ilさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8


軽いタイトル詐欺。

スカッとする映画風を装ってガンガン観る者の視線を釘付けにして、心に鈍いスパイクをぶすりと突き刺し残していく映画。

残していく問題提起やら、誰に移入やら、そんなこんながここの感
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5


待望の、本当に待望の真打ち。

前評判良すぎて期待値上がってたけど、
余裕で上回った。めちゃくちゃ良い。
凄い。え?これ完璧じゃない?

DUNEを表現するに足る映画技術の髄を集め、原作は未読なので
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.2


メタルがダブルミーニングなってるからややこしいけど、主人公とその彼女のユニット厳密に言うとデスグリップとか下山系サウンドの逆ホワイトストライプス形式(オプションにドラッグ中毒と自傷癖の過去付き)なん
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.3


duneがそろそろ公開されるので、
過去作をと思い鑑賞。

半フィクション。


理不尽な暴力。
時間をかけても癒えない心傷。

主義としての正当性なんか無い。
だが止める事はできない。

という犯
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.4


ボクシング馬鹿の負け続けの人生。

そこに悲劇めいたものや煌びやかな大物語はない。

「コンパクトにスピーディーに」話は進む。
大振りは無い。

サプリメントのような訓示や金言はないし、
そんな脚色
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.1


今でもあやふやで猥雑な日本です。

知識武装された弁舌の本質はとどのつまり
どちらのやろうとしたことも、
国を良くしようと足掻いた訳で、
ベクトルや手段や主義の違いであっただけ。

それが分かってる
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.2


湯浅作品。

作画がとにかくエグすぎる。
細かいところまで作り込まれてるし画角も面白い。

脚本聲の形の人みたい。

途中の伏線とかもちゃんと回収して綺麗な終わり方する。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.2


松坂桃李と役所広司の演技良かった。
脇を固める俳優陣も豪華。

よくある善悪ひっくり返り話だけど、
演技で持ってった感じ。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8


これはきっと誰しもにある記憶。
きっと誰しもに刺さる思い出。

日本人の記憶。と言っても過言ではない。

いい意味でも悪い意味でも「日本人らしさ」といったアイデンティティの根底にあるような、
ノンフ
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ラスト・パラディーゾ(2021年製作の映画)

3.0


あーむず。

いや、話の筋的には王道のラブロマンスではある。

ただ所々の説明描写が省かれ過ぎて超展開の超謎。

ラストは大団円。

それにしても誰も彼も愛や恋や渦巻き過ぎてるんよ。イタリアあるある
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

3.3


岡本喜八作品を初めて観まして、、、

や、構図・絵面の素晴らしさ、しっかり筋立てされたストーリー構成、テンポ感。

ストーリーは大筋に探偵モノ、小筋にラブロマンス、アクション、戦友モノと含まれてる感
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6日間(2017年製作の映画)

2.8


得意なジャンルじゃないので主観オンリーで言うならそこまで面白かったわけじゃない。

事実に基づいたテロ対策劇。

さまざまな立場で三者三様の感情が入り乱れる。

事実以外をいいように美化され脚色され
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

2.9


うーん。

前作アクエリアスも観てたのでオチのつけ方はまぁ分かる。

今回は葬式から始まる。
(前作は誕生日が序盤に。なんかそういう癖の監督?)

暴力では何も解決しない。
けどそれしか解決策がない
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.9


なんてこった。

オチが雑すぎじゃないですか?

まぁおそらく食べ物が階層毎に落ちていくという発想はじまり、絵面・シチュありきな気がする映画。

世界の、格差社会の縮図というと陳腐だけどそれでしかな
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ブラックホール: 知識の境界線に挑む(2020年製作の映画)

2.8


ホーキング博士の遺稿・情報パラドックス理論立証と初のブラックホール撮影が主要トピック。

太陽の65億倍の質量を持つブラックホール。


ブラックホールを解き明かすことが、
ひいては僕たちの未来を開
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

2.9


話の筋とかより、
絵面の芸術度や撮影方を重視する人には推せるが、映画としては結構キツい。飽きる。

ロングデイズジャーニーはドツボだっただけに凱里ブルースにも期待してた。

長回し、原チャリ、ビリヤ
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夢追い人(2020年製作の映画)

3.7


邦題、夢追い人。まんまかよ。

現時点ではFilmarksでNetflixに関連付けされてないから探しづらいかも。

いやこれは刺さる。
期待してなかった分しっかり面白くてびっくりした。

邦題で察
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.3


失敗した事が、成功だったのかもしれない。

成功したら、大成功だったのかもしれない。

なんにせよ、
こんな形で語られる事が、映像化されず皆が口伝てにしてるところが、
なによりDUNEっぽいってとこ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.2


タイムリープがこんな使われ方するなんて!

