Ideonさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

クリミナル・アフェア 魔警(2014年製作の映画)

3.5

オカルトと二重人格物とクライムアクションの融合したような作品。ダニエル・ウーやニック・チョンの演技、大迫力の爆破シーン、ともに日本映画をはるかに上回る熱量だ。ニック・チョンは初めて見たが、眼だけであ>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

3.5

1980年代に青春を送った50代の観客にはたまらない作品になっている。BGMはその頃毎日のように聞いていた名曲ばかり、ストーリーはこれまた、毎日のように通っていたゲームセンターのおなじみのキャラクタ>>続きを読む

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

2.0

このシリーズが終わってしまう理由がはっきり分かる内容。もうこの作品の世界はお笑いでしか成立しなくなっている。終わりに向かって体力の限界まで頑張る主人公。それを感動的に盛り上げる音楽。まさにワンパター>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

マーベルユニバースの作品だが、とっ散らかった印象のアベンジャーズなんかよりよほど面白い。これまでのヒーローは小さくなったら、そのままで活躍していたが、アントマンは目まぐるしく縮小拡大を繰り返し戦って>>続きを読む

女子ーズ(2014年製作の映画)

1.5

主役を張れる女優を4人、ムロツヨシや安田顕、皆川猿時など売り出し中の役者を使って、こんな、どこで笑ったらいいかわからないような作品を作ってはいかんだろう。これを劇場で1800円払って見た人には同情す>>続きを読む

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)

3.5

エロくてグロいが、テンポも良くて、割と面白く見られた。ジェシカ・アルバが最初にクレジットされてるが、エヴァ・グリーンがあまりにも強烈なので、食われてしまって印象が薄い。フランケンシュタインのようなミ>>続きを読む

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.0

マグニチュード9.6の大地震の中、レスキュー隊員の主人公が妻を同行して、娘の命を守り抜くというお話。素晴らしいCGでサンフランシスコの大破壊が大迫力で描かれるが、肝心のドラマがファンタジーレベルで、>>続きを読む

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

3.5

長編アニメーションとしてはかなりのクオリティ。内容はマクロスに近い。計器類にやたらと漢字が使われているのはエヴァの影響か。キャラは端正でアニメファン受けしそうだが、ほとんど同じ顔で、誰が誰だか分から>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

3.0

序盤は韓国お得意のキム・ギドク風ドロドロ人情劇みたいな展開だったが、最後まで見ていると、いつもの白石監督のPOV風怪奇映画になってしまうという不思議な作品。もっと意外な展開を期待していたので、最後は>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.5

事実に基づく映画化だからだろうか、前半の裁判部分が単調で盛り上がりに欠けた。後半は東ドイツへの潜入、スパイの交換などスリリングな場面が続き、飽きさせない。トム・ハンクスは安定した名演技だが、最近、ア>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

ロッキーの良くできたスピンオフ映画。製作にシルベスター・スタローンが名を連ねているので、全くノータッチではないようだ。アポロの愛人の子である主人公が、ボクシングに打ち込むことで、自らのアイデンティテ>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

2.5

面白くないテリー・ギリアム風映画。主人公が分裂症のパラノイアだったということか。登場人物がことごとく異常で、観客に理解されることを拒否しているような作風は好きになれない。唐突に出てくる坂本九やブルー>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

3.5

ガンダムリブートの第2弾。旧シリーズで説明だけで終わっていた内容に肉付けされている。ザビ家の兄弟で、低脳な暴れ者扱いだったドズルが、実は戦略家としても有能で、一番人間性豊かな人物として描かれているの>>続きを読む

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.5

テレビの洋画劇場で見て以来の再見。最近のアクション映画と比べるとテンポは緩いが、この作品はショーン・コネリーとクローディーヌ・オージェ、ルチアナ・パルッツィの二大ヒロインを見るためにある。あからさま>>続きを読む

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.5

特殊メイクが殆どなかった時代に、強烈な恐ろしさを感じるのは、クリストファー・リーの顔芸と目力の成せる業である。ドラキュラ映画のスタンダードとして歴史に残る作品だ。犠牲になる女性たちは皆ふるいつきたく>>続きを読む

TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

4.0

辰巳ヨシヒロさんのことは知らなかったが、昔、読んでいた「ガロ」に載ってそうな作風だと思った。小説に純文学というジャンルがあるが、漫画の世界では、辰巳さんの作品がまさにそれだと思う。しかし、これがシン>>続きを読む

西遊記 はじまりのはじまり(2013年製作の映画)

3.5

聞いていたほどでたらめの話ではなく、西遊記の天竺に出かける前のストーリーになっている。スー・チーが相変わらず魅力的。柔道一直線の試合のBGM、Gメン75のオープニングが使われていて懐かしさ満点。

ダークハウス(2015年製作の映画)

2.5

「saw」のジェームズ・ワンが制作しているので、割とちゃんとした話でつじつまも合っているが、ショッカーとしては見せ場が足りない。それにしても「ダークハウス」という芸のない邦題は何とかならなかったのか>>続きを読む

キカイダー REBOOT(2014年製作の映画)

