右側に気をつけろさんの映画レビュー・感想・評価

右側に気をつけろ

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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.3

どこかで見た設定、どこかで見たストーリー。物語が語り尽くされたといわれて久しいけれど、何を語るかよりも、どう語るか、ということなのだと思っているのだが。

で、シティ・ハンター。世界観をちゃんと作って
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

凄腕なのだろうけど、任務に失敗して、クライアントに狙われたので、やり返してやろう、という話。

実際、やり返す際にはちゃんと間違いなく、痕跡も消してやり遂げていて、まあ、凄腕。それにしても蘊蓄がすごい
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.8

安定のコーエン兄弟。ファーゴ的なストーリー展開。より悪意はないが、少しずつすれ違って取り返しのつかないところまで行ってしまう。

ブラックなコメディ映画ってこういうことやね。

ブラッド・ピット、ジョ
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

アマプラ開いてみたら、オススメに上がっていたので、懐かしく感じて観てしまった。25年ぶりの再見。

いまの技術で観ると画像が粗いのね。でも、逆にそれが当時観た印象を呼び戻す。空と砂漠のコントラスト。空
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

推しの子を観て、コレを思い出したので、再見。

江口寿史がキャラクターデザインしてたのね、って少し驚き。絵が時代を反映してるけど、題材は今日的で、時代を超えた名作といっていいのではないか。

あまり、
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

原作読んでイメージしたまんまの再現度。特に、あの小屋!水路から小屋に至る画角が思い描いてたまんまだったことに衝撃。

メインの事件に焦点を当てるのは仕方ないけど、しかもその描き方は見事だけど、もっと詩
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.0

ゴッドファーザーは何度も観たことあるけど、なぜか名作といわれるパート2は観てなかった。デニーロにとっても、出世作の一つなんやね、時期的に。

人間関係を忘れていたからついていくのがやっとだったけど、切
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.5

残念だ。
シン・ゴジラの世界観の作り方はうまかったし、シン・ウルトラマンもきっと…と思ってたのに…庵野秀明✖️ウルトラマンはベストマッチだと思ってたのに…
安野モヨコの監督不行届で、カントクのウルトラ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.8

尾野真千子のための映画。尾野真千子をしゃぶり尽くせる。

それにしてもこんなにこの世は胸糞悪いのか。こんなに胸糞悪い奴らが多いのか。出てくるヤツ出てくるヤツ、クソ野郎ばかり。現実にあった事件にインスパ
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

1.0

いやぁ…💦
映画選びに失敗したことはなかったのに…

そもそも、のんを久しぶりに観ようというのが動機。永瀬正敏や寺島しのぶが出る映画だから、悪くはないのだろう、と。

でもね、説明のしすぎで、クドすぎ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

エンドクレジットみて、リドリー・スコットだったのね、と気づく。

事実に基づく映画。なるほど、事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので、ちゃんと物語をドライブしてくれる。そんなことあったのか、と改
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KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)

3.8

エンドクレジットでソダーバーグだったのだ、と気づく。

窓から覗く隣の建物、というところから、裏窓的に向こうの窓の中で展開される出来事が映画をドライブしていくのか、と思ったけど、違うところから事件を目
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

映画についての映画に駄作はない、とよく聞くけど、まさにその通り。ガッツリ映画についての映画じゃないけどね。とにかく、凄くいい。すごく好き。

あまり情報入れずに観たので、夜の女性タクシー運転手を前方か
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

TVシリーズと映画版の見事な融合。映画単独では多分ここまで楽しめないのだろうな。あの神回を底流にストーリーは紡がれていく。

まあ、泣かされましたがな。リビングでよかった。映画館だったら大変でした。現
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

雰囲気、空気をうまく作っている。昭和の映画感、昭和の映画の台詞回し。高橋一生も蒼井優もうまい。東出の不気味さもね。
でも、なんか、惜しい。世界が狭いよね。窮屈な空間ですべてが進んでいく感じ。これは自宅
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.2

こんなに製薬会社が実名で出ていて、製品名も実名で、えげつないことをやるMRを描いて、ええのん?て思ったのが最初の感想。少なくとも、ミレニアム前後まではこんなんだったろうし、下手すると2000年代一桁ま>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.0

うん、うん。おかえりモネ俳優陣の共演。園子温が取り上げそうな題材だけど、テイストはだいぶ違う。伊東蒼を発見した。森田望智のカメレオンっぷり。いや、清水尋也もだ。

捉えどころのないプロットだから、流れ
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空白(2021年製作の映画)

4.6

激しく心を揺さぶられた。役者さんたち、みんな凄い。

横道に逸れるけど、海外の人たちと仕事してると、価値観というか行動原理というか、が少し違っていて、とくに洋画を観て感じるちょっとした違和感、こんな時
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.0

