町蔵さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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辺境の追跡(1955年製作の映画)

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〈アラン・ドワン特集〉
■1910年代よりプロデューサー兼監督として1950年代まで活躍したアラン・ドワンはグリフィスより5才年下でフォードやウォルシュより少し年上の巨匠となった。ありとあらゆるジャン
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プティ・カンカン(2014年製作の映画)

4.0

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監督:ブリュノ・デュモン
(フランス/2014年/200分/カラー/DCP/日本語字幕付)
出演:アラヌ・ドゥラエ、リューシー・カロン、ベルナール・プリュヴォスト



ブロネ地方の海岸沿いの村に住
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ベレニス(1954年製作の映画)

4.0

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男が生まれ育った古い館。そこに住んでいた従姉妹と結婚するが、妻となった従姉妹に死が訪れる。
怪奇ホラー的ロメールの異色作であり、モノクロのハイキーで歯を見ているとドライヤーの吸血鬼を思い出す。
画面サ
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モンフォーコンの農婦(1968年製作の映画)

4.0

農家の四季を丹念に掬い取った秀作で、獅子座との併映だったが、こちらの方が心地よかった。
四季にかかわらずどんよりとした空の下で、主婦は夫とどうやって出会ったのか気になった。

トラッシュ・ハンパーズ(2009年製作の映画)

3.0

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★上映後ゲストトーク
廣瀬純さん(映画批評家、龍谷大学教授)
五所純子さん(文筆家)
中原昌也さん(ミュージシャン、作家)

老人のマスクを被った3人組「トラッシュ・ハンパーズ=ゴミとヤる人々」の、ア
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デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)

3.5

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第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員特別賞)に輝いた、現代的な社会派コメディ。低所得者が多く暮らす郊外の町。インターネットは社会格差をより広げていて……。

低所得者が多く暮らす郊外の町。かつて
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紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

3.5

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10分程度の他愛のない話であまり評価しにくいが、二人の女を追いかける男(ゴダール)の話は、既にしてロメールである。フランソワーズと部屋に入った男も二人ともコートを脱がず、ステーキを食べて再び外出する。>>続きを読む

ちえみちゃんとこっくんぱっちょ(2005年製作の映画)

3.7

サンクスシアターにて観賞した短編の中でダントツに光り輝く傑作であり、雪国を見ていて「泳ぎ過ぎた夜」を思い出したが、こちらの方が絶対によい。地元民同士の会話は津軽弁だか青森弁だかわからないが、ほとんど聞>>続きを読む

お茶と真心(2017年製作の映画)

3.0

サンクスシアターにて観賞した短編中では、最も空振り感あり。
そもそもサイレントであることの意味がわからない。
結末も何が提示されているのかすらよくわからず。

坂本君は見た目だけが真面目(2014年製作の映画)

3.3

カメラ四宮に音楽長嶌という豪華なスタッフであるが、脚本がそれほど素晴らしいとも思えない。
低予算作品であっても、細部へのこだわりがあって面白い。
とにかく主演の藤本が素晴らしく、なぜこれほどの逸材がブ
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ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

3.4

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始めは算数、次に作文…新米家庭教師のヴェロニク(ニコール・ベルジェ)が、腕白小僧のジャン・クリストフ(アラン・デルリュー)の勉強を教える数時間の出来事を、会話中心に描いており、あたかもアメリカのホーム>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

4.0

宝島7/7
堀順士解説
7月の前半は同じレジャーセンターが舞台
7月の物語はロメールの夏物語を思わせる
ギヨームはパリのランデブーを意識したらしい
友達の恋人にも同じレジャーセンターが出てく
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パリのナジャ(1964年製作の映画)

4.0

ベオグラード出身で米国に帰化した女子大生ナジャのパリでの日常であるが、ドキュメンタリーかフィクションかは不明。国際大学都市が舞台の作品はどこかで見たと思ったら、ギョームブラックの七月の物語であった。当>>続きを読む

ある現代の女子学生(1966年製作の映画)

3.5

ネストールアルメンドロス撮影のドキュメンタリー
我々が想像するフランスの大学生と違って堅実で真面目な感じなのは、政府からの依頼のせいか?
フランスでは当時から女性も大学へ進学し就職して自立しており、3
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ウイスキー・ガロア(原題)(1949年製作の映画)

3.5

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「ウィスキー・ガロア」
Whisky Galore!
1949/ イギリス/ 82min
監督:アレクサンダー・マッケンドリック 
製作:マイケル・バルコン
脚本:コンプトン・マッケンジー
アンガス
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(1929年製作の映画)