2.0

誰からも喜ばれないリブート作品。いったい誰をターゲットに作ったのか不明。作った連中は楽しかったのだろうか?好き者に高いディスクを買わせるだけが目的なのだろうか。もっとファンを楽しませる手だてはあった>>続きを読む

ピラミッドの呪い(2014年製作の映画)

1.5

昔からあるピラミッドの呪いをテーマにした映画をブレアウィッチ風味で作ったら面白いんじゃないのって、誰かが思いついて、実際に作ってみたらこのザマでしたという、しょーもない作品。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.5

新三部作の幕開けとしては上出来。こんなストーリー展開にしたら、ファンは随喜の涙を流すだろうと思われる内容がそのまま作品化されている。しかし、あるキャラクターの出自が早々に明かされるので、もう二つ三つ>>続きを読む

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

3.0

「ツーリスト」と一緒で、ジョニー・デップと豪華キャストでこんなに気の抜けた作品が出来上がるという例。面白くないわけではないが、キャラクターにシリーズ化出来るほどの魅力はない。

息もできない(2008年製作の映画)

3.5

2時間強、タコ殴りに次ぐタコ殴り、その合間、合間に主人公の不幸な生い立ちが語られ、徐々に人間性を取り戻していく。そして、人間らしい生活をようやく取り戻そうとしたときに、過去の悪業の報いがやってくる。>>続きを読む

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.5

一昨年の夏の大作を今頃鑑賞。ホワイトハウスが舞台のダイ・ハードだった。ジェイソン・クラークが出ていて、悪玉をやらせても善玉をやらせても上手い。ジーン・ハックマンみたいな役者になりそうな気がする。

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

0011ナポレオン・ソロのリブートである。ファッションも映画の作りも徹底的に60年代を意識したものになっている。アンクル設立までの話になっていて、さあ、2話目が見たいという気分になるが、続編ができる>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.5

ダニエル・クレイグ=ボンドの完結編と思われる展開。さまざまな謎が解け、伏線も回収されている。前作でMが男性に戻り、ミス・マネーペニーやQが登場し、今作で宿敵スペクターが登場して、この4作は壮大なリブ>>続きを読む

劇場霊(2015年製作の映画)

2.5

東大出身にもかかわらず、怪奇映画にこだわり続ける中田監督を応援したい。お笑いの一歩手前で踏みとどまっている恐怖と言うか、何とも言えない味があるのだ。例えば、この監督の「L」なんかは、やはり、お笑いと>>続きを読む

グラスホッパー(2015年製作の映画)

3.5

血のりの量が多過ぎてデートムービーにはお勧め出来ない作品。伊坂幸太郎の原作なので、「ゴールデンスランバー」同様、善良な主人公がひどい目に遭うが、最後にほんのすこしの救いはある。ストーリー展開も面白い>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.5

コンピュータに管理された社会の中で、潜在的犯罪者は犯罪を起こす前に始末される。「マイノリティリポート」のような設定の話を、「攻殻機動隊」のようなキャラクターで作劇している。精密な背景画、CGで滑るよ>>続きを読む

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

2.5

監督と制作陣が対立してとんでもない作品に仕上がったとか、良くない話が先行していた作品だが、それほどひどい出来ではない。ヒーローたちが登場するまでが長いのは確かにそうだが、1作目は紹介編でもあるから、>>続きを読む

(1964年製作の映画)

4.0

三隅研次の剣三部作の中でも、現代劇で、三島由紀夫の原作と市川雷蔵の個性がマッチしていて、印象的な作品になっている。ストーリーは如何にも三島由紀夫らしい、求道的な主人公があまりに純粋すぎるため、最後は>>続きを読む

アオハライド(2014年製作の映画)

2.0

本田翼にも東出昌大にも何の魅力も感じないおじさんは、今時の若者はこんな映画を観て喜んでいるんだと興味深かった。カワイ子ちゃんがたくさん出ているが、新川優愛が特に目を引いた。単なるおじさんの好みなのか>>続きを読む

剣鬼(1965年製作の映画)

3.5

やはり市川雷蔵が素晴らしい。「斬る」の妖気を孕んだ剣豪、この作品の実直な主人公、メークを少し変えるだけで見事に演じ分けている。作品の完成度は「斬る」のほうが少し上ではなかろうか。しかし、この作品は別>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

「舟を編む」と並び立つhow-to映画の佳作。漫画家になる方法、漫画家の過酷な生活が分かり易く描かれている。剣の代わりにペンを持って戦う場面やプロジェクションマッピングを用いた作画の場面は秀逸。少年>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

リュック・ベッソンが、今みたいに子分を使って映画を量産していなかった頃の傑作。スティングの哀愁を帯びた主題歌が流れる頃は観客は皆涙を浮かべていることだろう。

斬る(1962年製作の映画)

4.0

天知茂と藤村志保の間に生まれた子が市川雷蔵というすごいキャスティング。天知茂と市川雷蔵のオーラが凄まじい。雷蔵の圧倒的なカリスマのおかげで、80分にも満たない小編が古典芸能を見ているかのような風格を>>続きを読む