コメディタッチで世界滅亡を描く。いろんな問題提起がされているけど、ショーケースに並べただけで消化されない印象。リアリティが積み重ならないので、ふんふん、と流れを追うしかない。ストーリーに入り込まず、ス>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

才能の発見。柳楽優弥、大泉洋、劇団ひとり。
知らなすぎるね、灯台下暗し。

惜しむらくは、たけしがフランス座を旅立つ動機付けと漫才師として一皮剥けるところをもう少し丁寧に、というとこくらいか。

9/11 その時、司令本部で何がおきていたのか(2021年製作の映画)

4.5

凄い。9/11におけるブッシュ大統領の周辺動きを克明に描いたドキュメンタリー。

側から見ると、あの意思決定は正解だったのか、と思っていたけど、ギリギリの状況でしっかりと方向性を示すことができるのは、
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

うまく着地させたね。野比のび太、黒板純と並び、三大ダメ男として誉れ高い、碇シンジの成長物語。父殺しの物語。

コレを描きたいが故に、序破Qがあったのかな。TVシリーズだけでも完結した作品だけど、それを
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

宇宙戦艦ヤマトだ。絵のタッチも変わってきた。独自ストーリーが進んでいく。もう、崩壊しまくりの世界。どうやって生きているのか。鈴原の物語もオリジナルとは違うっぽいし、やはりコレは違う物語。

そういう風
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

タイトル通り、破綻していく。TVシリーズの換骨奪胎。見ようによっては、TVシリーズが裏設定みたいな見方もできるか。

作り手の想像以上に大きな存在となってしまった作品にどう決着をつけるのか。ここあたり
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.0

TVシリーズはそれだけで完成された作品であり、庵野秀明の手を離れて独立している。

旧劇場版はTVシリーズのラストに対する庵野なりの解釈、新劇場版はTVシリーズ全体に対する再解釈という位置付けでいいか
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

面白い!

政治の、また選挙の内幕ってこうなんだ、多くの人が悩みと矛盾を抱えながらやっているんだ、ということが理解できたよね。

素材を見つけて、長い期間追ってきて、ようやく世に出てくるドキュメンタリ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.9

この三連休は映画三昧だ、と半分ふてくされながら、朝ビールを呑んでハドソン川の奇跡を鑑賞。

原題はSullyなんやね。そのまま日本公開されてたら話題にもならなかったよね。でも、アメリカではSullyで
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.7

ちゃんと観てなかったので、Netflixで鑑賞。

戦場でアドレナリン全開、帰国して日常生活で物足りなさを感じ、何度も戦場に戻ってしまう主人公。ようやく戦場から引退し、家族と暮らしながら新しい生きがい
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

圧倒された。

事実に基づく映画なのに、この事件に関する記憶が殆どない。いまの世界の構図がここにあるわけで、911に象徴されるけどそれだけではなく燻り続けているんだな。

救いのない世の中で、せめて映
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.1

狂気の映画。A24っぽい。モノクロじゃなかったら正視に耐えないんだろうな、というくらいの凄まじい映像。大音量の迫力で魂を揺さぶってくる。映画館で観てよかったという映画です。

イレイザーヘッドや鉄男、
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

クリストファー・ノーランは好きな監督なのだが、コレはうまくハマらなかった。時間と空間の関係性が明確ではなかったせいだと思う。順行と逆行の邂逅は一瞬なのではないか、と思ってしまうとあかんね。世の中の評判>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

Netflixに降りてきていて、数年前話題になったあれやん、と何も事前情報入れずに鑑賞。デカプリオ、ブラピ、タランティーノだけでお腹いっぱいなので、事前情報とかいらんよね。しかも、映画に関する映画だし>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

何度観たことか。大好きな映画。好きなことに理由はいらんよね。恋に落ちるのも理由はいらんわけなので。

久しぶりに観たら、オープニングのSheがシャルル・アズナブールになってる?もともとそうだったのか?
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.5

このシリーズ結構好きなのに、アン・ハサウェイも大好きなのに、残念でしたね。

7人の侍を集めるところが前半の見所なのにあっさりしたものだったし、特になんの障害もなくことがうまく運ぶし、痛快ではあるけど
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

枕草子風にいうと、

NYは夜、長くいつまでも続くのがおかし。

とかなんとか。
それにしてもNYの夜ってなんでこんなに長いの?音楽も夜が似合うし、間接照明だし、日本の夜は明るすぎる。もっと夜を楽しむ
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.0

コーエン兄弟作品のフォローをしていたつもりが、この作品は見落としていた。なので、ネトフリで見かけて視聴。

西部劇✖️オムニバスなので、あまり個人的好みのジャンルではないけど、観ているうちに止められな
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