映画好きの柴犬さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

唯一無二で点数つけられない

 閉館になる映画館の最後のオールナイト上映「日本の戦争映画大特集」に集まった人たちが、映画の中に入り込んで戦争のあった時代をかけぬける。

 大林宣彦監督の遺作にして、大
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.7

黒人の中で、白人のエミネムが逆差別状態になっているのが印象的。

 デトロイトのトレーラーハウスに暮らす白人青年が、ラップバトルで自己を確立していくさまを描く、エミネムの自伝的青春音楽映画。

 順番
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.7

改めて新劇場版と比べると...

 以前に見た時は、とにかくわけわからんという感じだった(TVシリーズを見ずに見たのがいけないと言われればそれまでだが)けど、新劇場版を見終えた後に見直すと、描き方こと
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.9

画で語る、これぞ映画

 落馬で大怪我を負ったロデオライダーの青年(ブレイディ・ジャンドロー)が、生き甲斐であるロデオへの復帰を望みつつも、後遺症や家族との関係に葛藤する姿を描くヒューマンドラマ。
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.1

迷ったら、困難な方を選べ

 老舗出版社の創業社長が亡くなったことに端を発する社内の覇権争いに翻弄されながら、担当雑誌の廃刊を免れるために策略をめぐらす編集長・速水(大泉洋)の奮闘を描く。

 吉田大
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

パンフレットも買ったので、続編期待

 不老不死と引き換えに生殖能力を失った人類が、地下に暮らす人工生命体マリガンの調査に送り込んだ主人公の冒険を描くストップモーションアニメ。

 ずっと前にYouT
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リアリティ・プラス/リアリティ+(2014年製作の映画)

3.5

普通に好きな系統の話ではあるけれど、オチも今となっては意外性がなかったかな。

ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

4.0

「責任とってね?」って、言わせたかっただけだろ(笑)

 文化祭に向けて賑わう大学で、曰く付きの台本を発見した映画研究部が映画制作に乗り出す、映画大好き青春映画。

 作品としての完成度を言えば決して
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.7

想いが届いても、幸せとは限らない

 恋愛に本気になれない流され男子・大伴恭一(大倉忠義)と、彼に一途に想いを寄せるゲイの後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)の恋の行方を描くボーイズラブストーリー。

 結構生々
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ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

3.5

妄想、欲望、全開😆

 思春期真っ只中の15歳のミニー(ベル・パウリー)が、母親の恋人と関係を持つことで、恋と性に溺れながらも成長していく姿を描く、コメディタッチのティーンムービー。

 1970年代
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.8

「あなたって、理由は聞くけど気持ちは聞かないのね」グサッ😱

 再婚した妻(田中麗奈)が妊娠したことをきっかけに、反発し始めた妻の連れ子(南沙良)の対応に苦悩する夫(浅野忠信)と、家族の崩壊の危機を描
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わたしに××しなさい!(2018年製作の映画)

2.7

恋愛ものとしては、いろいろ無理がありすぎ

 人気web小説家のコミュ障女子(玉城ティナ)と、生徒会長にして腹黒男子(小関裕太)の恋の駆け引きを描く、少女漫画の実写映画化。

 「真白の恋」「もみの家
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.0

なぜ、星ばあはつばめのところに現れたのだろう?

 父(吉岡秀隆)と再婚した新しい母(坂井真紀)との間に赤ちゃんが生まれることになり、なんとなく居場所を失くしかけていた少女つばめ(清原伽耶)が、星ばあ
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太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.7

「Fukushima50」とセットで見て

 東日本大震災の際、メルトダウンの危機に陥った福島第一原発への官邸の対応をジャーナリストの視点から描く、ドキュメンタリータッチの社会派ドラマ。

 「Fuk
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もみの家(2019年製作の映画)

4.0

近くて遠い親子の距離

 不登校になり富山の自立支援施設「もみの家」にやってきた少女(南沙良)が、周囲の人たちとの出会い・別れ、自然との触れ合いの中で立ち直っていく様子を描く、ヒューマンドラマ。

 
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

路地裏から立ち上がれ!

 ムンバイのスラムに住む青年ムラド(ランヴィール・シン)が、YouTubeに投稿した動画をきっかけにラッパーとして成功していく姿を描く、実在のラッパーを題材にした音楽サクセス
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真白の恋(2015年製作の映画)

4.1

普通って難しい

 軽度の知的障害を持つ真白(佐藤みゆき)の淡い恋と、真白を守ろうとする家族たちの葛藤を描く、ヒューマンドラマ。

 これは拾い物。傑作。優しさに溢れた丁寧な描写、演者たちの自然な演技
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.1

そもそも、映画向きでなかった

 年に一度、天井界に行ける一匹の猫を選ぶ舞踏会を描く大ヒットミュージカルの映画化。

 舞台を見たのは劇団四季の最初の公演なので、もう30年以上前。人生初の本格ミュージ
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.4

