映画好きの柴犬さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

どうして撮影許可しなかったんだ、甲子園球場💢

 甲子園に出場した野球部の応援のため、アルプススタンドのはしに居合わせた四人。それまで親しくなかった四人が、何かを諦めてきた高校生活の思いを応援にぶつけ
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.8

犯人が憎たらしいほど、面白い

 殺人の容疑者が自ら告白した殺人事件を追う刑事との攻防を描く、クライムサスペンス。

 実際の事件を題材とした犯罪ものは、韓国映画の真骨頂。自ら殺人を告白しながら、証拠
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.9

可愛い子には旅をさせよ

 19世紀の帝制ロシア。北極点を目指して消息を絶った探検家の祖父を探す少女の成長と冒険の物語。フランス・デンマーク合作アニメ。

 ヨーロッパのアニメはちょっと小難しい印象が
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.5

好きになったのは中身、でも認識できるのは外見

 目が覚めるたびに姿が変わってしまう特異体質の主人公ウジンと、一目惚れした家具店員イス(ハン・ヒョジュ)の不思議なラブストーリー。

 久しぶりに鑑賞し
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さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

3.4

思い出はアナログ

 落ち目の音楽プロデューサー(ジェイソン・サダイキス)が、末期癌で余命いくばくもない絶縁していた写真家の父(エド・ハリス)の頼みで、コダクロームの最後の現像所を目指すロードムービー
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.5

ちょっと間延び、だけど...

 破滅していく地球に残った老科学者が、木星から帰還する宇宙船に地球の状況を伝えようと奮闘する、ジョージ・クルーニー監督主演のSFドラマ。

 雰囲気とテーマはブラピの「
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記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

3.0

日本映画の悪いところが...

 突然恋人から自分の記憶が消えてしまった青年が、記憶を消せるという「記憶屋」を探して恋人の記憶を取り戻そうとする、ヒューマンミステリー。

 典型的な御涙頂戴日本映画。
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.8

水、蚕、花、卵、命

 19世紀のベトナム、養蚕を営む富豪に第三夫人として嫁いだ14歳の少女メイ。やがて妊娠、出産するが...

 「大奥」のような女性同士の愛憎劇かと思っていたら、全く違いました。女
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ザ・コール(2020年製作の映画)

3.9

最後のどんでん返しはどうなの🤔

 古いコードレス電話に20年前からかかってきた電話がきっかけで、主人公ソヨン(パク・シネ)が身の毛もよだつ事件に巻き込まれる、タイムパラドックスもののスリラー。

 
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.6

弁当盛っても、話は盛るな😅

 反抗期の娘への嫌がらせにキャラ弁を作りづづけたお母さんのブログを元にしたハートフルコメディ。

 篠原涼子演じるへこたれないお母さんに、芳根京子演じるほとんど「うざっ!
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

以外と普通🤔

 妻を殺され半身不随になった男がAIの力を借りて復讐に挑む、近未来SFアクションスリラー。

 監督は「ソウ」シリーズのリー・ワネルで、いい評判も聞いていたけれど、うーん、つまらなくは
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

みんな違って、みんないい

 ガリ勉の親友二人組が、卒業式前夜のパーティで青春を取り戻そうとするドタバタコメディ。ちょっと寓話的なキラキラした夜の風景の中で、これまで見下してきたクラスメイトの意外な一
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

3.4

尻上がり📈

 学校に寝泊まりする学園生活部のほのぼのした日常。でもこの学園には、秘密があった。

 アニメ版では、日常系学園ものと思わせておいてのゾンビホラーっていうギミックで話題になったらしい(見
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.9

家族のために

 メル・ギブソン主演のクライム・スリラー。停職処分になった叩き上げの刑事が、麻薬取引の現場から金を巻き上げようとするが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく。

 2時間40分と非常に長
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.0

ベタだけど涙😭

 歌手を夢見る少女インシア(ザイラー・ワシーム)が、厳格な父に隠れてネットに投稿した動画をきっかけに、成功を掴んでいくサクセスストーリー。

 ストーリーはベタすぎるほどベタで、終盤
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

3.9

いつも何か食べてるおばあちゃんが、いい味出してる。

 結婚してアメリカで暮らしながらも人生に行き詰まりを感じているチー(グイ・ルンメイ)が、祖母の死をきっかけに故郷台湾に戻って半生を振り返る。台湾製
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.4

何者にもなれなくてもいいじゃないか

 東京への憧れや未来への希望があり、何者にもなれるはずだった高校時代を、何者にもなれなかった今の自分が懐かしむ、田舎を舞台にした青春群像劇。

 時系列を入れ替え
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.7

生々しい

 FOXニュースCEOがセクハラで告発された事件を元にした実録ドラマ。セクハラにあう女性側がどういう状況に追い込まれているのか、その対応が立場や性格などで様々ある様子が、すごく生々しく描か
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.2

