池田ビッグベイビーさんの映画レビュー・感想・評価

池田ビッグベイビー

池田ビッグベイビー

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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船で出会った黒人の男に「社会主義や資本主義の嘘に騙されるな」と言われた後に彼女が取った行動は、博愛的な女性の強さ。

脆い個人主義的な男性性は、裏を返せば「一途さ」とも言える。

日本で日本人として生
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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キリスト教のモチーフ云々という解説を見ても、私の生活に根差すものが無いから正直しっくり来ない。

しかし日本でも、垢から生まれた力太郎が化物を倒したり、桃から生まれた桃太郎が鬼退治をしたりと、人間の生
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

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数年前に入管問題を知ってから、品川の入管に足を運ぶようになった。

収容された人々が置かれる劣悪な環境を知ってから、何かできないかと思って通い始めたが、できることは日用品の差し入れと、話を聞くことくら
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

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アニメの知見が全く無いのと、マスを取りに行く数字至上主義的な業界に興味がないから「ふーん」って感じで前半は見ていたけど、後半はあらゆる「モノづくり」に通ずる作り手たちのアツい思いが見れてすごく良かった>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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下町のほうってあまり馴染みがないけどなんでグッとくるんだろう?

誰の心にもあるノスタルジアを丁寧に描いていた。

ある男(2022年製作の映画)

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事件を追う人物が、その事件の構図をメタ的に見た結果、自身のアイデンティティや存在に疑念を持つ、みたいな展開は「凶悪」っぽいなと思った。
終盤のチープさがちょっと残念。

さがす(2022年製作の映画)

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途中までヒューマンドラマかと思って見てたらサスペンス的な脚本で飽きなかった。

伊東蒼さんがシスターに唾吐くシーンが好き。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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ド直球な恋愛映画。
もっとキモい展開を期待してた。
PTAっぽくないかな。

さかなのこ(2022年製作の映画)

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最高のキャスティング。

「私はこれをやっていくんだ!!」
ではなくて
「ナチュラルにそれしか見えない人」
としての演技がすごく良かった。

一貫してファンタジーな世界観なのも心地よい。

流浪の月(2022年製作の映画)

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業界のコンプラ的な制約が却って作品内のキャラクターを形成する基盤になっている。
そういう意味で、ロリコンの99%は性的消費が目的だと思うけど、子どもを被害から守ってあげたいという気持ちで保護(?)して
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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『RAW 少女のめざめ』の監督ということで、徐々に狂気に走っていくのかと思ったら逆だった。のっけから不快指数高い。

ただ作品としては圧倒的にこちらの方が好み。
素晴らしかった。

主人公の女性はもは
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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ジョーダン・ピール監督作品らしい不気味さ、スリラー的な描写を楽しみにしていたら全く違うテイストだった。
これまでの作品のように人種がわかりやすく主題に据えられているというわけでもなく、話の筋はかなりシ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

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タイムリープというジャンルにおけるタブーが何度か起きているが、それでも劇的な展開は起きない。
時間という絶対的な軸を逸脱しているというチートの醍醐味をあえて封印して、「些細な変化」をテーマにすることで
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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可愛い女子高生が殺し屋っていう誰でも好きそうな表裏の設定。
案の定ある程度は面白かったけど、メイドとかケーキの描写が演出過多に感じられて、「安易にハマらないぞ」っていう頑固な気持ちで見てしまった。
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

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子どもの頃に自分だけが見える世界。
一方でそんなこと関係無しに進んで行ってしまう現実世界。
あみ子の場合はその「2つの世界」が接点を持たないまま、小学生から中学生になっていく。
多くの人が「2つの世界
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