いがらしさんの映画レビュー・感想・評価

いがらし

いがらし

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.5

60年代の音楽が最高すぎる。テイストはホラーだが、小さな謎が連鎖していって、終幕を迎える。当時の社会への訴えも交じるが、現代の社会環境と主人公の感情をリンクさせた終わり方は素晴らしかった。

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

展開、美術、演技、全部良かった。
ドラマシリーズよりも、ジョジョの作風が抜けてて、まとまりのある映画になっている一方、スタンドの説明や世界線の設定や、作品を踏襲しないと難しい表現技法も多い。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

話は漫画っぽくてわかりやすいうえに、アクションが優れているので、ありがちな邦画よりも面白く見れた。

サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

悪魔崇拝かな?だれが悪魔を支持しているのかわかるラストシーンは工夫あって面白かった。2000年以降のホラーと比べてしまうと、展開が地味に感じてしまうが、当時の映像でこの色彩はハイセンス。音楽などを含め>>続きを読む

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

3.0

商業主義的な報道が多く見られ、批判的な意見も多かった本作だが、60分でストーリーはまとまっているし、原作に無いオリジナルパートもかなり良かったと思う。

時間は巻き戻せないから懸命に生きろ、というメッ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

神話みたいな物語に、新海誠の青春感がうまく重なってる。各地を回っていくのが良い。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

カーアクションを含めた、アクションシーンが凄すぎて目が離せない。それを彩る音楽がたまらなく最高。その選曲にあったシーンだから、全編を通して熱が込み上げてくる。
終わり方もめちゃめちゃ良い。どこまでも、
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

物語展開はギリシャ悲劇みたいな感じだが、視聴者はふたりの宿命を理解した上で見るから、友情の影に切なさが表れるのが素晴らしい。

ナートゥを踊るシーンが一番好き。いままでの映画体験で一番心が躍ったかもし
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

知能犯リドラーの計画殺人により、大きな事件へと繋がっていくのがゾクゾクする。

バットマンの法にとらわれないダークヒーローの側面をうまく利用した描き方だと思う。バットマンが正義として認められるのであれ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

乙骨のキャラクターが良い。深みがありながらも、ストーリーの成長譚は王道で熱くなる。

耳をすませば(2022年製作の映画)

3.5

10年後の話かと思ったら、それっぽい実車だった。カントリーロード聞きたかったけど、元々の展開が面白いし、退屈することは無かった。

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

良構図、良サントラ。図書館ではプライバシーの問題になってたけど、ロマンもある。結構ありきたりな内容なのに、芯のある面白さが良い。

嘘喰い(2022年製作の映画)

2.7

カイジの実写化がいかに凄かったか分かった。緊迫感と裏切りが全くなかった。

今求められるミニマリズム(2021年製作の映画)

3.7

空間があるとモノを増やしたくなる。モノを増やすと大きな家が欲しくなる。そうしていくうちに、何が欲しくて何がしたいのか分からなくなる。そうして、自問する能力を失う。

真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.0

これは小説の方が表現しやすい作品だと思うが、海の映像美がすごく、真夏の方程式というタイトルが際立っていた。
子供の探究心と好奇心…イノセンス。それを正しき方向へ導く湯川教授は、先生そのものだった。

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.5

演技が素晴らしい。特に終盤は切なさがよく現れてる。ドラマシリーズのようなポップさと痛快さが無い分、天才同士の対決やその結末が儚く描写されてる。

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

エンタメとして面白いし、戦闘シーン満載で最高だが、アンチヒーローなのか、ヴィランなのかはっきりしないところが気になった。それが良さなのかもしれないが、ならばヒーロー映画の構図である必要もない気がする。>>続きを読む

デストイレ(2018年製作の映画)

1.0

「放屁」「戦争を思い出す主人公の見事な武器裁きの編集」「途中休憩」「トイレが2つある事実」が素晴らしいので見て欲しい。でもいちばん面白いのは『デストイレII 復讐の悪魔便器』が存在すること。愛を込めて>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.5

アジアにしかできない陰湿な暗さ。ハードル上げすぎたので、内容は普通だったが、映像が良かった。

キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

人格形成とキャラクター、人は何を持ってその人になり得るのか。サスペンス描写に優れている。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

微妙なホラーを覚悟して見に行ったけど、これは傑作!!電話の役割を知ったとき、大音響で流れるロックとともに、心が騒ぐ。
ホラー描写も最高(ブリッヂの姿勢とか)だし、ちゃんと脅かし要素もあり。
スティーヴ
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最後のカタルシスには、ゾクゾクした。基本的に胸糞悪いけど、どの情景もリアルで良い。怪物の過去にも触れて欲しかった。

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.3

銃撃戦が映える。ゲームのようなアクションが魅力。

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.6

アイデアが凄いし、それを違和感なく撮影してる方法と役者が素晴らしい。内容は普通だけど、後半の展開は目が離せなかった。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.4

大泉洋もだけど、柳楽優弥の演技が上手すぎて驚いた。綺麗に描いているのに、脚本がつまらなくなることはないし、ヒールの件からは涙が止まらなかった。物凄く勇気が貰えるし、大事なことが詰まってる。
タップダン
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

オーヴェールでの暮らしは思ったより明るく描かれていた。ゴッホは書簡も多いから、説明的な映画だと思ってたけど、詩的で解釈を委ねてくれる映画だった。ゴッホを知らずに映画だけ見てたら、つまらなかったかも。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

小説の方が好きだけど、普通に良かった。構成をああすることで感動が増して泣けた。飯食いたくなる。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.8

胸糞悪いの一言で評価する感性ではなくて良かった。この物語の結末が全て。
ビョークの演技力とミュージカルの表現力が素晴らしい。

炎628(1985年製作の映画)

4.5

あまりの惨劇に言葉を失ってしまうが、何よりも凄いのは、これが映画ってことだと思う。描写がリアルすぎて、かつ芸術性もある構図ばかりだから唸ってしまう。俳優の演技と表情の変化もリアルすぎて……。
道徳的な
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