kokika1oさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カモン カモン(2021年製作の映画)

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時間が性急に進んでしまっても、だからこそ一歩一歩を踏みしめて進みたい。その歩みが誤っていたら、それまでの道程を思い出しながら歩みを戻して、また歩く。歩みが遅いのは問題じゃない。という気持ちになった。人>>続きを読む

ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

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ロバート・プラントの言葉の豊かさに驚く一方、リアム・ギャラガーの感情に振り切った発言とがコントラストに感じたのは、このスタジオの魅力を多角的に検証した成果だろう。劇中「なぜ当時は男性バンドばかり集まっ>>続きを読む

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

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構図や色彩の美しさと、そこに映る現実の酷さには乖離がある。本作が映画賞で評価されていることは平和に胡座をかいた人たちの空虚さに思えもする。ただ、その乖離に不快感を覚えればこそ自分の無知を恥じ、現実を知>>続きを読む

I love ペッカー(1998年製作の映画)

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大都市ニューヨークの価値観だから洗練されている、なんてことはない。どこにだってそこには住む人の文化がある。そんなことを、カメラを始めたばかりのボルチモアに住むペッカーは、無意識にスナップで写していく。>>続きを読む

私の名はパウリ・マレー(2021年製作の映画)

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パウリ・マレーのことを初めて知った。最も早く人種と性別の差別撤廃のために活動した人だという。ACLUやルース・ベイダー・ギンズバーグとの関わり、ジェイムズ・ボールドウィンとの接点など歴史上で果たした役>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

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しくしく泣いた。音楽を聴いて何を思うのか……ファンダムになり過ぎない、自己批評のある、考えられた語りだった。ファンが音楽を聴くことへの真摯な視点。

初恋(2020年製作の映画)

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韓国ノワールからユニディ狛江店を経由して任侠映画へ

シラノ(2021年製作の映画)

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『ハーフ・オブ・イット』は、この物語を参照したのかなとか、過去から現在までの創作の地続きを思いながら観た。デスナー兄弟の劇伴によって、古典は今の耳で聴くことができるミュージカル映画になったのかもしれな>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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現代の鮮明な映像にのる極端な陰影と色の濃淡は単に過剰で61年版のような新鮮さは無い。歌と台詞の間も性急だったりと、音楽と言葉の繋ぎの心地よさは不十分でミュージカルの良さを活かせていたかと疑問が残る。更>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

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二人の最初の会話の中にジュディ・ガーランド(字幕には出てこなかった)

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

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単にリバイバルではなく、80年代を埃のかぶった過去として描くことで、歴史があったことを示しながら今として物語ることに成功してる。フィービーの科学好きを押し出すことで細かい説明を省いて、代わりに映像で魅>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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短編集という感じで、そこには世の中で起きている事という軸がある。まさに雑誌や新聞のような物語の集合体で、画面の中には台割とレイアウトまである。映画という表現で、こんな風に誌面を編集することができるんだ>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

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カントリー音楽がギターを持ち替えてメキシコ音楽に変わる。それに合わせるように国境を越えていった先で、文化と言語が違っていても段々と分かり合えるようになっていく。何かと何かの間に壁を作る必要なんてない、>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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御涙頂戴なしで描いたらどんな物語になるんだろうと考えた

家族ゲーム(1983年製作の映画)

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松田優作の演技からふいに表れる翳りに引き寄せられる