Ideonさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.5

ほぼ原作通りの展開で、キャスティングも決まっている。三木役のピエール瀧などは原作よりも面白いし、浦上役の新井浩文はハマりすぎていてこわいくらいだ。しかし、寄生生物に何かしらの人間の情が通うという設定>>続きを読む

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

映画のためのカースタントか、カースタントのための映画か、もはや分からなくなってしまった。見せ場に次ぐ見せ場の連続で圧倒されるが、ストーリーとしては散漫で、クライマックスに向かって盛り上がっていく感じ>>続きを読む

ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.5

単行本3巻、2000ページ近い原作をまとめるために、いろいろな部分が説明不足になった結果、最後に主人公2人に大芝居を打たせることになり、そこがどうしても不自然で、いかにも安っぽいテレビドラマ風になっ>>続きを読む

殺人漫画(2013年製作の映画)

2.0

漫画に描いた通りに人が死ぬという着想は面白いと思ったが、そんな漫画がかける理由が、死者の声が聞こえるようになったからというのがつまらない。悪人たちが因果応報で死んでいくのは分かるが、それなら、殺人を>>続きを読む

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号(2015年製作の映画)

2.0

ディケイドから始まったパラレルワールド物の仮面ライダー。3号のビジュアルが秀逸で、ダメ映画とわかっていても、オールドファンは見たくなる。最後が毎度お馴染みの巨大ロボ戦で、結局、見なきゃ良かったという>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

機密事項で世に知られることのなかった暗号解読者、アラン•チューリング博士を、ベネディクト•カンパーバッチが好演。天才数学者であり、同性愛者であり、高機能自閉症である主人公を見事に演じている。見方によ>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.5

いくつか困った改変があったが、500ページ3巻の大長編を手堅くまとめている。藤野と神原を動かすのに、原作通りでは動機が分かりにくいと思ったのだろうか、はっきりとした、しかも共通の動機付けがなされてい>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

4.0

良く出来たアクションアニメなのに、ドラえもんみたいな売り方をするのは何故だろう。筋書きも典型的なマーベルコミックスのそれで、あまりウエットな感じはない。エンディングの歌まで変えて、無理やり感動物に仕>>続きを読む

マレフィセント(2014年製作の映画)

3.0

ウィキッドと同じ発想で眠りの森の美女を改変した物語。オーロラ姫がマレフィセントから目覚めさせられるなんて、無理があり過ぎて真面目に作ったとは思えない。アンジェリーナ・ジョリーが「私はヒールはやらない>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

まず、ブラッドリー・クーパーの変化に驚く。優男のイメージだったのが、どこから見ても海兵隊員の肉体だ。製作も兼ねた出演だったので、並々ならぬ役作りをしたようだ。物語は現代アメリカの英雄の話で実話である>>続きを読む

悼む人(2015年製作の映画)

3.5

この原作に監督の堤幸彦の作風が合うだろうかと心配だったが、大森寿美男の脚本を得て静謐な作品に仕上がっていた。主人公の高良健吾と石田ゆり子は確かに熱演だったが、脇役の井浦新と椎名桔平と大竹しのぶに食わ>>続きを読む

劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.0

AVから本来の見所を極力カットして、そこまでに至る過程をまとめてみたら、ドキュメンタリーとして面白い作品になっていたという感じの映画。日夜、こういう苦労をしてAVを作っている男たち、大した謝礼もない>>続きを読む

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.5

「十戒」のリメイクということで、有名なシーンの数々がどんな風に作り変えられているかを見るだけでも楽しい。今回は神話色を極力排した映画化のようだ。十戒の条文を稲妻と共に刻みつける場面などはどう変わって>>続きを読む

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

2.5

悪ガキ対エイリアン、もっとひねりがあるのかなと思っていたが、それだけの話だった。悪ガキのリーダーはなかなかいい面構えだった。

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)

2.5

タワーといい勝負のパニックムービー。チャン・ヒョクとス・エが熱演しているが、感染症患者が隔離されてからの進行がグダグダで、間抜けな主人公が大事なヒロインの娘を二度も見失うなど、見ていてイライラさせら>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

隅々まで全部作り物の工芸品のような映画。リアリズムは皆無だが、全ての場面に作者の絵作りの工夫が見てとれる。映画を芸術と考えるなら、作家性が濃い、このような作品が評価されるべきだろう。

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.0

1作目は原題のtakenを96時間に変えてぴったりはまるタイムリミット物だったが、2作目で96時間でなくなり、この3作目ではもはやtakenでもなくなった。家族を守るために獅子奮迅の活躍をするお父さ>>続きを読む

プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)

2.5

劇場公開時に見たが、綾瀬はるかが豊かな胸を大きく揺らして疾走する姿だけが印象に残る不思議な作品だった。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

