イェスタデイワンスモアさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イェスタデイワンスモア

イェスタデイワンスモア

テッド(2012年製作の映画)

3.3

カワイイ外見+オジサン中身ものの傑作コメディ。ちゃんと観るのは意外にも初めてだった。B級映画チックだけど、ストーリーにちゃんと落とし所がある。

ジョークとかユーモアのセンスは、ある文化にいる人の価値
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ズカルスキーの苦悩(2018年製作の映画)

3.7

自分の人生を突っ走りきったレジェンド級彫刻家・ズカルスキー人生を追いかけるドキュメンタリー。とにかく色んな角度から考察したくなる稀有な人生を送った人だ。

1968年、古本屋を漁ってたアングラ系の青年
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ボブ・ロス 楽しいアクシデント、裏切りと欲(2021年製作の映画)

2.7

ボブ=ロスの伝記映画というよりも、彼の遺産を牛耳ってる夫妻を告発するための映画というのが実際のところです。

前半では、ロスの遍歴と仕事哲学が描かれます。アラスカで12年間ほど軍役をしながら風景画を勉
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Touch the Sound タッチザサウンド(2004年製作の映画)

3.7

本当に耳が聞こえないのか...と思わず疑ってしまうほど豊かな音を繰り出す、耳が聞こえないパーカッショニストのお話。

「喧騒の反対は静寂では決してない」など、エヴリンは語ります。映像的にも音的にも表現
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.6

サルと刑事の対話から、殺しの案件が少しずつ浮かび上がってくるという構成。リンチの世界観を純度100%で作った映像の彫刻というべきか...。

リンチ作品にまだ余り触れてきてないので、彼の映画哲学につい
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セサミ・ストリートへ愛を込めて ~エルモに命を吹き込んだ人形師(2011年製作の映画)

3.3

セサミストリートのエルモを操る、ケビン・クラッシュの半生を追ったドキュメンタリー。

70-90年代にアメリカで流行った、パペット業界(蛙のカーミットのジム・ヘンソンなど)の裏側も垣間見える作品です。
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キューブリックに愛された男(2016年製作の映画)

3.5

今までブラックボックスのように隠されていた、キューブリック監督の映画制作の裏側を描くドキュメンタリー。アプローチが面白い。

キューブリックが寵愛したという、エミリオというイタリア人専属ドライバーの視
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ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け(2020年製作の映画)

3.5

50年代から70年代までNY州の田舎で行われていた、障害を持った若者を対象とした「ジェネドキャンプ」。ヒッピー文化の影響のもと、障害を持ったティーンエイジャーが、普段の暮らしの息苦しさから解放されるひ>>続きを読む

Bikes vs Cars 車社会から自転車社会へ(2015年製作の映画)

2.6

クルマ社会の弊害が、環境的にも都市計画的にも認知されていくなか、自転車を都市のモビリティの主軸にしていこうという旨の、よくあるドキュメンタリー。意識高い層にネトフリが用意してるコンテンツの典型例って感>>続きを読む

ミスター・ロジャースのご近所さんになろう(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.3/1.5

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.1

イギリスから旅行中のSFオタク二人組と、エリア51から脱走したエイリアンの珍道中コメディ。コンセプトは『TED』のそれと近い。ただし、ネタ要素で笑うためには、アメリカの文化(宗教やオタク観、英米関係な>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラント版スパイダーマン三部作の最終作。アベンジャーズとの絡みが始まった最初のスパイダーマンであり、今作ではマーベルの世界観とスパイダーマンシリーズ独自の世界観が交錯する。熱心なファンからしたらアツい>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウクライナ情勢の最中で観ること、そして移民に手厳しい日本という国の一人として観ることに意義を感じる作品。「移民した先での苦労モノ」に対して、この映画は「移民する前」に光を照らす。ノスタルジアとイノセン>>続きを読む

地に落ちた信頼 ボーイング737MAX墜落事故(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

マクドネル=ダグラスはコンコルドのみならずボーイングも墜落させたか...。

世界中で報道されたになったB737MAXのニュースの裏に光を当てるドキュメンタリー。飛行機好きにとっては、現在の航空産業(
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

細田ワールドと社会問題を違法建築みたいに盛り合わせまくった感がある作品。

トラウマを抱え人前で歌えない女子高生が、仮想現実「U」の世界で世界中の歌姫になって、その世界で悪ぶってる「竜」と呼ばれるユー
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

2.7

まぁ、ディズニーって感じ〜。今観ても色褪せないと思える一方、それだけジェンダーロールとか、王子様ラブ〜みたいな価値観も変わらないんだなぁと思う。

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

<70年代のLA、一匹のイキリ童貞と10歳年上お姉さんのストレートなラブコメディ>


Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.3/
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.3/1.5
雑誌のページをめくるように眺める三つの物語のアンソロジー。架空の雑誌『フレンチ・
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.3/1.5
85歳の父親の安楽死の希望を葛藤しながらも叶える、50代の娘の物語。父親入院の知
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.2/1.5
1950年代、ニューヨークの治安の悪い地域。プエルトリコ系アメリカ人が住む地域の
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.3/1.5
ちゃんと引退していたボンドが、再び復帰して007シリーズでおそらく初のエンディン
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困った時のロジャー・ストーン(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.2/1.5

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.1/1.5
冴えない二十歳の大学生がお茶に魅せられて、四十代になって教え始めるまでの成長プロ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 1.2/1.5
さすがリドリー=スコットという感じで、70-90年代当時のスタ
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 1.1/1.5
普通に観やすく明るいイタリア映画。ボローニャとか綺麗だよね。
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Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密(2014年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 0.8/1.5
一人称で調査旅行に出るタイプの普通のドキュメンタリー。芋づる式
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ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 0.8/1.5
過不足なく普通のドキュメンタリー。

Narrative:
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 1.2/1.5
「不気味の谷」感を、上手く重箱構造を伝えるために援用している。
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