とにかく出演者が豪華

 企業乗っ取りを題材に、反抗期娘と父の関係を描いたコメディ。物語は意外とちゃんとはしているけど、そこに力を入れていないのがありありで、端役に至るまで超豪華な出演陣のオーバーな演
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.6

感謝の言葉が、縁の切れ目

 ティム・バートン監督の「ビッグ・アイズ」と題材は同じだけれど、テーマと描き方は真逆に近い。本作は、女性作家に対する差別問題というよりも、才能ある妻を持った夫婦の微妙な関係
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スナックあけみ(2019年製作の映画)

3.5

焼きそば食べたい

 スナックに拾われた女の子を中心にした人情劇。やたら濡れ場が多いと思ったら、ピンク映画のR15編集版だったのね。ウォッチリストに入れた理由も忘れていたのだけど、どうやらアトロクで三
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.4

話は面白いんだけど...

 緊張すると気絶してしまう役者志望の主人公が、弟の誘いで入った演劇集団の仲間と、新興宗教に乗っ取られそうな旅館を守ろうと奮闘する。

 「カメラを止めるな!」の上田慎一郎の
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初恋ロスタイム(2019年製作の映画)

3.0

原作の方がおもしろそう

 止まった時間の中で出会った二人のSFラブストーリー。どうやら原作からかなり変更されているみたいだけど、その改変が裏目に出て、平凡なストーリーになっちゃった。特に、ロスタイム
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.4

ファッ○ン、イデオロギー!

 「サニー 永遠の仲間たち」のカン・ヒョンチョル監督の傑作ダンス映画であり反戦映画。タイトルやアートワークを見ると、ポップな青春ダンス映画のような印象を受けるし、それは間
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 クリストファー・ノーラン恐るべし。よくこんな話考えたな、っていうか、よく撮ったなっていう、映像的ハッタリの効いたいかにもノーランらしい作品。プロット自体は案外シンプルな気がするが、何しろ構成が特異な>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

三年後の再会を(続編希望)

 「好きだった君へのラブレター」のような嘘から始まる青春ラブストーリーかと思ったら(それは間違ってないけど)、思った以上に文学的でメッセージ性のある作品だった。でも、決し
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.2

未来の話をしよう

 傑作!公開時から地味に評判良かったけど、これは傑作。不器用な思春期の恋愛と友情を、先日見た「ホットギミック」とは対照的な優しい視線で描き出す。暖かな色使いと光の使い方。会話の中に
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

食卓を囲んで家族になる

 いわゆるお葬式もの。人生の最後の時から、過去を振り返って、家族再生に踏み出す。そこに、食卓の記憶を組み合わせたアイディアが秀逸。確かに、素っ気ない仕出しの料理よりも、思い出
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

タブーで始まり、可能性で終わる

 ベルリン映画祭受賞作が、2月の劇場公開から早くもNetflixで配信。社会派の作品でありながら、観賞後の余韻が爽やかで、主演の佳山明のキュートさも魅力的な良作。
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

 「惡の華」の押見修造原作による青春音楽映画。青春音楽映画と書くとキラキラした物語を想像するかも(ちょっとだけそういうシーンもある)だけど、全く逆で、それぞれに生き辛さを抱えた三人がもがき苦しむ姿がリ>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

どん底の人生、最高のステージ

 稀代のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を描く伝記音楽映画。ここのところ「ボヘミアン・ラプソディ」「ロケットマン」とミュージシャンの伝記物が続いているが、壮絶
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アラジン(2019年製作の映画)

4.4

 なめてました。傑作です。大ヒットしてるのは知ってたけど、これほどの出来とは。最近、ディズニーアニメの立て続けの実写化で、正直食傷気味だったんだけど、劇場で見ればよかったと激しく後悔。

 ディズニー
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.7

 予習のために見た「グッドフェローズ」があんまりハマらなくて、「あんな感じだったらキツイなあ、しかも3時間半もあるし」と思っていたのだけど、いやはや、これは引き込まれた。

 前半のエピソードが点描さ
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.1

 手紙をモチーフにし、現在と回想が入り混じる構成など、「Love Letter」と似ているところは多い。一方、年齢設定が40代になったことで、全体が淡くノスタルジックだった「Love Letter」に>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.8

 イーストウッド演じるアールは、自由奔放を絵に描いたような爺さん。確かに、身内にこんな好き勝手やってる爺さんがいたら、娘がイラつくのもわかる。よく見ると人に褒められることは何一つやってない。それなのに>>続きを読む

不能犯(2018年製作の映画)

2.0

 設定は面白そうなのに、残念な出来。なにせ、主人公に殺人を依頼する人たちの理由がどれも勘違いレベルのしょうもない理由。それじゃあ、心の闇もクソもないよね。最後のエピソードはまずまずだったけど、そこまで>>続きを読む