エイミーの最後のセリフ「それが結婚というものよ。」を聞いたとき、これは決して特別なカップルを描いた作品ではなく、誰にでも当てはまる話なんだなと思った。こんな極端な事件は起きないが、子供を中心にお互い>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

歩くモノリスみたいなロボットなど、突っ込み所はたくさんあるのだが、何かすごい作品を見せられた感じがする。SF映画としてはトランスフォーマーの対極にある偏差値の高い作品だと思う。マット・デイモンがさ>>続きを読む

寄生獣(2014年製作の映画)

4.0

大傑作ではないが、良く出来ている。ミギーのキャスティングが絶妙。阿部サダヲが声だけの出演だが、全体的に陰惨な話に程よいユーモアが加わって見やすい。東出昌大は「アオハライド」みたいな薄気味悪い役よりも>>続きを読む

あなたへ(2012年製作の映画)

3.5

うーん、これが遺作になってしまったか…
この歳で現役刑務官はないよなぁ。この手の役もそろそろ限界か。かといって、健さんが脇にまわるなんて考えられない。今後はどんな映画に出るのだろう、なんてことを考え
>>続きを読む

ポゼッション(2012年製作の映画)

3.5

サム・ライミがかんでいるだけあって、最近のいい加減なホラー映画とは一味違う堅実な作品になっていると思う。箱の中の悪霊がかなり強力で、なかなかやられないところが良い。70年代の古典的な怪奇映画の雰囲気>>続きを読む

チチを撮りに(2012年製作の映画)

3.5

ハードディスクを整理するためにブルーレイを焼いて、ついでに観たのだが、思わぬ拾い物だった。主人公の姉妹役の女の子が全く芝居っ気がなく、ドキュメンタリーを観ているようで最近メジャーになった滝藤賢一が出>>続きを読む

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

2.8

GANTZとバトルロワイアルを足して二で割って、しかも劣化したような作品。まあ、原作がマンガだからと許せる範囲も限度があって、これはちょっと真面目に見ていられないレベル。三池監督は多作だが、もう少し>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.5

最初に出会ったジャウム・コレット・セラの作品。変な名前だが、なかなかやるなこの監督と思っていたら、その後の作品も駄作がない。アンノウン、フライト・ゲームなど堅実に職人監督の道を歩んでいる。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

ラストの場面でアルフレードの遺品が見つかる。それは戦時下で検閲を受けてカットされた映画のシーンの数々だった。トトが繋げて上映すると、それはまさに愛そのものだった。エンニオ・モリコーネの素晴らしい音楽>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.0

大好きな映画。脚本の見事さと香川照之の顔芸を楽しむためにあるような作品。堺雅人と香川照之は半沢直樹での掛け合いで脚光を浴びたが、随分前から何度も共演しており、どの作品を見ても見事だ。

ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.0

韓国旅行に行った時、ソウルの映画館で観たのだが、ハングルの全くわからない私もすごく楽しめたとてもパワーのある作品。冒頭で自殺を図ろうとしている主人公に、ベビースモーカーのタクシー運転手、やたらと泣い>>続きを読む

怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.0

シム・ウンギョンの演技が素晴らしい。主人公のおばあちゃんはある日突然18歳の姿に返ってしまうのだが、シム・ウンギョンは老人特有の言い回し、痰が絡んだような濁音の出し方など、完璧なのだ。また、笑いと涙>>続きを読む

シュリ(1999年製作の映画)

3.5

韓流ブームの走りのころ、8月のクリスマスという素晴らしい作品があって、それに主演していたのが、この作品に主演しているハン・ソッキュだった。かの国はこんな顔で主役が張れるのかと驚きながら見ていたのを思>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.0

マシュー・マコノヒーの演技がいいのはもちろんだが、ジャレット・レトがすごい。レクイエム・フォー・ドリームのイケメン、チャプター27のオタク、そして、この作品のオカマ、とても同じ人物とは思えない。ジェ>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.8

最初のうちは、デンゼルおじさんが考え込んでいるような場面が続いていたが、クローエちゃんが入院してスイッチが入ると、そこからは怒涛の悪党制裁が始まって、強いのなんの、悪党たちが虫ケラのように殺されてい>>続きを読む

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.5

最近、染谷将太が出てない作品のほうが少ないように思えるほど、よく出てると思う。矢口監督の作品としては普通の出来。最後の祭の場面があまりにあからさまにCGなのでかなりがっかりする。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

30数年前、リアルタイムで試写会で観た。エンドクレジットが上がりだしたところで、スタンディングオベーションが始まった。アメリカじゃない、大阪での話だ。ウェルメイドな映画じゃないが、パワーを感じた。み>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

50過ぎのおじさんが主演するような映画じゃないけど、万年青年のトム・クルーズなので、それなり様になっていた。先もなかなか読めなくて楽しめた。まどかマギカにしろ、この作品にしろ、日本人は無限ループの物>>続きを読む