「映像体験」とは、こういう映画のこと。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が構築した強固な世界観に引き込まれる。ヴィジュアル・スタイリストの面目躍如。画面の一つ一つがアートのよう。
できるだけデカいスクリーンで観>>続きを読む
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心身ともに満身創痍のチェン・ニェンとシャオベイは、いつも静かに涙を流す。声を上げると傷口が開いてしまうから。
シャオベイは最後まで泣き声を漏らさないけど、チェン・ニェンは4回声を上げて泣く。それは、な>>続きを読む
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前評判通り鈴木亮平の映画だった。
彼が演じる上林はサイコ野郎に見えるのだけど、人間としての尊厳を守るためには暴力に頼るしかなかったことも明かされる。
尊厳ある生き方を求めてもがいているのは、チンタ>>続きを読む
音楽は人を生かす。
ポスターにフィーチャーされているスライ&ザ・ファミリー・ストーンが最高なのは予想してたし、ニーナ・シモンが貫禄のパフォーマンスを見せつけてくれることも、わかってた。
でも、マ>>続きを読む
ライアン・レイノルズのナイスガイぶりと、ジョディ・カマーの乙女ぶりに、心くすぐられる。2人ともいつもの毒は控えめで、意外にもラストは泣かせる展開に。
期待以上に練った脚本で、コメディとしてもロマン>>続きを読む
中村佳穂が素晴らしい。中村佳穂が素晴らしい。
あとは、いろいろと雑な感じがしました。
中村佳穂が素晴らしい。
あと、役所広司がさすが。
「エモい」という表現は、こういう映画のためにあるんじゃないか。
誰もが夢を追いかけてる街、ハイツ。主人公、ウスナビのヴァネッサに対する煮え切らなさは、彼女を自分の夢に引っ張り込んで、彼女自身の夢をあき>>続きを読む
他愛がないと言えばそうなんだけど、世代的にどうしてもグッときてしまう。
結局のところ、ウォン・カーウァイは、フェイ・ウォン主演のアイドル映画が撮りたかったんじゃないのか。
そうだとしたら、いろいろと腑>>続きを読む
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キャリー・マリガンの演技は、キャシーのなかでたぎる怒りと同時に、傷つきやすさも表現している。いつのまにか、その感情の渦に巻き込まれる。
物語の結末は、キャシーが仕組んだものなんだろう。
尊厳を踏みにじ>>続きを読む
舞台みたいな映画。リアリティはゼロ。そのため、登場人物に感情移入できない。黒沢清監督と相性が悪いのかも。
ベネチアではなにが評価されたんだろう???
デカいってすごい。スクリーンで観るべき映画らしい映画。構成も締まっててダレない。荒唐無稽なりにストーリーも練られてる。
「小栗旬、別にいてもいなくてもいいんじゃない?」とか「モナークってただ怪獣を見守>>続きを読む
期待を裏切らない良作。
ユーモアが効いてるし、説明しすぎないのもいい。
後半、一番狂ってるのは、主人公、ハッチ。途中から悪役のロシアン・マフィアが気の毒になってくる。
ハッチは歳いってるけど、親子でチ>>続きを読む
エマ・ストーン、エマ・トンプソンをはじめ、キャストはすばらしいのだけど、脚本が雑すぎる。
クルエラの内面の変遷が唐突すぎるし、シーンごとにトーンがバラバラで、映画としての完成度はいまひとつ。
あとパン>>続きを読む
ライヴハウスでスタンディングで観るべき作品。
ミニマルなセットとシンプルなダンスの理由はデイヴィッド・バーン本人の口から語られる。
演奏の合間にバーンが語るストーリーが効果的で、想像力を刺激し、曲の世>>続きを読む
コメディなのに、観た後に、しみじみと振り返りたくなる秀作。
設定が秀逸。しかも、恋愛物語、ビルドゥングスロマンとしてのクオリティも高い。
2人の関係が、ついには「命を賭けた恋」にまで高まるとは。
いろんな見方ができるけど、クリエイターが抱えるエゴがテーマかと思った。
心を通わせたはずのマリオンの気持ちを踏みにじってでも、『市民ケーン』の脚本を世に出そうとするマンク。それは、バーストへの復讐であ>>続きを読む
すみません。わかりません。なんかオープニングの古くささが、カビの臭いのようにつきまとう感じ。
アメリカの美しい風景とフランシス・マクドーマンドの「顔」を堪能。人生はしんどくて儚くて美しい。
そもそも生きていくということは旅するようなもので、ひとところにとどまることは許されない。同じ街に住み続け>>続きを読む
家族の結びつきが完全に解けそうになるかと思いきや、最悪の災厄によって再生する。こんな形で救われるとは。
映画が終わった後も続いていく家族の物語の幸運を、ポールと一緒に祈りたい。
二転三転するストーリーに結構引き込まれる。コメディな味付けもバランスよし。続編がありそうなラストだったけど、実現しなかったのかな。
主演2人の熱演もあり、映画としては楽しめた。特に松坂桃李は、主人公の葛藤を見事に表現していると思う。でも、現実の事件をモデルにしてるせいで、マンガ的なわかりやすさ(非人間的な官僚機構、生物兵器に転用で>>続きを読む
主人公・三上も含め登場人物は「いい人」「悪い人」と簡単には割り切れない人ばかりだし、「ふつう」の人々の悪意のない残酷さは、僕らの中にも巣食っている。それを糾弾するわけでもなく、これが僕らの住む「世界」>>続きを読む
力作。本能寺の変みたいな話でした。イ・ビョンホンがいい。彼が主演じゃなかったら、そこまで感情移入できなかったかもしれない。
『鬼滅の刃』童貞だけど、姪・甥のお供で鑑賞。おもしろくてびっくりした。
姪と甥は、結末を知っていたみたいだけど、知らないおじさんは涙腺がヤバかった。
鑑賞後もいろいろ考えさせられる。エリートほど誘惑が>>続きを読む
邦題とはことなり「さすらうことをやめたカウボーイ」の話。大人になりきれない「ハックルーベリー・フィン」と、子を産むことによって成熟することを強いられる女性との対比に、胸が苦しくなる。
映像の美しさとラ>>続きを読む
わかりにくい? おもしろければいいではないですか!
アタマから緊張感が持続。クリストファー・ノーランにしか撮れない「映画らしい映画」。
金が大事なのは、映画に出てくるヤクザだけじゃなくて、北野武も同じ。
ほかにモチベーションが認められない。
残酷。でも、優しく、美しい映画。
主要な登場人物は、全員、涙を流す。
それで浄化される想いと、涙では洗い流せない罪がある。
エミリーの天使っぷりに救われる。彼女は、いつも"It's OK"と周り>>続きを読む
せめて3点台の評価が付けられることを願っていたけども、叶わず。
ゆるいのはいいのだけど、オフ・ビートというよりただの「オフ」。「ビート」なし。ジャームッシュなら、もう少しなんとかなったのでは?
ラ>>続きを読む