ゆっくりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

めし(1951年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対ハッピーエンドじゃない。
70年経つのになんも変わってねー。
若い世代と年寄りの世代に挟まれて自分の幸せに悩む。
最後のなんて、諦めに見える。
生きてて男も女も幸せなんてないんじゃないかとすら思う
>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

3.9

梶芽衣子美しすぎる。
寡黙に耐えて相手を睨め付ける。
男が作った男だけが住みやすい国に刃を突き立てる。
光の演出がもはやギャグで印象的だった。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

劇的だ。今を生きてる。
拓馬のマンションへ向かってる道中に通りすがる酔っ払いたちが現実から逃げている様に見えた。
体育会系の最悪さ。
靖子の妹かなりよかった。
飛鳥山公園すぐわかった。
池松壮亮って李
>>続きを読む

Hole(1998年製作の映画)

4.0

恐ろしく絶望的な映画。
ラストで希望があって本当に安堵した。
マンションの一階違うだけで天国と地獄のような生活環境。
制作当時は近未来を描いているけれど、現在の状況とあまりに近すぎる気がする。(ウイル
>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.5

脈絡ない物語。
登場人物全員に関連性があって、裏切り合う。
グロくてエグくてよくわからないけど、恐らく、作家はヤバイってことはわかった。

マングラー(1995年製作の映画)

4.0

プレス機、本当に怖かった。
新文芸坐のboid soundがすごかった。
怖いシーンとそれ以外のシーンのメリハリで特に感じた。
見終わった後、スマホを触るのを少し躊躇した。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

とてもワクワクした。
最初の木がにょきにょき伸びるところの質感でグッとつかまれた。
続きが見たい。

脳天パラダイス(2019年製作の映画)

3.5

面白い。けれどキレイすぎるかも。
皆殺さない天使。

闇のカーニバル(1981年製作の映画)

4.0

牛乳配達強襲、電話ボックス狙撃、バルサンなど喰らった。
ラストの久美子目線で天井が写し出された時、閉塞感を感じてゾクッとした。
最後の方のダンスシーン無限に見てられる。
モノクロからの朝の青、美しすぎ
>>続きを読む

聖テロリズム(1980年製作の映画)

3.8

全編クソエネルギッシュ。
寝てるこじきに金あげて子分みたいに連れてこさせて買い物させて公衆便所でフェラさせて顔ぶんなぐって便器に血を吐かせるシーン。
不条理極まりない暴力に、心が熱くなった。
これが見
>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

4.5

人か自分の腹切るしか選択肢がない無力さが辛い。
明日は我が身ってまさに今。
天下泰平なんて言ってるのはやっぱり上の人たちだけ。

タンポポ(1985年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

徹底的対比映画。
腹が減って仕方がなくなる。
ミュートにしたらめちゃめちゃ映画してる役所広司がおもしろい。
無理するなよ、格好つけずに好きなもん食って生きろよっていうテーマ。
メシの為ならひたむきにな
>>続きを読む

どんてん生活(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

バット撲殺の後のぼんやりとした顔の恐ろしさ。
同じどんてん生活をしてると思ってた周りの人々が人生を選んで行く中、只二人取り残されて行って、失業&病気で春を迎える晴れやかな重さ。

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.5

最古サイコホラー。
ふつうに怖かったです。
変態父に仕込まれたカメラでしか語れない男を恋人の母である盲人の女が制す。
普段おとなしいのに、映画のためなら何でもしてやるという意気はあっぱれ。

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

地獄。
Aphex twinの「windowlicker」やっぱりやばいな。
途中でクレジット入って、あっ始まっちゃうんだなってなった。
冒頭のインタビューシーンで左右に詰まれてるVHSが気になる。
>>続きを読む

アレックス(2002年製作の映画)

3.7

基本赤い悪夢。
妊娠がわかる場面の肌色ぽい柔らかい光はきれいだった。

エド・ウッド(1994年製作の映画)

3.5

映画を作るのはくるしいねぇ
自己満足だよねぇ
愛されてよかったねぇ

エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

4.7

登場人物たちの会話の場所の明るさによって関係が描かれていた。
揉めてる時は車内や路地裏やエレベーターなど狭く暗い場所。
和解した時は野外が多く、解放感があった。
舞台ぽいなとも思った。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

「二人で話さず海を見る」が男女の正解だった。
ラストで海の脅威を感じてぞっとした。

細い目(2004年製作の映画)

3.8

「タレンタイム」よりも社会の裏側の怖さが描かれていた。
金城武やウォン・カーウァイなど、時代を伝えつつ、マレーシアとの関係を描いていたのが印象的。

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

終始悩んでいるようなトリーヴスと、幸せなまま死んでいくジョン。その溝が怖い。

ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

3.8

パキパキの住民どもが奏でる音楽にウマいことハメられていく流れ、かなり最悪で良かった。

血観音(2017年製作の映画)

3.9

ずっとどこかから覗き見してるようなカットが多くてハラハラした。
人間関係が複雑だったが、殺伐とした雰囲気すぐ引き込まれた。
もう一度見たい。

リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.0

かなり良い。肌に合う。笑える。
つげ原作を現代版にアレンジした、だらだらロードムービー。
モラトリアム感というか、心地よい肌寒さとひもじさを感じる。
尾野真千子がめちゃくちゃかわいい。

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.8

戦争シーンのぶっとんで埃舞ってわからなくなる感じがリアルすぎて疲れるほど。
撃たれた兵士が「ウッ」とか「アッ」とか少しだけ声を漏らすのとかもリアルで胸に来た。
最後の高笑いは忘れられない。

コンボイ(1978年製作の映画)

3.6

冒頭の、陽炎が揺らめく道を向こうからトラックがやってくるシーンで、なるほど、いいなと納得した。
ルパン銭形的な関係もいいし、ギャグもイカすし、世間対個人という構図もわかりやすい。そしてなによりドッカン
>>続きを読む