どっちつかず🤔

 幼い頃の交通事故で曜日ごとに人格が分かれてしまった青年(中村倫也)の、水曜日の人格が消えてしまったことから起こる騒動を描く、恋愛ミステリー。

 曜日毎に七つ子が入れ替わる「セブン
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ガキが大人になった

ネルフ・碇ゲンドウの野望を阻止しようとする、ヴィレとの最終決戦を描く、シリーズ完結編。

言いたいことは二つ。
 一つ目は、ちゃんと終わって良かった。Qで放り投げたものを、シンで
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日本沈没(1973年製作の映画)

3.5

演出の古臭さは否めないが、示唆に富んだ内容は古びていない

 地殻変動によって日本が太平洋に沈んでしまうという予測に対し、日本国民を脱出させようとう奮闘する人たちを描く、ディザスタームービー。

 子
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

絶対泣くやつ😭

 一人娘イェスン(パク・シネ/カル・ソウォン)を守るため、少女殺害の罪を被って死刑囚となった知的障害のある父(リュ・スンリョン)と囚人たちの交流を通して親子愛を描くハートフルコメディ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

マブ味、堪能

 残忍な中国系新興ヤクザと地元ヤクザの抗争に介入したコワモテ刑事(マ・ドンソク)の死闘を描く、クライムバイオレンスアクション。

 「悪人伝」に続いてマブリー主演作を鑑賞(公開はこちら
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.6

やっぱり、原発は作っちゃいけない。

 東日本大震災の後、メルトダウンの危機に陥った福島第1原発を守ろうと、危険にさらされながら現場で対応した人たちを描く。

 率直な感想は、リアル「シン・ゴジラ」。
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

もうちょっとヒリヒリ感が欲しかった

 偶然猟奇殺人鬼に襲われ、一命を取り留めたヤクザの親分(マ・ドンソク)が、荒くれ刑事と手を組んで殺人鬼を探す、クライムバイオレンス。

 「アウトレイジ」じゃない
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悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

悲しいけど、一つの愛の形

 余命いくばくもない音楽プロデューサーケイ(クォン・サンウ)は、友達以上恋人未満のクリーム(イ・ボヨン)のために、クリームが気に入った歯科医(イ・ボムス)の身元を調べ、婚約
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あの結末は、救いがなさすぎる🥺

 妻に先立たれた認知症の老人が、老人ホームの友人の手紙を頼りに過去を精算する旅に出るサスペンス。

 予告編も何も見ないで見始めたので、最初はお年寄りの妻との思い出巡
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

モデル仲間のあの子はどうなった?

 KGBに作り上げられた美貌の殺し屋アナが、自由を求めてKGBとCIAの間で命をかけた駆け引きを繰り広げるスパイアクション。

 リュック・ベッソン得意の戦うヒロイ
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イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

2.9

患者には共感できるんだけど...

 ぶっ飛んだ精神科医(松尾スズキ)の元を訪れる心を病んだ人たちを描く不条理コメディ。

 「花束みたいな恋をした」繋がりで、見逃してた作品を見てみるシリーズ。三木聡
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.7

深刻さばかりじゃなく、時には希望もあっていい

 エルサレムに住む脚本家見習いのパレスチナ人青年が、通勤で通る検問所のイスラエル人司令官に、人気TVドラマの脚本に口出しされて右往左往するコメディ。
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

プロファイリングという人権侵害

 アトランタ五輪で爆弾の第一発見者となった警備員リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が、FBIのプロファイリングとメディアによって容疑者として追い詰め
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.9

今こそ、選挙という人事権を行使すべき時

 ベトナム戦争反対のデモを指揮した若者たち7人が、いわれない共謀罪に問われた裁判を描いた実録法廷劇。

 冤罪ものと言えば冤罪ものだが、あからさまに法廷を政治
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

命の重さに違いはあるか?

 1980年代のアラバマ州。若き黒人弁護士が、杜撰な捜査で死刑宣告された黒人の無罪を勝ち取るため立ち上がる。実話に基づく法廷ドラマ。

 法廷ドラマというよりも、再審請求を
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.6

いや、あの寿司は流石にダメだろ😅

 ヘルシンキに流れ着いたシリア難民の青年が、知り合った人たちに助けられながら生き別れた妹を探す。コメディタッチのヒューマンドラマ。

 「花束みたいな恋をした」から
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.3

何も考えずに見るにはちょうどいい

 引退を決意した凄腕スナイパー(ウィル・スミス)が、組織の陰謀をしって逆に組織から追われる事になる、SFアクション映画。

 ぶっちゃけ、映像技術100点、内容50
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自由が丘で(2014年製作の映画)

2.9

 結局、ホン・サンス監督自身をあんまり好きになれてないのかも

 恋人に会うためにソウルにやってきた日本人モリ(加瀬亮)が、恋人を探す様子を書いて恋人に宛てた手紙。

 「花束みたいな恋をした」からの
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