はせ川さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

はせ川

はせ川

映画(86)
ドラマ(0)
アニメ(0)

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.2

生放送の深夜ラジオを聞き終わった後の静かな達成感と少しの背徳感がずーっと続くようで、幸せな映画体験だった。ラジオと音楽は不可分な関係だけど、選曲も劇伴も完璧で、特に中盤のパーティシーンの多幸感は最高、>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

-

SNSとネットのマーケティング戦略に広告代理店と連携してかなり力を入れていた事、演説の際はカンペがあって"ツカミ"もしっかり作ってもらっている、という冒頭だけでも観る価値があった。

文春が芸能人スキ
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

密室劇ならではのクールな演出とクールな顛末。とはいいつつ食ってる様は汚いし結構えげついリアルを描いてる。ブレンダンフレイザーがインタビューで「ピザ屋の男は観客そのもの」と言っていて、すごく合点がいった>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

-

「ジョゼと虎と魚たち」の腑に落ちなさと、「アヒルと鴨のコインロッカー」の切なさと、「花束みたいな恋をした」のリアルさを同時三点盛りでぶつけられた感覚に陥った。通底するのは、文学作品特有のだらし無さと人>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

1.8

1ヶ月前にバーフバリを観て、ようやくこっちへ。自分にはラージャマウリ監督作品がことごとく合わない事を痛感した。UKが世界中にしてきた事をテーマに、エンタメの力で欧米に一矢報いるのはカッコいいしかなり意>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

奇怪。でも(TE●ETみたいな)やっちゃってますよ感もそこまで自分は感じず、グイグイ引き込んでいくドライブ感もあるし、愛にも溢れているし… 懐かしい映画体験だった

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

漫画はほぼ読まずに鑑賞。最後までこれでもかという位に熱い。暑苦しい。ジャズの描き方も虐げられ方もちょっと偏りあるんでは?と思った(作曲されたシンフォニックなジャズもフリージャズもスピリチュアルなジャズ>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生<完全版>(2015年製作の映画)

2.0

RRRが満席で、代わりに鑑賞。身体に合わず、いや続編あるんかい!とため息をつきながら帰路に向かったが、不意に「バ〜フバリィ〜」と独り言を言ってしまっている自分がいる。ばぁちゃんが腕一本で赤子を救うのは>>続きを読む

やまぶき(2022年製作の映画)

3.0

岡山県北の真庭市で農業を営みながら暮らす監督の、岡山からの一撃。岡山在住の自分にとって、知っている風景が多く出てきて嬉し恥ずかしな思いで観てた。山陰の地方都市の温もりと閉塞感にドキっとした。
警察の父
>>続きを読む

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

4.0

スキットでよく聞く「in the house」とは何か、それが一発で分かる。ヒップホップ最高っしょ!な部分が定点カメラで見事に捉えられている。
ラップができなくてもビートが作れなくても、曲が出来上がる
>>続きを読む

愛と法(2017年製作の映画)

4.0

仕事もプライベートもずっと一緒である奇跡のような関係の2人と、2人を囲む人達がひたすらまぶしい。それを切り取っているだけでこの映画は観てよかったと思える。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

(なぜ鑑賞したのか分からないくらい)恥ずかしながら音を手掛けた映画に全く触れてこなかったが、ハンスジマーとジョンウィリアムズが出て来てさすがに存在の大きさが分かった。ストレッチから始まり、楽器と思しき>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

「バスケのルールや原作やアニメを見ずとも楽しめる」の噂を真に受けて、ほとんど全ての情報を入れずに鑑賞。むしろ漫画やキャラクター単体の思い入れは皆無なので、主人公が異なる事にもすんなり受け入れられた。>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

最初のシーンのミット打ちの時点で何故か泣いてしまい、ノートが読まれるシーン、試合で吠える瞬間で計3回ほど泣いてしまった。
開始から音の無い世界を意識して見てしまっていた(それは、聴者である自分が無自覚
>>続きを読む

バビロン(1980年製作の映画)

5.0

リアルを突き付けるラストシーン、フロアの音が消えてもなお吠え続けるライオン、シリアスで素晴らしかった

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

4.5

あらゆる映画の元ネタというのが分かってそれだけでもみる価値があった

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フェイ・ウォン二役の可愛さが異常 日本語で始まるオープニングのくすぐったさは日本語ネイティブだから感じるのか キャスティング含め豪華絢爛さは過去一番だけど男女関係も物語の顛末もふわふわと着地が見えない>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.7

どうして惹かれ合うのかが最後までよく分からなかった ただただ美しいお兄さんとお姉さん

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2人の関係性は最後まで感情移入できなかったし、今もそうなのだけれど、観終わった後からずっとイグアスの滝とカエターノヴェローゾの歌声が頭から離れない。アジア人の、ゲイカップルの、地球の裏側の国でのその日>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

-

またしても映画の映画か…というのが見終わった第一印象

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

-

眠たくなる映画とはこのことを言うのかと、映画初心者は思った。ひたすら続く部屋のシーンはモノクロだからこそ引き立つのだろうけど。ラストはもうそれはそれはふつくしかった。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

あまりに都合が良すぎる!という気持ちよさを映画館で久々に味わえたのが良かった。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

-

こんなストレートな青春劇、いわば夏休み映画(本来そうではないのだけど)だとは思わなかった

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.0

エルヴィス入門編として良いのかなと思った。メンフィスの黒人たちとの関係やルーツの描き方も良かった。要所で挟まるトラップビートはちょっと謎だった。

水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

4.0

6時間超のマッシブさにおののきつつ、昨年公開のMINAMATAを観てのモヤモヤが払拭できずようやく鑑賞。個人的には、良い映画かは分からないけれど人生観を変えられたくらい喰らっている。映画3部作分を一気>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.0

70年代の社会不安の塊みたいな映画。フレンチディスパッチを先に観てて良かった。画と音と出演者のクールさは半端ない。冷たいシーンをずーっと見せられた感覚だった。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

終幕後にシアター出た後の、アニメドラマ実写化作品の広告にクラクラしながら「映画を観たー」という感想が真っ先に浮かんだ 早い時間の上映という事もあって、午前10時の映画祭に参加しているようだった 

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

60年代後半のブラックミュージックのライブ映像をいかんなく観せてくれるという期待は、良くも悪くも裏切られました。

躍動感の塊のような冒頭のスティービーのドラム、マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステ
>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画の登場人物は、実在のモデルが複数合わさってひとりとなったキャラクターが多く登場しているそうだ(例えば真田広之)。そういった事含め、この映画を見るまで、水俣病についてほとんど知らないに等しい自分>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

3.7

アメリカンユートピアのヒットを受け再上映のタイミングで鑑賞しました。映画館での大画面と音響で楽しめたのが何より嬉しかった。
有名な1曲目の、カセットから流れるリズムマシンのビートに乗せたサイコキラーの
>>続きを読む