フクロウさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

フクロウ

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吸血鬼(1932年製作の映画)

2.0

カッティングの特殊さ?とか誰が誰か混乱したりで、話の筋がよくわからなかった。

大室家 dear sisters(2024年製作の映画)

3.5

しみじみよかった。冒頭の実写風景をアニメに取り込んでたのはなんだったんだろう。撫子の恋人は果たして…?

劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(2024年製作の映画)

1.2

時間とお金の無駄だった。弛緩した脚本、意味もなく怒鳴る会話劇。高橋文哉の演技も全く良くない。竹内涼真の演技の良さ、吉田鋼太郎の「大いなる犠牲だよ!」、菅田将暉の主題歌『谺する』くらいしかいいところがな>>続きを読む

ねらわれた学園(2012年製作の映画)

5.0

無限ループしてる作品。最近DVDを購入したので。「私だって、好きな人が他の人を好きな気持ち、わかるよ。だから、私には、ケンちゃんの気持ちわからないなんていわないで。」は最初観たとき本当に衝撃だった。始>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

赤ちゃんには倫理は効かん!低次の欲求のままに行動し、社会的儀礼の欺瞞を次々と暴いていくが、次第に賢くなっていく。自慰の快楽から始まりセックスの快楽、読書の快楽、そして売春による経済的自律と社会改革運動>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

2.5

前評判が相当高く、また「牛」がポイントになる「友情」の話だと序盤に明示されたから、さぞ木庭顕『法学再入門』のおはなボウ物語張りの透徹な文学か、あるいはE.E.プリチャード『ヌアー族』張りの社会人類学が>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

5.0

何十回と観ているが、DVDを買ったので。今回気づいたのは、全編を通して人間の想像力の話が描かれている点。名前からの連想、事件からの連想、そういった偶然が陰謀論的にぴったりと嵌っていく快感がある。ロトス>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

エンディングソングが良すぎる。あとラストの「どっちでもいい」という話も。「あの人を追いかけてる私が好きなの」。「鍵」とは、もう存在しない人の影のことで、それはつまり我々が既に亡くなった俳優が出ている映>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

2.5

まず長すぎる。北野武『首』で侍大将級が死ぬくらいの感覚でサクサクとオーセージ族のネイティブ・アメリカンが殺されていくのだが、ネイティブ・アメリカンの(悲劇の)歴史がわかってないと、なかなか感情移入がで>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.6

遺伝子操作せず誕生したナチュラルと、遺伝子操作して誕生したコーディネートという、二種類の人間が居る世界。かつてキラ・ヤマトとラクス・クラインは、かつて人類の争いに辟易したデュランダルが示したディスティ>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.5

ジョージ6世の吃音の原因が過去の父の仕打ちに遡ることで、吃音の原因としての家父長=支配従属関係(の最たる例としての王)が措定されるが、その縦の支配従属から抜け出すために必要だったのが、横の水平連帯、即>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

やはりまだまだ途中で終わったか。にしても役者陣が豪華すぎるし、役にハマっている。舘ひろしの土方歳三や玉木宏の鶴見中尉は本当にかっこいいし、山田杏奈のアシリィパもよかった。あとやはりロシアのウクライナ侵>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.4

陰気な初老男性小説家とそれよりは幾分若そうである映画PR業の妻が、サン・セバスチャンの映画祭に参加する。滅多に旅行に行かない小説家が今回妻の仕事について行ったのは、妻が人気映画監督と浮気しているのでは>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.2

2回目、Netflixで。1回目は公開初日に劇場で。凄いパッションが弾け飛んでいるのはわかる。ただ、どこに感情移入して観ればいいかがわからなかった。まぁ生きるってことは、いつでも、ここからでもはじめら>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.0

『戦場のピアニスト』、タイトルだけは知っていたが、こういう話だったのか。第二次世界大戦、ポーランドはワルシャワのユダヤ人の比較的裕福だった一家のピアニスト・シュピルマンが、ナチスドイツによるユダヤ人の>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

5.0

表現の内容を理由とする規制には違憲の推定が働き、厳格審査が妥当するとされる。その理由は、公権力が自己の思想にそぐわない思想を弾圧している疑いがあり、また、表現が受け手に与える悪影響を勝手に過大に見積も>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

しみじみよい映画だった。モノローグは排され、会話も少ない、そのぎこちなさがそのまま二人の関係性の反映でもある。

あした(1995年製作の映画)

4.5

わりと好きだった。呼子浜に、あした12時に、というメッセージが、様々な人々に届く……が、その人たちは、実は皆船の沈没事故で親しい人たちを失っていた人たちだった(しかも、遺体もまだ発見されていない)。そ>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

2.0

これは原作小説のままでいいのでは。母/娘の認識の違いを映像化できてはいたが、それは原作小説もそうなので、映像化していることの意義をあまり感じなかった。第7回尾道映画祭2024年で観賞。

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

5.0

自己にとって他者とは、本質的にリスクなのである(ウルリヒ・ベック『危険社会』)。

他方でまた、自己は一人では生きていけないのは自明であるから、他者はリスクであると同時にまた必要な存在でもある。
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.0

人生はただ生きているという事実と、死の、あるいは出会いの無限の遷延なんじゃないかと思える。「また、どこかで。」

アメリ(2001年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずは黒髪ショートのオドレイ・トトゥが魅力的である。小さい頃、父による誤診で学校での集団から離れて家で神経質な母親に育てられたアメリは、イマジナリー世界によく逃避していた。人付き合いが苦手で彼氏も作れ>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

占有原理から持家制度=所有原理に象徴される貧富の格差を批判する作品で、特に災害時にこそその支配意識が顕在化する様を精緻に描き出す(文学は社会構造をなす亀裂を極大化しえ、それにより人々の意識を明瞭にし、>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

元旦から能登で震度7というキツい現実から逃避するために映画館に逃げ込んだのだが、新進気鋭のウォンカを潰す秘密組合(闇カルテル)が平然と虐待や殺人を行い、しかも警察署長ともグルで裏帳簿が有罪の鍵と、20>>続きを読む

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