3.3

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「母」1929/日本/16コマ/62分 
監督:野村芳亭 原作:鶴見祐輔 
脚本:柳井隆雄、野田高梧 
撮影:小田浜太郎
出演:川田芳子 小藤田正一 高峰秀子
吉川満子 八雲恵美子、奈良真養
●銀行
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

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19世紀に実在した人物であるスティーブン・ミークに着想を得、ライカートによる新たな視点で再構築された西部劇。第67回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品。
1845年のオレゴン・トレイル、西
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

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デビュー作から12年、ジョナサン・レイモンドの短編小説を映画化。音楽にヨ・ラ・テンゴ、出演にウィル・オールダムを迎えた。
ある日、マークは旧友・カートから電話を受け取り、再開を果たす。流れるラジオ、空
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

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退屈と孤独を持て余す主婦、コージー。あてのない家出をきっかけに、何者でもない男との逃避行が始まる。ジャン=リュック・ゴダールやテレンス・マリックの影響を受け、「道のないロード・ムービー、愛のないラブ・>>続きを読む

私たちの青春時代/思春期 彼女たちの選択(2019年製作の映画)

3.8

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(2019年/135 分/カラー/デジタル/フランス語・日本語字幕)
監督:セバスチャン・リフシッツ
出演:アナイス、エマ

育った環境も、性格も、似ていない仲良しのアナイスとエマ。13 歳から18
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8月のエバ(2019年製作の映画)

4.0

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(2020年/129分/カラー/デジタル/スペイン語・日本語字幕)
監督:ホナス・トルエバ
出演:イタソ・アラナ、ビト・サンス、ジョーマンホン



33歳のエバは、多くの人がヴァカンスに出かける8
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Just Don't Think I'll Scream(英題)(2019年製作の映画)

4.0

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2019年/75分/カラー/デジタル/フランス語・日本語字幕付き)
監督:フランク・ボーヴォワ

「2016年1月。愛の関係によってアルザスのこの村にやって来たがその関係は6ヶ月前に終わりを迎えた。4
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涙の塩(2020年製作の映画)

4.2

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涙の塩
2020/フランス/100分/モノクロ
監督:フィリップ・ガレル
出演:ローガン・アンチュオフェルモ、ウラヤ・アマムラ、アンドレ・ウィルム、スエリア・ヤクーブ、ルイーズ・シュヴィヨット
地方に
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バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)

3.8

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(2019年/106分/カラー/デジタル/フランス語・日本語字幕)
監督:ステファン・バチュ
出演:ティモテ・ロバール、ジュディット・シュムラ、ジョロフ・エムベング

幽霊のジュストは自分のことが見え
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根をほぐす(2018年製作の映画)

3.5

「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」の参加者として制作・発表
『息の跡』の主人公である陸前高田で種苗店を営む佐藤貞一さんが、2016 年に高台へ店を新設するため、 震災後に続けてきた店舗
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米崎町りんご農家の記録(2013年製作の映画)

3.7

「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」の参加者として制作・発表
陸前高田市で瓦礫撤去のボランティア活動に参加した際に小森と瀬尾が出会った、りんご農家のご夫婦 との記録。おふたりは津波の被害
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砂粒をひろう Kさんの話していたこととさみしさについて(2013年製作の映画)

3.7

2011 年 4 月、大津波から間もない陸前高田のまちで出会った K さん。小森と瀬尾は、その後約一年 間、彼女の言葉とその傍らにあった風景を記録していた。小森の映像が当時の状況や語りをありのまま に>>続きを読む

もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵(1990年製作の映画)

3.5

バックトゥザフューチャーで伏線を張りまくった。

椎名誠原作と全然違うものになった。
ドラマダすの5本目
これの次が是枝のデビュー作四月四日に生まれて
大杉漣をはじめ、監督、脚本家テレビでない人をきよ
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アトランティックス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マティ・ディオップの『Athlantique』は、コンペティション作品としてはきわめて繊細で規格外の作品であり、本年のセレクションでは大きな驚きを持って迎えられた。2009年に発表されたセネガルの不法>>続きを読む

金太と銀次(2019年製作の映画)

3.0

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2019年/日本/84分
監督:大力拓哉、三浦崇志
出演:大力拓哉、三浦崇志

◆長い間友人同士の金太と銀次は、一日おきに森の中を散歩する。ユーモアたっぷりの会話と鳥の声、風が揺らす木々の音と音楽。木
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共想(2018年製作の映画)

3.5

しのざき監督の震災三部作の3作目は期待が大きすぎたせいか不発
前2作のインパクトが大きすぎたか?
冒頭のインタビュー2つは固定ショットがドキュメンタリーのようなリアリティがあった
役者も悪くはないが、
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