イクルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

君たちはどう生きるか
クエスチョンのみが与えられた状態での鑑賞。

日常にいかに没入させるか。戦時の風景をいかに染み込ませるか。導入が長く、平凡な分、スペクタルな部分が光る。媚びすぎない姿勢が、中和を
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.8

シーンを作る力がすごい。
セリフを省いた、そこに生まれる余力、力を抜く所をわきまえている。
水のように柔らかく、綺麗な絵が印象的だった。

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

4.0

自分にとっては偶像崇拝的な存在だったマルタンが、数々のエピソードにより骨格が見えてきてすごく貴重だった。
特に空き地でのショー写真でしか目にしたことがなく、子供の様子が見れたのがすごく興奮した。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

カットと構成が心地よかった。

安藤サクラの演技力はリアルすぎたし、特に学校に行って申し出るシーン。あそこを見た誰もが「自分だったらどうしよう」と親目線で咀嚼することができたのではないか。それを自然に
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

映像が好きだった。溶けるように連鎖するシーンの繋ぎが心地よいし、パプリカの爽快なキャラクターも気持ちいい。

向かうべき場所を定めず進むパレードの姿は、ヒッピーのような過激な自己安住を感じた。外の世界
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ハブ・ア・ナイス・デイ(2017年製作の映画)

3.4

中国のアンダーグラウンド的な。
置き残す感じと、独特なタッチのアニメーションが良かった。

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.8

映画としては微妙だけど、宇宙空間が楽しかった。
この映像からもそうだし、日々の中から感じること、考え、表現すること。物体のないエネルギー源が我々には必要だし、それが時には音楽であっても構わない。

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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.8

竹ちゃんとは友達なのか否か。そこの葛藤から描かれるもどかしさ、悲しさが沁みた。
芯のある竹ちゃんには不思議な魅力があったし、お別れには大量のサバ缶とみかん。旅先でもらった帽子。ジャッキーチェーンよりタ
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小さな兵隊(1960年製作の映画)

4.0

モノクロに面喰らった。
映画館を出ても映像が脳裏に浮かび、フワフワしながらそこら辺を歩いてた。

アンナカリーナ が素晴らしく良かったし、写真を撮るシーンも楽しかった。表面では何を考えているか分からな
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.9

この先何年も、この映像が頭の中で繰り返される。まるで夢を見ていたような幻想的な空間。日本の宝。

スワロウテイル(1996年製作の映画)

5.0

最高。コレぞ映画。
現代においてここまで丁寧に”導入”部分に触れている映画はあるのだろうか。スワロウテイルの刺青、頼れるランの存在、イェン(円)との決別、what your nameに対するアゲハの答
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.4

ブラックパンサーカッコ良すぎよ!
映像美、音楽など細部への拘りが好き。

スーツのシーン。パッとみゴールドの方が良かったけど、シルバーを選んだあのシーン。後々2つが戦う場面で、選択の妥当性が垣間見得て
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.5

広大なアメリカをバックに走る、自由かつ爽快な作品。
もうちょい大人になったら見よう。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

コミカルながら核心をついてくるコレよ。
何か本質的なもの。忘れていないだろうか。戦争から学ぶこともある。恐怖、悲しみ、希望、そして踊り。
素直なジョジョの感情。敬愛なるヒトラーとのズレ。それを受け入れ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

画面で全て演出されてるのに、すごくリアル。特に事件発生後の検索や電話、メッセージの感じがすごく身近に感じた。
今の時代にあった作品。私たちの主観はこれまでの映画で描かれてきた風景や友達の顔などよりも、
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

誰もが憧れる超能力
蜘蛛はちょっとキモいけど、糸が出る爽快感とか王道にかっこいい。
仮面を被ると高まるアイデンティティ。
シンプルで良い。

シカゴ(2002年製作の映画)

3.3

最後のミュージカルが印象的。
認められたい欲求が肥大化していくのが表情や音、情景から伝わってきた。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

変わる風景の中で、色々な話をしているのが面白い。ローマ編はやかましくてみててイライラしたけど、その感情も映画でギブしてくるのは流石だと思った。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.5

よく分かんないけど、切り取ってみたらいけてるシーンばかりだよね。

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.5

鉄朗の強い志が多くを動かした。
少年の青春の一コマ。
ロボットに憧れる人間と人間に憧れるロボット。永遠の命は美しいのか、完璧な体は美しいのか。美しさとは人間の曖昧さ、不器用さにもあるのではないだろうか
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.8

あえて言葉で伝えず、泳がせるあの感じが良かった。答えを見つけるよりも探すことの方が大切なのかも。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.7

世界観、ストーリー、BGMすべて良い。
暖かみもあって、見ていてワクワクする。

ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

ハッピーな終わり方大好き。

それぞれ違った環境での出会いから、変わっていくこと。最後にはケリをつけて過去とはおさらば。映画からの刺激で強い女になったことがよかった。

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.8

この世はクソだ!から始まった次へ渡せ。
初めはクソを拒絶していたが、クソに向き合い、最後には立ち向かう。
立ち向かった結果は残念であったが、立ち向かおうとする過程が大切。

最後は次へ渡せの派生から多
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.0

仕事先や家など周りの環境が変わる中で、
唯一変わらない一貫した主人公がよかった。アレックスに会いに行った際の動揺や、落胆の感情があの雪と共に冷たく伝わってきた。