このレビューはネタバレを含みます
想像し得る最大の地獄、地獄すら生ぬるいアウシュヴィッツ強制収容所の隣には、幸せに包まれた家族が暮らしていた。このカラクリを知った上で観ていても、ついついこの映画の本質を、壁のなかで何が起きているかを忘>>続きを読む
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先に映画を見た知り合いに、事前にある程度の知識を入れておいた方がいいと言われてはいたが、まさかここまでとは思わなんだ。
マンハッタン計画によって、原子爆弾の製造に成功したアメリカが、超大国へとのしあが>>続きを読む
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ドライブ・マイ・カー
テーマは家族だ。一つは、家福とみさきの関係。初対面時、二人の間には絶壁が存在していた。マネージャー家での食事会で、家福がみさきに素直な感謝を伝えたことで、二人の距離は徐々に縮ま>>続きを読む
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新文芸坐を出るとそこは夜の池袋。
行きはおっかなびっくり歩いた西口への通路を
我が物顔で歩いたところで何も起きやしない。
それを理解した上で、「何かあったらやってやんぞ」と息巻いているのだからこんなに>>続きを読む
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序盤はひたすらに雰囲気が不気味かつ不安だった。それらは沈鬱な音楽、白黒の画、感情が貧相で滅多に口を開かない登場人物によって構成されていた。フランケン男は果たして善人なのか。夫人はいわゆるただの夫人に収>>続きを読む
人生はチョコレートの箱のようなもの開けて見るまではわからない
眠気を堪えて見るには勿体無い作品で後悔している。必ずや再度鑑賞し感想も更新されることだろう。
終盤モーガンとブラピが口論をするシーンがある。そこでモーガンは人々の無関心がいけないと言っている。「無関心>>続きを読む
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生者と死者を一覧にしてみた。22組中13組が死ぬ、その割合は驚異の59%。登場人物の半数以上が2時間強の内に死ぬというとんでもない死に様 映画であることがわかる。
秀吉、弟、黒田、家康、半蔵、千利休>>続きを読む
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「桐島、部活やめるってよ」「何者」と浅井リョウ作品を2冊読んだ上で本作を観ると、
これが浅井リョウ作品の映画化なのだなと納得させられる構成だった。
3作には、多数の登場人物の場面が入れ替わりながら物>>続きを読む
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向里祐香が爺さんの死体を前に服を脱ぎ出すシーンに息を呑んだ。東出昌大と田中麗奈の舟上不倫性交をじっと見下ろし、直後に田中の前に背中を 差し出し、「湯の花」を入れて浸かろうかと言葉をかける井浦新と、その>>続きを読む
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[テレビ朝日公式「動画、はじめてみました」]チャンネルで2023年8月13日に公開されたアルピー平子×スピードワゴン小沢...《焚き火で語る》の 冒頭で両氏は一番好きな季節として夏を挙げた上で「今年>>続きを読む
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まず始めに、日本エンタメ界の歴史で燦然と輝くジブリを、宮崎駿を劇場で観ることができたという事実をここに記す。それだけで言いようのない感動と満足感を私は感じた。
さて、「君どう」であるが、私が一番ジブ>>続きを読む
バスターズの集めたゴースト達が街に大拡散するシーンで流れる曲はMick SmileyでMagic
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58本目(記録上)にして、追い求めていた演技に辿り着いた。演技に見えない演技、誰がなんと言おうとこれが私の至高だ。勝間田が白岩に対して「リストラか? 」と言い放ち、勝間田のズケズケ振りに代島がツッコみ>>続きを読む
「ヨークル臭いな」
本作は、ただエロいだけの準AVムービーではない。いや、もちろんエロくはあるのだが、現状の日本のAVが全く辿り着いてないない高次の存在なのである。何が高次かというと、例えばバカ二人が>>続きを読む
ガラス越しの愛が美しかった。きっと、館長さんとパートナーはもう少し早めに触れ合う選択をしたのだろう。で美幸と健司はこういう選択をした訳で、もちろんどちらが正しいとかはなくて、言うとするのならどちらもロ>>続きを読む
ふむーむ、面白かった。飛び立った直後に母国(クラコウジア)がクーデタで消滅して内戦続き、あり得なさ度maxではあるけれど、ここからナボルスキーにどんな生活と出会いが巻き起こるのかとワクワクした。しかし>>続きを読む
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時計じかけのオレンジ
何という残忍さの連続で、それこそ吐き気を催してもおかしくないのだが、登場人物たちの清々しい笑顔から一欠片の良心の呵責も感じ取れないことで、段々と麻痺してしまったようだ。人間って>>続きを読む
いじめっ子らに囃し立てられている依里から視線を逸らすため(勿論、これだけなはずはない。まあ、咄嗟に体が動いたとか、そういう類の話だ)の湊の大暴れだったことが判明し、我々を驚きとスッキリ感(と、悲しさ)>>続きを読む