ハニーさんの映画レビュー・感想・評価

ハニー

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観終わって1日、余韻に浸っています。
とにかく余韻が凄い。余韻映画です。


時折理不尽に切断される音楽と同様に、そのシーンは唐突にやって来ます。それは暴力的に。でも、『悪は存在しない』というのなら、
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

映画館で観れて良かったと心から思える作品。映像はとにかく凄まじく、砂嵐に何度埋まったことか。
初めから終わりまで全てが計算された神ショットの数々。戦闘シーンの迫力。砂漠の荘厳な美しさ。独創的なハルコン
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.7

傑作、名画と言われる映画ですが、確かに傑作です。奇跡とも呼ばれますが、後述する理由で確かに奇跡です。

まずシンプルに、ストーリーが良いです。映画が村にやって来た!の興奮から始まり筋書きは簡単ですが奥
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.3

とても好きなジャンルの映画だし、映像表現も、語ろうとしていることも、とても好き。

しかし劇中で繰り返し言及される、「科学か信仰か」という問いや、「神は存在するのか」という問いにはどうしてもリアリティ
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J・エドガー(2011年製作の映画)

3.7

事実は小説より奇なり、とはよく言ったものです。FBI長官エドガー・フーヴァー、本人の人生が、良くも悪くも圧倒的。そして内面に抱える屈折というには生やさしい、業にも似た何か。

映画単品で楽しむというよ
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反撥(1964年製作の映画)

3.8

カトリーヌ・ドヌーヴ22歳。22歳でこの作品選びと演技は凄い。

都会のどこかで、一人たった一人、内面を誰にも知られることなく、言葉にするすべもなく、ひっそりと狂っていく”女性”(主人公キャロル)が描
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

音楽と映画ってこんなふうにミックスできるのね、と感動。
カッコ良かったり、ロマンチックだったり、メランコリックだったり、静謐だったり。
いいなあ。

何なのこの映画、カッコよすぎ!のオープニングで始ま
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

とっても好きなタイプの映画でした。観終わったあともずーっとその映画のことばっかり考えちゃうような。

映像はかっこいいし(カメラワーク、絵作りも)、
音楽はやっぱり良いし(60年代の音楽が嫌いな人って
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

ミステリー映画の傑作と言われてる作品。もう25年以上前の作品だから古典の仲間入りですかね。

見てから、いわゆる”どんでん返し”映画で紹介されてることが多いことを知りました。
そうですね。でも、ラスト
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

詩のような映画。言ってみれば映画詩です。スクリーンで観ることをおすすめします。

”車上生活をしながらアメリカ中を転々として低賃金労働に従事し、日銭を稼ぐ高齢者の話”

という、重く苦しいテーマを扱っ
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

88分の小ぶりな作品だけど、心にじわっと余韻を残す良い映画でした。好きです。

主演のハリー・ディーン・スタントンという俳優さん、『ツインピークス ローラ・パーマー最後の7日間』でトレーラーハウスの
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

「同じ1日が何度も何度も、永遠に続いたらどうする?」っていう、ある意味大喜利的なテーマ。僕はどうするだろう??

”永遠に続く冬”に閉じ込められたビル・マーレイ演じるフィルがどうなっていくのか?果たし
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カジノ(1995年製作の映画)

3.8

『アイリッシュマン』を観るために『グッドフェローズ』から続けて見てみました。

豪華なセット、かっこいいカメラワーク、そして決然として困惑するロバード・デ・ニーロ、ひたすら怖いジョー・ペシ、さらにどう
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

4.1

冒頭、洞窟内での親子の会話から、血湧き肉躍る「決闘シーン」までの一連の流れが素晴らしい。そこから文字通り血と肉の物語が最後まで続く。
映像は美しいが決して絢爛豪華ではなく、むしろ陰惨で描写は(直接的な
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

思いもしない展開だった。ディカプリオの名演が素晴らしいので、感情移入していい意味で騙される。騙された方が楽しめる映画。
冒頭からとにかく島と病院が胡散臭くて気味が悪くて、その演出に引き込まれる。俳優陣
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

全編、凄まじい緊張感と閉塞感。映像、演技ともに素晴らしい。音響効果もいい。

特に後半の展開は人によって好みが別れると思う。結末も、救いようのないラストと感じるか、救われたと感じるかは見る人次第という
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.2

家族で観に行けて、笑ったりハラハラして楽しめて、しかもまさに今の時代だからこういう作り方なんだな、っていうキャラクターの設定が楽しめるので、映画館に観に行って正解だったと思いました。

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

2.5

低評価なのは、映画自体の出来っていうより、期待値との落差、初作との落差です。

第1作には間違いなく溢れんばかりの情熱、愛があった。それをよくできたバランスで、わりと誰が観ても面白い映画に仕上げたのが
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.3

ゲイリー・オールドマンはじめとする俳優さんの演技が素晴らしく
アカデミー賞受賞の特殊メイクも確かに、まったく違和感なし。

重厚で真面目な作りの映画かと思っていたが、そうではなく
あっという間に2時間
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.2

面白かったし入り込めた。

ディザスター映画のオールスター版、って感じで、「これでもかこれでもか」のてんこ盛りでサービス精神満点。
時代性もきちんと反映されて、「今のアメリカ」が作る映画だな、と感じら
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.8

全スターウォーズ中、個人的に一番グッと来た映画。

2回目見た時のMVPはパイロット。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.3

面白かったしそんなに長いと思わなかった。

ツッコミどころは確かに多い。

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メモ的に思ったことを。

このシリーズの主役はアナキン夫妻とオビ=ワンだと思うのだけど、そのどちらに感情移入できる部分が多いか、それとも少ないか、によって見る人の気持ち良さも変わって来る気がする。
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.0

前半は若干見るのがしんどい。物語としてわりと静かに始まって盛り上がりに欠けるのと、個人的にはオビ=ワンがアナキンさんに口うるさく注意するのがイライラしてしまった。ジェダイにはコーチングという概念はない>>続きを読む