ダビンチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

空白(2021年製作の映画)

4.2

素晴らしすぎた。
吉田恵輔監督×スターサンズ配給による快作。
「善」と「悪」とは一体。
誰が「加害者」で誰が「被害者」なのか。
事故の当事者、周りの人々、マスコミの偏見報道。
今の日本という社会の本質
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

極上の劇場体験。
オープニングから怒涛のショータイム。
音楽も視覚演出も素晴らしいショーでした。
そしてそれだけでは終わらせないスパイク・リー監督らしいメッセージもあり。
デイヴィッド・バーンさんをあ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

ある少年のひと夏の刹那の恋。
フィルムタッチの映像美、素晴らしい音楽によって描かれるどこか幻想的で美しいラブストーリー。
とにかく美しく、全体の雰囲気がとても素敵。
ビジュアルのような爽やかさもあれば
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

個人的に「シックス・センス」しか面白いと思っていないM・ナイト・シャマラン監督最新作。
予告編からとても面白そうな設定と展開で期待していたが、結果としてはまたもや微妙だった印象。
楽しそうな家族の冒頭
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

最低で最高な作品。
なんか、モラル?
コンプライアンス?
そんなん知るか、やりたいことやるんじゃーって感じがとても伝わってきて最高だった。
ほんとやりたい放題というか、グロ満載でぶっ飛び上等みたいな。
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.5

設定などワクワクする要素はたくさんあったけどどこかイマイチだった印象。
セットも凄く、役者さんも豪華で、潜入捜査という設定のあり、魅力的なのに。
コメディの要素が強くてミステリーの部分が薄々だった印象
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.1

傑作青春映画。
初々しくて瑞々しいラブストーリーでありながら、みんながそれぞれ少しずつ成長していく成長物語。
セリフとか、空気感とか、伝わってくるものが全て愛おしくて好きだった。
どこか掴み所がない感
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.9

あまり期待してなかったのですが、前評判がとても良く観賞。
結論から言うと良い意味で裏切られました。
面白かった。
まぁ、毎日同じ生活をしていたら退屈だしたまには好きなことしてのびのび生きたいものですよ
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スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

4.1

フランスから凄い才能の誕生。
15歳で脚本を書いて、19歳で監督と主演をやってのけてしまう凄さ。
しかもとても良い作品という。
少女が年の離れた男性に恋をする、ただそれだけの話なのにめちゃくちゃ良いの
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

とても素晴らしかった。
青春映画なんだけれど、なんだろう、通常の青春要素の恋とか友情とかに加えて時代劇とかSFの要素が加わってそれらがとても上手くまとまって綺麗にラストへと向かうという感じ。
これでも
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

やはり個人的には前作の方が良かったがこの続編は続編で面白かった。
前作は役所広司さんを真ん中に据えて、昔の東映の感じをやってやるという感じで今作はどちらかというと今風な、エンタメ的に振り切ってやった感
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

女性もののアクション映画と聞いて想像する作品の内容とは異なって、どこか新しい女性アクションもの作品でした。
女子高生を主人公にして、殺し屋だけでなく大人になる、社会に出るということも丁寧に描いていてよ
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.7

迫力が凄かった。
何だろう、撮られた時期はおそらく「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞作品賞を獲る前だと思うがこういうディザスタームービーでも韓国はハリウッドに負けないぞという気合がビシバシと伝
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sweep.(2019年製作の映画)

3.4

無駄なセリフは省いて演技と表情と音楽で心情や場面を描く、そのアプローチはとても好き。
個人的にもセリフが多いドラマっぽい作品はあまり好きではないので。

Share the Pain(2019年製作の映画)

3.4

設定と企画の目の付け所はとても面白いと思う。
綺麗で丁寧な撮影に印象的なロケーション。
ただ、このテーマならもっと捻ったら面白くできたのではないかなと思いました。

オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

3.6

卒業制作でありながらまだまだ粗削りな部分もあるけど凄い作品だと思う。
個人的に好きなタイプで、あまり説明はされないけど確かに登場人物たちの心情が分かってくる。
冒頭の部屋のシーンから撮影と照明も素晴ら
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多日想果(2019年製作の映画)

