Ideonさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

ストレイヤーズ・クロニクル(2015年製作の映画)

3.0

巷で言われているような超駄作ではない。瀬々監督もきちんと演出しているし、若手演技派勢揃いといったキャストもしっかりした演技を見せている。ただ、超能力者同士の闘いがあまりにもミニマムにまとまり過ぎて、>>続きを読む

装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE -ケース;アービン-(2010年製作の映画)

2.5

コードギアスのスタッフがボトムズの設定を借りて、擬似ベトナム後遺症ものを作ってみましたという作品。さらっとした見栄えのいいキャラが設定されているが、本家と比べるとクセがなく、あまり印象に残らない。音>>続きを読む

HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

女子ーズよりかなりマシな出来の福田雄一監督作品。ムロツヨシ、佐藤二朗、安田顕など福田組とも言えるお馴染み役者が安定した怪演。今やメジャーになった鈴木亮平には黒歴史になりそうな作品なのに、今度、続編が>>続きを読む

エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.5

1996年に起こったエベレストでの遭難を描いた実録映画。実際にエベレストでロケしているので、臨場感は抜群である。普通の人はこんな場所には足を踏み入れてはいけないということがよーくわかる。実録なので、>>続きを読む

殺し屋1(2001年製作の映画)

3.5

三池崇史は最近も「テラフォーマーズ」を撮るなど残酷描写が得意な監督だが、この作品などを見返してみると、切れ味が段違いである。PG12の作品とR18の作品を単純に比較するわけにはいかないが、最近の作品>>続きを読む

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章(2014年製作の映画)

2.0

アニメの世界で成立していることを実写でやろうとすると、かなり大変なことになるということがよくわかる作品。ロボットが特大の拳銃を使うのは絵になるが、手間を考えると最初から腕に装備されているのが正しい。>>続きを読む

瞬 またたき(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

北川景子さんの結婚記念ではないが、たまたま放送されていたので見てしまった。恋人とのオートバイのツーリング中、不慮の事故にあってしまった主人公。彼氏は亡くなり、自分は生き延びたが、事故の記憶を全て無く>>続きを読む

黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.5

一枚絵の絵画としても美しい中国の風景がたっぷりと収められている一方、武侠映画としては明快なストーリー展開に欠けており、かなりの集中力がなければ、夢の世界に引き込まれてしまう。登場人物の内面を一切描か>>続きを読む

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)

2.5

冒頭のまんまブレードランナーのシーンで、この作品と真面目に向き合う気持ちが失せた。500年後の日本で生き残っている企業は「ぢ」のヒサヤ大黒堂だけらしい。原作で生かされているのは設定だけで、好き勝手な>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

大泉洋が出ているからファミリームービーだろうと、間違って見た観客は青ざめてしまうほどの本格ゾンビ映画。てっこちゃんの発症からタクシー大回転の件はお見事としか言いようのないスピード感。ショッピングモー>>続きを読む

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.5

鼻持ちならないアメリカの大学生が、自然保護と称してペルーの秘境に出掛けていき、保護しようとした原住民に美味しく食べられてしまいましたとさ。めでたし、めでたし、というお話。ネタはボンクラだが、映画の作>>続きを読む

グリード FROM THE DEEP(2014年製作の映画)

1.5

薄っぺらな中華セレブがパチンコ玉みたいな虫の大群に喰われまくっていい気味だというお話。特殊メイクもせず、ブロップも作らず、全体の8割方がCGで出来ているお手軽な作品。

Zアイランド(2015年製作の映画)

2.5

アイ・アム・ア・ヒーローの予習のようなつもりで鑑賞。面白くないことはなかったが、生き延びてほしい人が殆どやられてしまうので、カタルシスを感じることは出来ない。吉本興業の芸人さんたちは凶悪な顔立ちの人>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

一夜の過ちで、2時間足らずの間に仕事も家も家族も失う男。トム・ハーディの圧巻の一人芝居。それにしても、振り幅の大きな役者だと思う。ブロックバスターに殆ど素顔を隠して出演するかと思うと、こんな地味な作>>続きを読む

のぞきめ(2016年製作の映画)

2.5

角川映画が元AKBとパチンコ屋と組んで作ったホラー映画の第2弾。ダムの底に沈んだともらい村では、その昔、お遍路さんを惨殺し、金を奪い取るという事件が起こっていて、その霊がのぞきめという妖怪となって、>>続きを読む

仮面ライダー1号(2016年製作の映画)

3.0

見事な藤岡弘、劇場であった。監督は金田治、ライダー映画の監督で最も古株で最もデタラメな人である。だから、悪玉が何を企んでいるのか分からなくなったり、荼毘に付された本郷猛が甦った理由が分からなかったり>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.5

クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作の流れで、スーパーマンも重厚に描こうという試みだが、こんなに重くする必要があるのだろうか。スーパーマン対バットマンのガチンコ勝負はワンダーウーマンまで巻>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

正体不明のならず者たちが雪に覆われたワイオミングの山小屋に集まり、その目的と正体が徐々に暴かれていく。冒頭からエンニオ・モリコーネのオリジナル曲が鳴り響き、タランティーノが大喜びしている様子が目に浮>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

