honanaさんの映画レビュー・感想・評価

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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.9

原作からの鑑賞。
子供の頃の妹を思い出した。
唯我独尊、周りの目なんか気にしない。思うがまま。
羨ましくもあり、疎ましくも有り
だけど、あみこのように
愛すべき存在だった。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

哲学的で、仏教の教えのような内容をピクサーらしく表現した良作。
冒頭、非常勤講師から本採用になったことを喜ぶ母親の気持ちに、共感。安定したしごとでお父さんの夢を支えたという自負と苦労が滲み出ている。
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MONTEREY POP モンタレー・ポップ(2017年製作の映画)

3.5

中学生の頃、学校から帰ってぼーとテレビをつけると、ジャニス・ジョップリンが野外コンサートで歌いまくっている映像が。オンタイムではなかったけど、それが、初めての体験。子供心にこんな歌い方したら、寿命が縮>>続きを読む

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

3.9

ドラムセットをもらって、歓喜する子供。
その気持ちのまま、好きなものを追いかける人生って、最高‼️
息子が初めて、真っ赤のプロテクターをコーチにつけてもらった瞬間を思い出した。それからというもの、野球
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

病気にランクなんかないのだけれど、生理前に不調になるのは、多かれ少なかれ誰でもあるしと軽く見ていたことを反省する。
パニック障害もPMSも、これといって決定的治療方法はなく、病気とともに生きないといけ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コットを迎えるアイリンおばさんは、車のドアを開けて、コットの視線に合わせて身をかがめる。決して上からではなく、同じ視線で寄り添う物語のはじまり。
髪をとかす、慈しみながら。はたと考える自分の娘の髪をと
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.7

「ミツバチのささやき」で虜になった、アナ・トレントに会いに映画館へ。彼女の人生の伴奏者のように映画は感じさせてくれる。何度も幼い頃のアナの表情を重ねてみる。50代の後半に女優として、生きているアナは、>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

エログロで賛否が分かれる作品という評判が気になりながらの鑑賞。
合体動物や赤ちゃんが映るシーンは直視できなかったが、独特の世界観で表現される映像美はレベルが高く楽しめるし、エマストーンの快演に大拍手。
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人生は長く静かな河(1988年製作の映画)

-

『ポトフ』を観たいという友人が「ブノワ・マジメルわかる?ピアニストとか、」と言われ調べてみて、昔観た映画を思い出す。
赤ちゃんをすり替えで起こる2つの家庭の物語。あの美しい少年か。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

何度も映画館で観たい作品。
役所広司演じる平山の笑顔が目に焼きつく。
「今度はこんど、今はいま」
人生の晩年を穏やかに暮らすものならではの思いで、今日より明日、明日より明後日と追い立てて足元が見えない
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市子(2023年製作の映画)

3.8

この印象的なフライヤーのデザインから、ただならぬ気配を感じ、絶対観たいと思ってました。
杉咲花ちゃんをはじめ、役者陣も快演。
ヤングケアラーや貧困など重いテーマながら、夏の日差しのようにジリジリ心に迫
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

しまった、映画館で観たらよかった。公開時期、タイトルの似た映画があって、迷ってるうちに終わってしまっていた。

女の人の描き方が優しい。三上さんと、元妻との電話でのデート約束、彼女が素直に喜んでいて、
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ喋る池元くん、寡黙な静海ちゃん.二人の作り出す世界が新鮮だった。

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

キャラクターがそれぞれ際立ってて、役者さんが、生き生き演じててよかった。
バーのシーンがいい!という他の方の意見に同感、あべのマスクの記憶を映画に刻んでくれてなんか嬉しい。もう、忘れかけてたし、

アアルト(2020年製作の映画)

3.7

展示会や書籍だけでしか知らなかったので、映像でアアルト、アイノ、エリッサが観られて、グッと身近に感じられた。
アアルトはチャーミングで人間味にあふれ、アイノは「仕事と子どもが元気であれば幸せ」と言いき
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

出町座で鑑賞。
50人にも満たない小さなな劇場だったこともあり、殺戮のシーンでは、嗚咽がそこかしこから漏れていた。
ストーリーは予めチェックしていたが、あんな感じで暴動に至るとは‥‥。
井浦新は、悩め
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.7

田舎で合宿をしてダンスの公演に備える。そこには、美味しい料理とお酒を楽しんで提供してくる人がいる。なんとも、羨ましい。

ダンスは言葉をこえて、伝わってくるものがある。気になるのがバレーをしてます風の
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君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

