犬牟田さんの映画レビュー・感想・評価

犬牟田

犬牟田

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.4

ノーラン演出がこんもり、でもお話しはオーガンジーより薄い、ファスト映画的解説をしたら30文字くらいで片付く。カタルシスもなく。
導入の「Following」の使い方はオシャレだなと。何かがはじまる、は
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.3

局部だけならいざ知らず、交接した途端に肌色が2人を包み始める!なんだこれ!挿入した途端にほわぁと広がるのが面白い、そのせいもあってナンセンスコメディ。
この作品の旨みであるアブジェクティブな素材がモザ
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.4

「閉じた目の中で さらに目を閉じれば 石だって生き始める」
観る自由詩、さまざまな形の詩がうたわれるので、好き嫌い別れますね。僕としては最後の踊り子の長回しがいわゆるそれらしい詩で嫌いでした。恋愛を詩
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ハミルトン(2020年製作の映画)

3.7

自身の不倫を事細かく書き下ろして公表は騎士すぎる、あまりにも騎士。

同意のもと決闘を行なうのに殺人罪で追われるってどういう倫理観
史実に沿う形で出されたものの中の存在していた人物を変更するのはあまり
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

娘の聖体拝受を契機に死んでいたようなものなのだろうなあ。
それから地盤喪失。拝受によって、世界を失ったが故の回帰を求めたようにみえる。生き尽くしていた!

娘からみた父をハナからハシまで通してて美。母
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.7

食わないのに生き物を殺生するな!というトリコの教えに反しているのでいかがなものかと思っていたけどそういう感じの世界なら有りか〜、という回路に繋げて観てみるとコメディ。システムがパキパキにつくられている>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

明快なプロットの家庭内サスペンス。
ハッピーエンドではない、もはやバッドエンド、崩壊。犬にアスピリンを飲ませる精神状況の子供がまともであるわけがないので…。

奥さん、ハタから見た僕のようでイライラし
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

フレームは概ね史実通りなのが中世イングランドの凄さ。

大衆主義は傾くことがなければ前転することもない、ビー玉を転がして初めてわかる実家の傾き加減くらいゆるりと落ちていくようなイデオロギー。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.7

後半、固唾を呑むという言葉にピッタリ、死が濃くなったり薄くなったり、アナの美しさがいやに夢幻的、いやらしいくらい死が似合う。

『瞳を閉じて』と似たような設定が多々ある、というかセリフで何度も繰り返さ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

失踪の理由がまったくもってドラマがない、だけどそこがより監督の31年ぶりの作品、生きているというリアルがあった
ラスト、劇中劇の中から脈絡を超えて、スクリーンを超えて向けられる眼。
エンディングの無数
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.1

SFではあるもののイメージの飛躍があまり感じられず…。
白人をけちょんけちょんに扱う映画、バーバリアンが過ぎる!
エジプト文明からインスパイア、エジプト文明の中で黒人が王位についたのは第25王朝のみだ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

昭和ヅラの下町からテッペンが見通せないほどの近未来的塔を見上げる構図はニホンだね、サブカルチャーがコンコンと湧き出るニホンだね。退廃的でありながら流動的な空間の中にひとつシンボリックな構造物があるとい>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.9

上演前に親より歳が上の男性と話していた、いい時間、同志、いい空間
観劇後の楽しめた?っていう言葉が時空を超越していたような気にさせてくれてヨだった。
過去のヨなものを、この時代に産まれても体感できるな
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

2.9

ワンダーウーマンのゲスト出演じゃ盛り上がらないな…、DCにカリスマ性のあるキャラクターがいないな、ブラックアダムの合流は次作かな?

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

夢のある話、死んだ妊婦に産まれてくるはずだった胎児の脳を移植するハナシ。
リビドーの強大さ、途方もないリビドーは女性的ではないように思うから、産まれてくるはずだった胎児は男だったのかな?ふむ、分からな
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.4

視覚的にも感覚的にも、みにくい映画。

誰でもきっと一度は蔑ろにした経験があるだろうから突き刺さる?

裏窓(1954年製作の映画)

3.8

身動きが取れないこそたくさんのものを観ようとする、そんな時ってありますよね

骨折おじさんがなぜあんな美女に言い寄られてるのかという最大の謎、苦手だなジェームズスチュアートの顔

舞台セットの規模にま
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんだろうなあサブカルチャー的な、こういう映画っていうパイオニアなんだろうな、映画を観たなあって言う気持ちにはなったなあ

居場所が〜とか好きなものだけを〜とかそういう青春拗らせちゃんのためというより
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.2

史実と違う、脚色した箇所が多いとされる映画でした。が、観やすい映画という情報伝達媒体に仕込むためには仕方がなかことね?写真に対してよく言われることですけども、映画もそれ相応に真実が嘘になったり、嘘が真>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

なによりもアドルフヒトラーが似てなさすぎるぞ、こんなに小馬鹿にしているのに似てないから「植え付けられたナチズム」ということをパッと理解できなかった。

なんかずっと平和、戦争映画を期待して観たのにパス
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.5

わちゃわちゃな感じの映画続き!

謎の地域でしか取れない謎の石
筋骨隆々すぎて安心感、顔のインパクトも強いから負ける想像がつかない、これぞヒーロー、なぜスーパーマンはあんなに鼻につくんだろうなるべくボ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.1

敵が弱すぎる!仰々しく円卓の騎士の名を冠しているのに出てくるのがランスロット、ガウェインだけ!速殺!浅い!

キングスマン(2015年製作の映画)

3.3

娯楽映画、深みはない、ただ何も考えず鑑賞できるのでそういう気分の時はいい。
パンチの弱いデッドプール的な?

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ムスコを戦わせることにもったいぶりすぎる、戦わせたと思ったら死んでる、何?
ラスプーチンを悪役で出すところだとか三国の王たちを単純な老害で描いているところとか浅いなあっていう印象。

プラトーン(1986年製作の映画)

4.2

ミーム的なところからあんまり面白くないのではと思っていたら大間違い、求めていたもの、重厚な香り高い戦争映画でした

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

甘々な設定がよかった、詰めようとも思わないその甘さが心地よかった

くー!かきゅー!で片付くの憧れるな、見習いたい

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.6

オチがハッピーエンドだと思う人もいれば、バッドエンドだと思う人もいるな。機械だから肉体を失ってもデータがあれば元通りっていうのは今の価値観ね。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

ユーモラス〜!みんながみんなどちゃどちゃで笑える

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