E3さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.9

不器用で何でも直接的にしか伝えられないけど、根はいい奴の描き方が好きだった。
ただキャラクター像とかストーリー展開が、あからさまだったところは残念。
でもまあ、この映画くそったれ。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

大物役者が次から次へと。
締めはありきたり感があってちょっと残念だったけど、それはそれで良し。

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

いい意味で予定調和の極み。
演出としては面白かった。
あとシアーシャ・ローナンが可愛い。

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.7

ベルリン国際映画祭で鑑賞。
Young at Heartがテーマのレトロスペクティブで、28人の映画関係者がそれぞれ1本ずつ作品を選んで上映するという企画の中の1本。

この作品を選んだのはヴィム・ヴ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

監督が『ニューシネマパラダイス』の人だからか、モリコーネの代表作のひとつなのに、他の作品紹介に比べてさらっと話が終わって監督の謙虚さが滲み出てた。

モリコーネも全編を通じて、ものすごく天才的な音楽家
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.0

映画の緩急がとても良かった。
やられたらやり返す。
でも倍返しじゃなくて等倍なのが西部劇らしい。
イーストウッドの映画監督としてのテーマである「罪と罰」も、この辺の役を演じる中で生まれたのかなあ。

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.8

ずっと観よう観ようと思いつつ後回しにしてたけど、モリコーネのドキュメンタリーの予習のために鑑賞。
西部劇らしい西部劇を観たのは、これが初めてだったかもしれない。

勝手に日本でいう時代劇みたいなイメー
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

どこか星の王子様のような(原作はこちらの方がもっと昔だけれども)雰囲気を感じた。

騎士になる未来が決まっていながら、到底そうは思えない欲に塗れた生活を送る男が、緑の騎士に試練を課せられて、騎士になる
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

「8×8は?」
「61。」
「72だ。」

悲劇と喜劇のバランスがとても良い。

ベン・ハー(1959年製作の映画)

3.8

タイトルだけは知ってて、ビジュアル的に勝手にアクションモノだと思ってたけど、全然違った。

聖書を読むだけではイメージしづらかった当時のローマとユダヤ人の関係とか、重い皮膚病の話とか、あの時はただ流し
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.1

何か辛いことがあったときって、逆に無表情になるよなぁと思いながら鑑賞。

下手に感情描写しないからこそ、逆に想像力を掻き立てられて、登場人物達の想いがひしひしと伝わってくるようだった。

白い馬(1952年製作の映画)

4.2

美しいということは、ときにとても残酷でもある。

この監督は、人間の残酷さとか醜い部分をあまりにも純粋に描くから、そこに美しさを感じてしまう瞬間がある。

でもむしろ美しい映像だからこそ、そういう負の
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

4.3

登場人物が皆国籍に関わらず、一人の人間として描かれていたところがとても良かった。

映画の途中で出てきた原題の曲が、映画を見終わった後だと、より深い意味を持つように感じるから面白い。

フォー・ルームス(1995年製作の映画)

3.5

わちゃわちゃしてた。
ジェシカ・ビールスがまじで綺麗。
あとダンディなお父さんが振り切っててカッコいい。

変な方向に観客の期待を裏切るのも、タランティーノ感があって、それが良い訳じゃないんだけど、ま
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

優しい世界。

逃げちゃう母親と、それを赦す娘。
その逃げちゃった母親も、昔は自分の母親を赦していた訳で。

誰かのダメな部分が目についても、それは決してその人だけのせいじゃない。
だから非難するんじ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

前情報なしで行ったら、想像以上に示唆に富んだ作品だった。
「めちゃくちゃ変」というのが最高の褒め言葉な映画。
あからさまなAKIRAのオマージュとか、分かり易すぎるザ・映画な演出をしながら、その裏にあ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ホラー苦手でも安心。
ありがとう、ジム・ジャームッシュ!

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.8

こういうのを見ると、台詞とかナレーションの言葉で溢れかえってる映画は無粋だなぁと思ってしまう。

あと昔何かの記事で、虫の音を鳴き声として認識できるのは、日本人とポリネシア人だけみたいなことを読んだん
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.2

好みのタイプの映画だった。
何にしても完璧に満足することができない。
足りてない訳じゃないけど、もっと良い何かがある気がして、でも結局そんなものは無いことに気づいた時にはもう手遅れ。
それでもその後悔
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紅き大魚の伝説(2016年製作の映画)

3.6

世界観がとても良かった。

ストーリーは、中国の思想にもっと造詣が深ければより楽しめたんだと思うけど、所々に腑に落ちない部分があった。

ねずみのおばさんは、一体何をしに人間界に行ったんだろうか。ほん
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.8

それまで張ってた伏線が、ホラー展開になって全部ぶち壊されるっていう初めての経験だった。
ツッコミどころも多かったけど、ジョージ・クルーニーのカッコよさで全部押し通すのが、逆に突き抜けててよかった。

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.4

何かのドキュメンタリーで、ドラッグをやった時の世界観を一番うまく表現している作品がこの映画だって聞いて、ずっと気になってた映画。
想像以上に意味わからんし、そもそも意味なんか無いような作品だったけど、
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

知らない時代の話だけど、なぜか郷愁を感じずにはいられない。
ものすごく長いMVを観た気分。

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.7

出てくる女優さんたちみんな凄いし、しかもお互いがそこまで食い合わずに、すごくバランスが取れてると思うんだけど、ちょっと詰め込み過ぎな気も、、、
ミステリーもミュージカルもひとつひとつの要素は悪くないん
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

こちらの裏をかくような突飛な展開は全くなかったが、想像通りの展開になるのも悪くない。いい意味で期待通り。

犬王(2021年製作の映画)

3.7

何だろう。アニメも音楽も声優も良かったんだけど、確実に何かが足りてないっていう感覚が残ってる。
ネームバリューに期待しすぎた自分のせいか、それとも作品に足りないものがあったのか。
前者であって欲しいと
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.7

主人公のちょっと不細工になったサスケ感が面白かった。でも中身はサイっぽい。
ヒロインはなんかペインっぽいし、水月みたいなキャラとかも出てくるから、途中からそればっか考えてしまった。