オシャレすぎる。

そして単なるSF風味でなくて、
タイムリープが何故起こるかが重要な映画。

世界観の為ではなく、
ただ一つの問題を曝け出すために。
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世界一美しいボルドーの秘密(2013年製作の映画)

3.0


SDG'sの流れとか、
ヨーロッパの歴史・ブランド、
中国の爆買い。

大きな流れの一端に見逃せない動きがある。
それがワインだ。

ワインとは何か?

ある人は葡萄酒と言い、
ある人は資産と言い、
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.1


原作観てないので実写化の質なんかは分かりません。まぁどんな作品も原作には勝てないので原作ファンからは非難轟々綾野剛なのでしょう。知らんけど。

脳天開けて第3の目が開眼し他人がLSDキメたのかという
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砂の惑星(1984年製作の映画)

2.9


曰く付きらしい例のカルトSF映画。

今では逆にやろうと思ってもやれないのでは?な稚拙なCG演出が味っちゃあ味。

防御シールドのCGとかマイクラだもんなぁ。笑

それでも当時では最高技術だったりし
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.3


やっと撃ってきた。

天才。

ストーリーのアイディアから
画角から
アニメーションから
設定から
凝りに凝ったオムニバス3本。

1話目が1番Memoriesってタイトルっぽい作品。

オカルトS
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.1


個人的にはちょっとハマらなかった。

綿矢りさの小説の実写。

一人が長いとどうやって異性と付き合ってたか、その距離感とかわからなくなるのはめっちゃわかった。

現代人の危うさを
Aというリトル自分
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.0


小津安二郎最後の作品。

画角がやっぱり素晴らしい。

60年頃の時代観を理解できる訳じゃないので、
観たままを素直に受け取れば、
プライベートなんて無くて、
でもそれが家族であり人間であるような気
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.2


序破急の急。

Q。

マジでエグいぐらい世界観変わるな。

TVシリーズ見る影もないわ。

序破急通して感じたのは、
めっちゃ作りが丁寧だなぁってこと。

話も展開も絵も。

丁寧に打ち壊してくれ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.1


序破急の破。

確かに破でした。

TVシリーズからの人も、
そうでない人も、
全員破は感じたことでしょう。

序の世界観から少し様子が変わってくる。

エヴァンゲリオンという世界観が、
少し違って
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.0


やっと終わると聞いて。

TVシリーズと旧劇場版までで止めてたけど、
それみたのもう10年以上前だったので、
序を観ても変更箇所に気がつかなかった。

改めてエヴァ観たら、
やっぱよく出来てる。
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東京物語(1953年製作の映画)

3.4


構図が凄い。

浦沢直樹が小津作品大分参考にしたみたいな話で興味持って見てみましたがほんと凄い。

永遠の処女・原節子の微妙な顔のニュアンスや、
杉村春子のちゃきちゃきした飾らない風の演技、部屋の遠
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5


原作大好き、みんな大好きファブル。

知り合いのバーのロゴが登場人物の服に隠れているのを見つけてから全然関係ないのに親近感を勝手に持っている。

木村文乃のヨウコ役ハマりすぎ。
あの妙にエロい感じ、
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.7


めちゃくちゃよかった!

凝った絵面、後半の長回し、
抽象度の高いセリフやシーン、
夢か記憶か幻想か現実かボヤけるような話の展開、
取ってつけたような伏線回収もいい。

撮りたい絵面が先行してあるよ
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

2.9


正月にぼーっと観るにはちょうどいい映画。

二つの話が一つになって、
アダムとイブ的に終わる鉄板SF。

先が結構読めちゃうので、
ストーリー展開はイマイチ。

映像美は凄い。物凄い。

オープニン
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アクエリアス(2016年製作の映画)

3.1


ちょっとだけネタバレあります。

60を過ぎてもなお性欲とナンパとコンドームの必要な事にカルチャーショックを受けつつ、強引な立ち退き交渉に等倍返しする話なこの映画。

本筋はスカッとする話なんだけど
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ミュート(2018年製作の映画)

2.5


高級B級映画。
映像美とサイバーパンクと声無し男という設定すら最早無駄遣い。

フォレスト・ガンプ的主人公が愛する彼女の為に全てを犠牲にして消息を辿る物語。

シーンはただ次のシーンを見させるためだ
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ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.5


無茶苦茶と言わずしてなんと言おうか。

ルーシー観てから、
なんの気無しにこの映画観はじめたら、
まさかのルーシー被り。withドラッグモノ。

ドラッグムービー的絵面の面白さ、
訳のわからなさ、破
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3


モーガンフリーマンの無駄遣いちゃうか。笑
終始驚いてるだけやん。

脳味噌発達しまくったら、
超能力とか軽く超えちゃうんだね。

10%で、
その10倍の脳力の生物を考えた時の話。

行き過ぎるとほ
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