ウォーターライブラリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作でスカイウォーカー一族のフォースを使ったギリシア神話気取りの身内ノリが終わるかと思いきや、懐古ファンを喜ばせるパロディが多く内輪に閉じこもった感。

いちファンとしては満足したけど、これでいいのか
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集団左遷(1994年製作の映画)

3.4

相変わらずわざとらしい津川雅彦の演技や、城南電機の運営会社長がモデルの伊東四朗の憎たらしい演技が様になっていてよかった。

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.6

おねショタもショタロリも俺の性癖だし、なんか頭いい風になれる映画なんで高評価

甘い生活(1959年製作の映画)

3.3

貴族なりブルジョワとか、偶像崇拝や情報に踊らされる群衆やマスコミ、イタリア人もアメリカ人も、とにかくこれらの醜い面を抽象して散々侮蔑しまくるニヒリストがお好きそうなコメディなんだけど、フェリーニがたい>>続きを読む

愛情物語(1956年製作の映画)

4.2

ありきたりの邦題と、いかにも味気ないキャストだからつまんないだろうなあと偏見を抱いて観たんだけど、ニューヨークの高層ビルの上階から街に降り注ぐ雪を見つめるタイロン・パワーが窓ガラスに反射してるシーンの>>続きを読む

恐怖の報酬(1953年製作の映画)

4.9

カメラに泥たまりの泥がかかってきたりしてベネズエラの暗く汚らしい風景が印象的で、かつ編集による映像の凄みがすごい。

聖母像の裏の首吊り死体、石油の沼、徹頭徹尾巨体で不気味なものとして描かれるトラック
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

5.0

楽しい。暗いとこがポンポン消化されるから、バランスは悪いけど、テンポは早くて本当に楽しかった。

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.9

野毛がオフィスで自分が人に言えない仕事をしてることを匂わせてるシーンで、野毛がそんな人間がいるかもしれないみたいな話をしてる時の、野毛の影だけ写ってるシーンの示唆的な様子だとか、何より農耕パートのクロ>>続きを読む

リトル ウィッチ アカデミア(2013年製作の映画)

4.5

短いながら、ここまでぎっしりと詰め込み、ストーリーを綺麗な絵で描けることが分かっただけでも、アニメミライの企画の意義はあったように感じられる

伯林-大都会交響楽(1927年製作の映画)

5.0

均整のとれた機械や労働者の動き、対極的な子供の穏やかな動き。これらを共に描いてとにかく動きフェチ歓喜の映画。冒頭の機関車の動きとかルットマンの撮ってる動きかっちょええなあ。

越境者(1950年製作の映画)

4.9

フェリー二らの脚本が良かったか、ジェルミのセンスが良いのか分からんけど、荘厳さ・貧弱さ・そして国境の綺麗な雪山の景色を兼ね備えたイタリアのロケの美麗さ。

そこを歩く人たちの悲痛さとそれを覆わんとする
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

4.7

黒澤明が、数人のクローズアップを素早く切り替えてゆく市川崑みたいな手法をやらせたことがあったとは思わなかった驚き。

あの有名な勧進帳のストーリーに加えて愛嬌たっぷりのエノケン演じるオリジナルキャラク
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

カットもテンポも遅めで長く感じて苦行ではあったんだけど、いざ見終わると凄くジーンときていい。楽しい映画ではないけど、いい映画ではある。

子供の頃の思い出、"田舎・自然"とされるものの実像、これらを登
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アルモニ(2014年製作の映画)

3.3

よくわかんなかったけど、これで若手アニメーターのステップアップ作品になったならいいんじゃないのか?