火星で遭難した主人公が、植物学者の知識を駆使して1年半生き延びて生還するというお話。20年ぐらい前なら、火星からの脱出とか火星のロビンソンなんて邦題がついていたところだろうが、オデッセイという意味あ>>続きを読む

クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)(2013年製作の映画)

2.5

東出昌大はビジュアル面では合格だが、あのなまくらな声がどうにもならない。熱い男は無理である。寄生獣のパラサイトやゆる〜い二枚目あたりが適役だ。

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.0

前回、映画化された時は、着ぐるみの、仮面ライダーレベルの特撮だったが、マイケル・ベイがふんだんにお金をかけているだけに、絵面は完全にA級作品になっている。しかし、日本文化と忍者への曲解と黒人蔑視から>>続きを読む

パーフェクト・プラン(2014年製作の映画)

3.0

何でgood peopleがパーフェクトプランになるのか?悪い邦題の見本のような感じだ。間借り人がドラッグ中毒で死亡。主人公の夫婦が偶然、そこで大金を見つけて、止むに止まれず使ってしまったが、それは>>続きを読む

リベンジャー(2011年製作の映画)

2.0

ジョン・フーのアクションは素晴らしいが、それだけしか取り柄のない映画。こめかみを撃たれて、命は取り留めたが、感覚や感情をなくした主人公。二百条以上のルールのある拳法。女ばかりの犯罪集団。料理のしよう>>続きを読む

超強台風(2008年製作の映画)

1.0

香港の作品がますます洗練されて、見ごたえのあるものが増えているのに対して、本土の作品はこの体たらくである。アデランスのモデルレベルの人が堂々たる主役、特殊部隊出身の市長で、いざという時にはサメとも対>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

4.0

ルパン三世の第1シリーズの前半、大隅正秋が中心に作っていたころの雰囲気に近いハードボイルドなルパンである。宮崎駿が手がけた後半のルパンが好きな人が多いが、宮崎駿のルパンはいい人過ぎるきらいがある。や>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.5

何をやっても、母親から認められなかった男が、金の力で栄光を手にしようとするが、得られなかったという話。やっぱり、子どもはどんな形でも親に認めてもらいたいものだと思う。救いのない暗〜い話だが、演技者は>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.7

監督の中村義洋はどんなジャンルも器用に撮る人という印象だったが、もともとは怪奇畑の人で、再現フィルム調の撮り方も手馴れたものだった。この怪異譚を観客はもちろん他人事として見ているのだが、観終わった時>>続きを読む

クリミナル・アフェア 魔警(2014年製作の映画)

3.5

オカルトと二重人格物とクライムアクションの融合したような作品。ダニエル・ウーやニック・チョンの演技、大迫力の爆破シーン、ともに日本映画をはるかに上回る熱量だ。ニック・チョンは初めて見たが、眼だけであ>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

3.5

1980年代に青春を送った50代の観客にはたまらない作品になっている。BGMはその頃毎日のように聞いていた名曲ばかり、ストーリーはこれまた、毎日のように通っていたゲームセンターのおなじみのキャラクタ>>続きを読む

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

2.0

このシリーズが終わってしまう理由がはっきり分かる内容。もうこの作品の世界はお笑いでしか成立しなくなっている。終わりに向かって体力の限界まで頑張る主人公。それを感動的に盛り上げる音楽。まさにワンパター>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

マーベルユニバースの作品だが、とっ散らかった印象のアベンジャーズなんかよりよほど面白い。これまでのヒーローは小さくなったら、そのままで活躍していたが、アントマンは目まぐるしく縮小拡大を繰り返し戦って>>続きを読む

女子ーズ(2014年製作の映画)

1.5

主役を張れる女優を4人、ムロツヨシや安田顕、皆川猿時など売り出し中の役者を使って、こんな、どこで笑ったらいいかわからないような作品を作ってはいかんだろう。これを劇場で1800円払って見た人には同情す>>続きを読む

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)

3.5

エロくてグロいが、テンポも良くて、割と面白く見られた。ジェシカ・アルバが最初にクレジットされてるが、エヴァ・グリーンがあまりにも強烈なので、食われてしまって印象が薄い。フランケンシュタインのようなミ>>続きを読む

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

マグニチュード9.6の大地震の中、レスキュー隊員の主人公が妻を同行して、娘の命を守り抜くというお話。素晴らしいCGでサンフランシスコの大破壊が大迫力で描かれるが、肝心のドラマがファンタジーレベルで、>>続きを読む

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

3.5

長編アニメーションとしてはかなりのクオリティ。内容はマクロスに近い。計器類にやたらと漢字が使われているのはエヴァの影響か。キャラは端正でアニメファン受けしそうだが、ほとんど同じ顔で、誰が誰だか分から>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.0

序盤は韓国お得意のキム・ギドク風ドロドロ人情劇みたいな展開だったが、最後まで見ていると、いつもの白石監督のPOV風怪奇映画になってしまうという不思議な作品。もっと意外な展開を期待していたので、最後は>>続きを読む