国がかわれど、息子を思う母の気持ちは同じ。あんな別れを想像しただけで、泣けてしまう。
生まれ育った国で家族揃って平和に暮らせる幸せをありがたいと思う。
あの弟くんの演技とは思えない自然でパワフルな語り
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

映画館で予告編を観て、チェックを入れていたのに見逃してた映画。
Netflixで鑑賞。ストーリーがわかりづらい所もあるけれど、それをマイナスしても、砂漠に作られた憧れの暮らしが、いかにもで面白い。
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

フリーランスなので、お盆休みは関係ないのだけど、休暇気分で楽しめる映画として「RRR」を観た。
家族は2回目で、それでも充分楽しんでる様子。ツッコミどころ満載でも、そんなことは関係なし。踊って歌って、
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.8

偶然なんとなくNetflixで観た。
最近の映画かと思ったら、2005年制作。
俳優人が老けていない。いま、
歳を重ねて魅力的に。板谷、霧島、真島!
クスッと笑えるもう一度観てもいいと思える作品。内田
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

事前情報だと、親友レミが突然いなくなるとあったので、急な転校かなぁ、程度に思っていた。
あまりに、辛い出来事に愕然とする。

レミの感情が爆発して、レオと掴み合いのケンカになるシーンで、涙腺がやられた
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色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

3.7

みえらじゅんの実家近くに住んでいる。すでに、家はなくなっているのだけれど、同世代でもあり、勝手にシンパシーを感じている。
実際にみうら氏自身の母校で撮影してたり、待ち合わせの場所はアバンティ前、電車は
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泥の河(1981年製作の映画)

4.1

仕事帰りにふらっとひとりで観た。原作は読んでいたので、覚悟はしていたのに、エンドロールが流れたときは、号泣ですぐに立ち上がれなかった。
母親役の加賀まりこの声、ランニング姿でゴロゴロする主人公、優しく
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グッバイガール(1977年製作の映画)

3.9

ニール・サイモン好きの友人に、薦められて大昔に観た映画。ストーリーは思い出せないのだけど、屋上でリチャード・ドレファンスが正装して彼女を誘って食事をするシーンに憧れたことをよく憶えている。
素敵な時間
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.9

すっかり、ジャック・ワイルドにハマってしまい、似顔絵を描いたり、来京の折は有名寺院で出待ちしたりと、あとにも先にも、そんなに入れ込んのは彼だけです。
ギンガムチェックの制服姿のトレーシー・ハイド
がほ
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

裁判の冒頭、どうして子供を置き去りにしたのか、尋ねられた被告ロランスは「人生をシンプルにしたかった」と応える。
子供を持つことは、人生の振り幅を大きくすること。楽しいことも、悩めることも倍増することと
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.8

リバイバル上映で、数十年ぶりに鑑賞。
まったく古さを感じなかった。

悪人(2010年製作の映画)

4.3

原作を読んでからの鑑賞。ほとんどの場合は、原作に映画が及んでないと感じることが多いなか、「悪人」はいまだ、主人公のふたりがまだ本当に生きているような気にさえなる出来栄え。
悲しいストーリーながら、大好
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息もできない(2008年製作の映画)

4.2

なんの予備知識もなく、チラシに惹かれて鑑賞。鑑賞後は、立ち上がれないほどの衝撃で、以降主人公ヤン・イクチュンの出演作品をチェックするようになった。

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.5

ジェシカ・ラング確かにジェシカ・ラングなんだけど、信じたくない。あまりに美しかった過去が邪魔して入ってこない。
サントラも素敵でベテラン俳優陣が時代の雰囲気を醸し出し、楽しましてくれる。
ただリーアム
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.7

ジョージア、地図を見て初めて位置を確認。黒海とカスピ海の間なんだ。
エキゾチックなダンスのリズムに引き込まれ、舞踊団の熱気に圧倒された。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.9

サントラを聴きながら、映画のシーンを
辿り、街をそぞろ歩く夢を見る。
いいなぁ、あの頃のパリ。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

父娘とともに、ひと夏トルコを旅した気分。時間は、ゆるゆるとすぎ、気持ちは日に焼けたようにヒリヒリとしてくる。
家人を誘って観たことは、失敗。計算し尽くしたカットのエンターテイメントが好きな人には、不向
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

あの予告ビジュアルから、もっとシリアスな映画かと思ってたら、意外に笑える作品だった。
タン・ウェーが美しく、そしてチャーミング。「ラスト、コーション」のときは、いったいいくつだったんだろう。