいアダプテーションとの違いは、リプリーの執着が若さと美にあるところか、、ネトフリ>>続きを読む

gerry ジェリー(2002年製作の映画)

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これは解釈とかではなくて、この映画をどう感じるかってことなんだけど、マット・デイモンとケイシー・アフレックが脚本案を監督に持ってきたときにこんなやり取りがあったんじゃないかな(以下妄想)
マット「僕た
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

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グローバル社とかいう天然ガス開発の巨大企業の人間として、マット・デイモンが田舎に送り込まれて、土地買収のために住民を説得しなきゃならないんだけど、知識豊富な住民や環境保護活動家の手強い反対に直面するっ>>続きを読む

クリーン(2004年製作の映画)

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エミリー(マギー・チャン)は、やりたくもない仕事の面接から帰ってきて、友だちにこう言う。「私に選択はない。刑務所で学んだのは、順応するってこと。息子に会うためなら、クズみたいな仕事でもクズみたいな人生>>続きを読む

夏時間の庭(2008年製作の映画)

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長年家政婦として働いてきたお婆さんが、家人が死んで誰も住まなくなった屋敷をひとり訪れて、中には入れないから屋敷のまわりを回り込みながら中を愛おしそうに哀しそうに覗き込むところがいい。

運命と選択とい
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ラストデイズ(2005年製作の映画)

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Death trilogy の第三作。すごい作品です。
幽体離脱!

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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観光旅行のパートの映像の平板さに、でも観光ってこういう感じだよなと思うと同時に、イーストウッド映画が西部劇から独自に受け継いできたような距離の正確さ(この正確さにおいてイーストウッドは自己像との距離を>>続きを読む

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

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訓練、洗濯、アイロンがけ。アフリカ、ジブチに駐留する外国人部隊の兵士たちの身振りは、もはや目的や意味の見えない遠いところで反復されているように見える。規律のための規律、訓練のための訓練、身振りのための>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

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『スパイゲーム』『デジャヴ』『サブウェイ123』『アンストッパブル』トニー・スコットの映画には3つの要素がある。
①列車の運行指令室、オペレーションルーム。つまり全体の動きを見通せる視点だ。
②個人的
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ハンズ・アップ!(2010年製作の映画)

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イスラーム映画祭。最新の映画ではないけどおもしろかった。2009年ごろのフランスの社会情勢に基づく話(移民追放政策推進下のサン・パピエ=滞在許可症を持たない人たちについて)を、まさにその当時に撮られて>>続きを読む

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

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『ラブソングができるまで』と同じくまたしてもヒュー・グラントが一発屋的な過去の名声と自堕落な現在に生きる男を演っている。かつて最優秀脚本賞の栄誉に輝いた脚本家が、仕事が無さすぎて東海岸の北の方の田舎の>>続きを読む

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

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愛とか恋とか知らないけど、大事にしたいのはふつうにこういう映画だな。ふつうに泣けるし、ドリュー・バリモアまじでかわいいし(何やっててもステキ状態)、自分の一番ダメなところをさらけ出して、4日も風呂入ら>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

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映画のあとに見た特典映像は、当のサリー・サレンバーガー機長本人や家族や副機長のインタビュー映像とともに、彼がいかにして「ハドソン川の奇跡」を起こしえたかを、彼の生い立ちからパイロットになるまでの経緯、>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

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メモ
上手く振る舞うことと、振る舞うことを放棄すること(ピアノの蓋をそっと閉じること)(涙)
ピアノが上手く弾けたからといって何が証明されるというのか問題
つまり、真偽のあいだに引かれた線なんてクソど
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フライト(2012年製作の映画)

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俺はこのデンゼル・ワシントンの涙を忘れない、いや、彼が家中のアルコールを全部捨ててはまた飲んでしまったように、また忘れてしまっても、その度に思い出す

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007年製作の映画)

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この映画に即して言えば、ソ連のアフガン侵攻で武力で圧倒的に劣っている反ソ連武装戦線に対して、冷戦中で表立った武器援助ができないアメリカにおいて、秘密工作でアラブ諸国のみならず宗教的に敵対するイスラエル>>続きを読む

26世紀青年(2006年製作の映画)

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2005年の平均的な知能指数が2505年では人類一の天才になる、というくらい未来ではみんなバカになってるっていう話だけど、普通さが笑えるくらい異常な世界が笑えるねっていうコメディ。つまり、知能指数とか>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

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預言についての映画。そこに石油がある。そこに血がある。
これについては松井宏さんの書いてるの読めばいい。すげえ文章だ。
「プレインヴューという男が生きるのはこのシステムだ。別の場所、別の日時、別の腹か
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記憶の棘(2004年製作の映画)

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フィクションを何の根拠もなく信じるものが、それを生きたフィクションとして演じることができる。
後半に置かれた大きな転換点までの前半部分で、見知らぬ少年が10年前に亡くなった夫であるという、名付けるとし
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ワーキング・ガール(1988年製作の映画)

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The new yorker のポッドキャストでアメリカのオフィスドラマについてあれこれ話されてる中で出てきたから見た。80年代の典型的なアメリカ映画の感じ。
下町出で学歴もないメラニー・グリフィスは
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

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どうしようもなくカチカチのおっさんのカチカチの部分が崩壊するのってこんなにカタルシスあるんだ

真実の不確かさという主題において、それを「見ること」を基盤するか「語ること」を基盤とするかという方法論的
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