3.5

台湾が絡むラブストーリーはやはり好きだなぁ。
甘酸っぱい恋模様。
綺麗でおしゃれで良かった。

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.4

実話を基に制作したらしいのだが、そのスピードが凄い。
映像、演出含め力が入っている力作。
ただ、上映時間が短いので全体的にあっさりしてる感じが残念。
長編にしてもっと深く描いてもよかったのでは。

宮田バスターズ(株)(2019年製作の映画)

3.1

やはり坂田監督は前作「FIGHTING CAMERAMAN」の方が衝撃的であり、今作は色々と前作に比べて劣ってしまった印象。
映像表現も前作には度肝を抜かれたし、ストーリーも前作の方がシンプルで観やす
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またね(2014年製作の映画)

3.8

とても素敵な作品。
同じ毎日を過ごすことは実はとても難しいこと。
とにかくこのお2人がおしゃれ。
きっと良い人生を過ごして老後を迎えたんだろうなという。
セリフはほとんどなく、セリフも英語字幕だったた
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東京少女(2019年製作の映画)

3.0

怒涛のように押し寄せる映像とモノローグは圧巻。
まさに想いを「吐き出す」ことを映像表現した感じ。
良かったのだが、観終わった後に何も残らないのが残念でした。

サイキッカーZ(2016年製作の映画)

1.0

申し訳ありません。
お遊戯会にしか見えませんでした。

19歳(2018年製作の映画)

3.3

19歳、子供と大人の境目となる年齢。
高校生でもなければ大人でもない。
その微妙な年代の戸惑いや苦しみを想いを吐露するかのように上手く掬い取って描いているのが良かった。
ただ、モノローグが多いと思った
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9

終始クスクスと笑える、それでいてとても考えさせられる素晴らしいラブストーリーでした。
とにかく主演お2人の演じるキャラクターの会話が面白い。
独特のテンポで、でも全然噛み合わなくて、その微妙な感じのシ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.8

大傑作。
素晴らしすぎた。
近年のアジア映画は本当に凄いなと思う。
青春映画ですが、キラキラしておらず、暗くて辛い。
でも、心から観てよかったと思える作品です。
中国における受験戦争やいじめという社会
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

素晴らしい傑作。
爽快、痛快な復讐劇ではないけれど、間違いなく心に残るメッセージがたくさん散りばめられている作品。
アカデミー賞で脚本賞を獲っただけあってやはり脚本が見事。
2転、3転するストーリー、
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.2

最高でした。
「サマーウォーズ」「バケモノの子」細田守監督最新作。
「サマーウォーズ」×「美女と野獣」みたいな感じ。
とにかく素晴らしい映像表現の美しさ、そして主演の中村佳穂さんの圧巻の歌声。
ストー
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.0

とても笑えて、そして感動できる素敵なSFラブコメでした。
何をするにも人よりワンテンポ速い女性とワンテンポ遅い男性の話。
優しさと純粋さに満ちている作品。
2人の微妙な距離感とか、ズレが微笑ましくて、
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.8

いやー、面白かったですね。
単純に画面を楽しめる作品でした。
最強vs最強の圧倒的な迫力による肉弾戦を堪能してきました。
とにかく迫力満点。
なんか観客が観たいものを分かってる感じがしました。
たまに
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.6

「愚行録」「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督最新作。
邦画におけるSFというジャンルの映画の可能性を感じた作品であると同時に限界も感じた作品。
監督がポーランドで映画学んでいた、そして撮影監督がポーランドの人
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海辺の金魚(2021年製作の映画)

3.7

「あさつゆ」「最期の星」などで個人的に注目している小川紗良さんの初長編監督作品。
76分という短さなので、色々と物足りなさとか説明不足感はあるけれど、小川紗良さんの作家性というものが存分に示された意欲
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.8

「刹那的」
時間が極めて短いさま。
あと先を考えず、今この瞬間だけを充実させて生きようとするさま。
まさにこの言葉が似合う、とても「刹那」なラブストーリー。
単純に男女が出会って付き合って別れるという
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