鎌谷ミキさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

Seventh Code(2013年製作の映画)

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非常に映画として評価しずらい作品。何故なら、あっちゃんのPVありきだから。"あの場面"を除けば、黒沢演出を眺めることはできます。ロシアの"廃墟"だけでも、おおっと唸るほど、世界観とマッチしていました。>>続きを読む

ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.9

笑って、ちょっぴり泣けた!この雰囲気、90年代の日本映画っぽいです(勢いがあったという意味で)懐かしくて、逆に新鮮という印象。やってることは、かなり王道ですからね。
終始"のび太"な妻夫木くん。脚本家
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

4.0

内容には触れません。それぞれに、答えを求められる話なので。
この作品は、戸田さん、加瀬さん(勿論他の方々も)の最高の演技が観たいが為に、映画館に何度も足を運んでしまいます。他の作品では決して見せること
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劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)

3.8

ラスト爻ノ篇の前に見直し。アノCGに気をとられすぎて、本質を見失う所でした。初見の評価は、ファンでも正直3ぐらいだったので…意味不明な場面が多かったからですが、汗。
屋上のシーンとか"結"を観た後だと
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タカダワタル的(2003年製作の映画)

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タナダ監督のメジャー映画一作目。確認しなかった私が悪いのだけれど、ミュージシャンのドキュメンタリー映画だったとは…正直、メインの人物を存じ上げないので、感想がなんとも…
タナダ監督自身、このようなドキ
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麦子さんと(2013年製作の映画)

4.0

この作品は、親を親とも思っていない、おざなりにしてきた人ほど"何か"訴えかけられるような作風になっている感じがします。説教っぽくなっていないのは、クランクイン前に監督が実際に"麦子さん状態"になったか>>続きを読む

tokyo.sora(2001年製作の映画)

3.6

シナリオを用意せず構成だけ決め、台詞などの細部は撮影時に作り込む(wikiより)という、風変わりな石川寛初監督作品。
まさに、東京に住む彼女たちそのもの。フィクションをノンフィクションっぽく見せる演出
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赤い文化住宅の初子(2007年製作の映画)

3.5

原作未読。中学生の主人公初子が、絶望の中のかすかな希望を糧に生きていく。爽やかな恋愛要素もあり、重すぎない青春ドラマとなっている。注目したのは、初子の兄。アノ騒動で有名になった塩谷さんですが、体を張っ>>続きを読む

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

4.2

ガンダルフのパーティに再び観客として参加できるうれしさ。やっぱり面白い!走って移動する所とか、RPGの王道だけど、実際は大変そうな感じまで伝わってくるリアルさ。
LOTRとリンクしているゴラムの、哀愁
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月とチェリー(2004年製作の映画)

3.6

"エロス"をテーマにしたラブコレクションシリーズの中でお気に入りな一作であり、タナダ監督を知った作品。
官能小説サークルの女流作家真山と、ドーテー大学生田所とのあれこれを描く、メチャクチャな恋愛ドラマ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

3.7

原恵一監督・脚本の、クレしん映画版4作目。最高におバカに徹していて、何度も爆笑!かなり下ネタが際立ってます(苦笑)アクション仮面が本当に強いのは、仮面ライダーへのオマージュだったりするのかな(中の人が>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦(1999年製作の映画)

3.6

原恵一監督・脚本の、クレしん映画版3作目。オトナ帝国にも通じるような、昭和時代へのオマージュが本作にも。~70年代ぐらいでしょうか。怪獣映画、スパイドラマ、当時流行っていた歌手のロゴ、野原家がパワーア>>続きを読む

モル(2000年製作の映画)

3.5

タナダ監督のデビュー作。女性ならではの月経を、用語として露骨に出すので(主役は監督自身)男性は引いてしまうかもしれないけれど、座薬が重要なアイテムとして出てきたり、関西のオカンとのやりとりが面白かった>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

3.4

原恵一監督・脚本の、クレしん映画版1作目。クレしん映画版を最初から観ておらず、原監督作品としてクレしんを続けて観てますが、最初から面白いっ!ハードボイルドな刑事の通称が"グロリア"って、誰かとかけてそ>>続きを読む

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

私には森崎監督の作風が合わないのかもしれないと確信してしまった。「ニワトリはハダシだ」を途中でとめてしまった人が何故観に行ったか。周りの評価がよかったらとしかいえない。私の祖父もまた、認知症だった。そ>>続きを読む

四十九日のレシピ(2013年製作の映画)

4.5

原作読了。タナダ監督の前作「ふがいない僕は空を見た」と対になっているような本作。亡くなった乙美を、四十九日にかけて夫の視点から、血の繋がりのない娘の視点から振り返る。三人の女性から"子どもを産まなかっ>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

3.8

河童と人間の交流を描いた作品。内容的に子どもに勧めたい反面、人間の愚かさ・ズルさみたいなことも描かれているので、ある程度物事がわかる年齢にならないとツラいかもしれない(腕を切るなど、容赦のない描写もあ>>続きを読む

劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇(2013年製作の映画)

3.8

2回目観賞。初回は回想シーンの多用が気になって仕方がなく、入り込めない場面もありましたが、やっと意味がわかってきました。漸ノ篇は、初見の方に向けて作られたと同時に"誰か"の視点で観た物語だと。その"誰>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