黄金の馬車(1953年製作の映画)

4.1

大道芸人の演劇と役者の多難な人生を絡めて、どこまでが演劇なのだか舞台裏の人生なのだかを最後に意図的に混濁させた作品。

でもそんなストーリーより、子供の大道芸人が最後にとちるシーンとか、子供芸人が舞台
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着信アリ(2004年製作の映画)

3.6

今見直すと、まあ音とか唐突に切り替わったりまあビックリポイントとか、シャワーのシーンとかここで出てこられたら確かに怖いなあみたいな想像を視覚的に膨らませてくるんだけど、まあいかんせんこんな前の映画であ>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.1

あっさりとしてるけど、ジブリ映画の風景の中で一番好き。

あと音楽との調和が半端ない。高畑勲の音楽演出のおかげかはわからないけど、久石譲の仰々しき感じがかなり抑制されていてよい。
一見ジブリ的雰囲気と
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野良犬(1949年製作の映画)

4.1

説教臭さは凄いけど単純にストーリーも面白い。でも何より、シーンから意図的に外してる音楽の使い方が気味が悪くて大変良い。

あと羅生門もそうだけど状況に合わせた天候気温の演出もいい。犯人が捕まえれずイラ
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戦闘機対戦車(1973年製作の映画)

3.8

戦争を題材にしたテレビムービーながら相対的に低予算で派手なアクションはなく(まあテレビ画面で見る映像に対して派手さを出しても仕方ないけど)、ストーリーが「激突」風の追う追われるの単純な基本骨子で面白い>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.2

画質の悪さと濁った色の感じと、何よりレザーフェイスのあたりからテンポよく進んでくれるところがイイ!

あとギコギコと不快な音と、妙にローアングル多用して被写体を異様にでかく見せたりするところとか、気持
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黒い家(1999年製作の映画)

3.2

ボーリングのボールのシュールさは嫌いじゃない。でも別に面白くはなかった

昼下りの情事(1957年製作の映画)

3.6

楽団とか随所で挟まれるギャグが面白いんだけど、もう白黒だしジジくさいゲーリー・クーパーがカッコつけてるのとか古くせえ

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.4

スピルバーグがゲームやVRの可能性も全部一本の映画に閉じ込めてて映画を優位に立たせようとしてて、そういうとことか面白いんだけど、やっぱりリアルに一歩優位性を置こうとするあたり、説教くさい点は残る。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

5.0

特に大きな事は起こらない。でも本人たちにとっては大切な関係性の変化。そしていずれ変わらざるを得ない関係性を悟らさせてしまう。ここら辺が小津の後継といわれる所以か。綺麗で整った構図の画面とかもかな?>>続きを読む

1984(1984年製作の映画)

4.3

ずっと前から観たかった反共反管理プロパガンダ小説の映画化で、まあ四六時中写りまくるスクリーンとか、パノプティコンばりに毎度監視してくるヘリとか見事に使った管理社会のイメージの再現がいいんだけど、どこ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

5.0

このグロも美しさもギャグも共存したごった煮。好きとしか言いようがない

カプリコン・1(1977年製作の映画)

4.8

この映画を見てなかったからブルークリスマススゲエエなんて阿呆のように言ってた頃の自分がとても恥ずかしい。陰謀論的な着想のほとんどはここから来てたんだろうか。とにかく自分の中のブルークリスマスへの価値>>続きを読む

忠臣蔵(1910年製作の映画)

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マツダ版&片岡版
片岡版の追加シーンとして、祇園の大石のシーンとかがマツダ版とまるっきり違ってた

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

4.1

デヴィッド・リーンの映画には風景や俳優にもたらされる大きく力強い説得力がある。

お世辞にも構成がセンスあるとは思えず、出来の悪いダイジェストに見える。そこらへんは冒頭のコマロフスキーがラーラにド
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ホットロード(2014年製作の映画)

3.6

能年玲奈がレイプ未遂の後で飛び起きるシーンのあたりの、登坂の家庭環境を回想するシーンの唐突さを引き起こす編集がちょっと分かりづらい。

しかし全体的には何度か試みている湘南の風景を差し込んでるカッ
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

4.9

 ストーリーやシークエンスをバランスよく構成する素質なし。

 ところがこの映画、そうしたアンバランスさを引っ下げながらもリオの魅力を最大限に引き出している。これを超えるリオを舞台にした映画はあらわせ
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