確信犯的な大衆性を帯びた「わたしたち」の話 価値観は塗り替えられ、誰も置き去りにはせず、時代は着実に変わっていく 希望だと思った
理想のB級バンドもの青春映画。
大きな資本に屈しないインディーズであるカッコよさをこれでもかと言うくらいに可視化している。
ギャグという視点から評価すると悲劇的な程つまらないけれど、完成された違和感としか言いようがない画面上の動向の全ては真っ当な意味で面白い。
あらゆるシーンが記憶に残り続けている映画。
光の重ね方、時代背景が成す退廃的な雰囲気、伏線ではないけど欠かすことの出来ない事象の連続、映画以外の表現では到達できない芸術の最高峰。
暗闇の時代を記録するために作られたような映画。
少年時代のモヤモヤや衝動的な過ちを渡辺大知が爆発的な演技で体現してる。
主人公に自身の当時の姿を重ねたであろう岸田や峯田が絶妙なテンションで役をこなしているのも素晴らしいと思う。
映画中のユースホ>>続きを読む
映画の撮影手法にも通ずるが、長期休みに毎年会う従兄弟の成長を見るような映画。
家族や友達、趣味に対する在り方が徐々に変わっていき、痛みや孤独を知った大人になるまでの、まさに少年時代を描ききっている。>>続きを読む
初めて観たときに、一生会えないけれど、心のどこかで生き続けてくれる友達に出会えたような気持ちになった。
人が誰かを思う気持ちは、そんなに長くは続かなくて、映画で登場してくる人たちも世之介を「あの頃」>>続きを読む