3.8

原恵一監督・脚本の、クレしん映画版2作目。 序盤からスパイ映画風で引き込まれる!ハリウッド映画をなぞりつつ、クレしんの作風との見事な融合に、笑い泣き。見るからにシュワちゃん風な筋肉の声が、これまたシュ>>続きを読む

机のなかみ(2006年製作の映画)

3.5

家庭教師と高校生、視点を変えた2部構成。第1部:家庭教師の男視点。主人公の彼女が、彼の借りるエロいDVDのジャンルが変わったことで、浮わついていることに気づいたのには笑ったw 基本、エロいことしか考え>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

2.5

(主人公が魅力的かは一回置いておいて)人間味溢れるキャラクター造形が上手い、吉田監督のデビュー作。
(最新作「麦子さんと」まで吉田作品に続けて出演されている)三島ゆたかさんの演技力によって、男性視点で
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空気人形(2009年製作の映画)

3.5

男性向けのおとぎ話。そんなイメージで観るタイミングを失っていた本作。"空気人形"なので、男性の欲望描写が生々しくあるけれど、異色のラブストーリーとなっている。心を持った彼女と、すれ違うだけのような登場>>続きを読む

さんかく(2010年製作の映画)

3.5

"なんだかダメ男"な主人公、百瀬を最後まで見ていくと"愛すべきダメ男"に見方が変わってました。女性目線ではそのようにライト(?)に観れましたが、男性目線だと…想像したくもない、さんかく関係が繰り広げら>>続きを読む

ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

4.8

麻生久美子さんの新たな代表作!私はそう感じました。挫折しても、這い上がる。そんな馬淵がカッコ悪くったって、充分人間として魅力的なんですもの。夢に一直線な人生を送ったことがなくても、挫折したことのある人>>続きを読む

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

4.0

ハタチの頃に観た映画。なのに、頭の中でDes'reeの「Kissing you」が止まらない。この曲の流れる場面、ロミオとジュリエットが出会う。水槽を取り入れた映像美が思い出される。と同時に、甘酸っぱ>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

いい映画と素直に思える作品。オノマチさん、リリーさん、お二人の心の動きが見えてきそうな演技、素晴らしかった。リリーさんみたいなお父さん、楽しいだろうな。そんな、登場人物の心の動きを感じとる、情緒的な作>>続きを読む

ウルトラミラクルラブストーリー(2009年製作の映画)

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これラブストーリー!?あかん、これはあかん…完全に麻生さん目当てで観て後悔した。くびなし、のうみそ。その単語がやたら出てきて引っかかったけれど…この監督さんと相性が悪いことを知れたことが、最後まで観て>>続きを読む

贅沢な骨(2001年製作の映画)

4.5

主人公は、ホテトル嬢「客がいなかったら、私はただのからっぽだもの。こんな私でも、必要としてくれる人がいるの」初めて映画館で観た時から、このセリフを聴きたくて、繰り返し見ていたのかもしれない。何年ぶりに>>続きを読む

グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

3.0

うーん、ストーリーになにかが足りない…唐突に事故が起こったりする辺りが、受け入れられなかったというか。音楽映画なのに、高揚感みたいなものが感じられなかった。学生時代に観れてたら、違っていたのかな。
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好きだ、(2005年製作の映画)

4.0

ヨースケのギターを聴きたくなって、今度はBDで観賞。空、水、瞳(まなざし)の素晴らしさアップ。宮崎あおい×瑛太の17歳編、永作博美×西島秀俊の34歳編。ユウとヨースケの17年を描いた、瑞々しいラブスト>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

期限つきの恋愛。そのストーリーでは新鮮さはなかったけれど、二郎さんのひたむきさと飛行機がクロスして、素直にラブストーリーとは言いがたし。奈穂子さんの行動力、素晴らしかったですね。二郎さんの感情を読みと>>続きを読む

宇宙兄弟(2012年製作の映画)

3.3

壮大で、軽やかな日本映画。宇宙モノというジャンルでも、違和感少なめな世界観。原作、読みたくなりますね!(結末が読めてしまうけれど)美しき兄弟愛と、コールドプレイに尽きるんじゃないでしょうか。主題歌カッ>>続きを読む

イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

3.5

(原作未読ですが)主人公、伊良部先生のキャラに、不条理なユーモアがハマる!伊良部先生の精神科に集う、ユニークな患者たち!プラス、ちょっとヘンな周りの人たち!
まさに、三木ワールド入門編のような作品。下
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図鑑に載ってない虫(2007年製作の映画)

2.8

しょっぱなから、アナーキーな笑い炸裂っ!○○焼いたり(個人的にはちょっとやりすぎ)「ダメジン」同様、黒潰しされてる場面もあるし「インスタント沼」辺りしか三木作品を知らない方には勧めにくいなぁ。出演者は>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.0

「アカルイミライ」系統の黒沢作品。西島秀俊さん演じる吉井が「アカルイミライ」の雄二に引き継がれてる感じがしました。10年も昏睡状態だった吉井の、なんと無気力なこと…素人目でも粗削り感は否めませんが、怖>>続きを読む

ダメジン(2006年製作の映画)

3.0

実質、三木聡初監督作品。お蔵入りしかけるのもわかるぐらい、サイコーにシュール、笑。岩松了×ふせえりコンビは、ここから始まったのですね。共演シーン少ないけど、抜群の安定感。
「携帯電話は、会いたくない人
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