イペーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

イペー

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不意打ち(1964年製作の映画)

3.3

"秋深き隣は何をする人ぞ"

60年代のアメリカ。都市生活の利便性が向上する反面、若者人口の増加によって旧来的な"古き良きアメリカ"は解体され、親世代は皆、過去に経験の無い、新しい不安を抱えていた訳
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ルーキー(1990年製作の映画)

3.7

その後のダーティハリーとも言うべき頑固な不良刑事と、お坊ちゃん新人刑事。
イーストウッド大先生による軽快なバディアクション。

見て学べ!と言わんばかりに黙々と無茶をする先輩刑事ニック。リアルクレーン
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.7

ドミニクとブライアンのコンビが復活!
彼らはついに人間の壁を突破。
従来の高い運転技術だけでは説明できない人智を超えた力を我々に見せつけてくれます。
アクセルとかブレーキとかアレコレしただけじゃ不可能
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.0

サイズがアリ並に小さくなったりするヒーローが大活躍して…違う!
これ、アントマンじゃなくて、アルトマンだ!
…どうしてもやりたかったんです。満足です。
移動米軍外科病院=M.A.S.H.を舞台に、アド
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ザ・キープ(1983年製作の映画)

3.5

マイケル・マン監督のフィルモグラフィーに一際珍妙な華を添えるファンタジックホラー。

第二次大戦下のルーマニアの寒村に聳え立つ古代の城塞。そこに駐留するナチス兵たちが次々と怪死を遂げる。事態を重く見た
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

ニューヨークの美しい街並みを背景に描かれる、"音楽"と"映画"のプラトニックな関係。
キーラ・ナイトレイの歌声が、それはもう嫌味が無くて可愛らしいので、すっと胸に入って来る。こんなにチャーミングな女優
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

壊れた世界に颯爽と現れる、壊れたヒーロー。ト、トカゲ食ってる‼︎
良かったー。映画館で観れたー。今年一番の後悔になるところだった。
ほぼ全編がクライマックス。緩急で言えば"急"しかない。赤字覚悟のスペ
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ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.2

不細工な映画だなあ!そして形だけ整えた様な映画なんてクソ食らえ‼︎
えー、ちょっとアドレナリン出てまして、興奮してしまいました。失礼しました。
兄弟愛や親子愛をテーマとした作品は過去に数多くあるかと思
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亀、走る(2009年製作の映画)

3.5

借金まみれの田舎刑事ピルソン、つまらないミスで停職処分。妻や子にも呆れられ、まるで良いところなし。
一発逆転を期して妻のヘソクリを無断で借用。闘牛ギャンブルでまさかの大穴!
大喜びも束の間、たまたまそ
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.5

愛と妄執に縁取られた、忘れ去られた大女優の一世一代の名演、熱演、狂演。
凄いもの見ちゃったなぁ…。
映画好きを自称するには、古典とも呼ぶべき過去の名作をほとんど観ていないので、少しずつでもチェックしな
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ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.5

モラトリアム大学生軍団とモラトリアム中年夫婦の下ネタオンパレードな超おバカバトル。
ザック・エフロンて暫く見ない間にこんなにムキムキになってたんだね…。感慨深いね…。
顔だけアイドル、身体マッチョのザ
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ウォーカー(1987年製作の映画)

4.4

19世紀半ばに実在した活動家にして侵略者、ウィリアム・ウォーカーを描いたパンクな歴史ドラマ。監督はシドアンドナンシーでおなじみ、反骨の人アレックス・コックス。
この作品が制作された背景に、アメリカによ
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ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

4.2

天才(ファン心理含む)トビー・フーパーによるお化け屋敷スラッシャー。
ホラー映画として楽しむには古臭い虚仮威しが多いのは否定できない。
ヒロイン含むリア充の若者達はキチンとセオリー通りに"止せばいいの
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パパが遺した物語(2015年製作の映画)

2.8

父でも娘でもないから、と言ってしまえばそれで終わっちゃいますが、自分には作品の良さが分からなかった。
以下蛇足。ネタバレもあるのでご注意。

妻を事故で失った有名作家。事故の後遺症に悩まされながら、最
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西部悪人伝(1970年製作の映画)

3.6

街の顔役たちが銀行強盗の黒幕である証拠を掴んだ流れ者とその仲間。
彼らの対決を、絶妙に垢抜け無いカメラワークとサウンドで盛り上げる‼︎
余計なひと手間ふた手間は絶対に掛ける、サービス過剰な底抜けアクシ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.4

逃れられない宿命を負った女と、女の中にかつて自分の負った宿命を重ねる男。
業の深さでは右に出る者のいないであろうロマン・ポランスキー監督によるフィルムノワールの大傑作。
まず隅々まで美意識の行き渡っ
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

3.0

『YOUは何しにニッポンへ?』ってたまに観るけど、映画になってたんだね。
YOUが日本の文化を学んで成長していく姿に感動。
上履きは大事だよYOU!給食は旅館風でビュッフェスタイルだよYOU!ヤクザの
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カクタス・ジャック(2004年製作の映画)

3.6

メキシコ産、スピーディなクライムコメディ。
アク強めの連中が残念な勘違いを重ねて事態を悪化させてゆく。オフビートな笑いに、バイオレンス描写も添えて…。
他の方のレビューでも多く名前が挙がる、かのタラち
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

2.6

サバクタニ、サバクタニ、砂漠谷…。
何て力強い響き…。
こんな苗字の人がいたら、是非お知り合いになりたい…。
砂漠谷忠信、砂漠谷昌也、砂漠谷あおい。敬愛する砂漠谷康隆先生も出演していらっしゃる。
音に
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憎しみ(1995年製作の映画)

4.3

最初から世間に背を向けられているなら、精一杯の虚勢を張って、こちらから世間に背中を向けてやろうと。
マイノリティの三人が見せる空意地はどうにも頼りないし、危なっかしい。
尖らせた感情にはやり場がない。
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.8

ニュージーランド発テラスハウスの顔触れはバンパイア!しかも男だらけで胸キュン出来ない‼︎
いくらモンスター界の大スターとは言え、弱点も悩みも少なくないし、次から次へと繰り出される"バンパイアあるある"
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

イーストウッド大先生はきっと素材の良さを活かしきることに注力。若々しさすら感じるストレートな演出で新鮮でした。
愛や友情を真正面から讃えてる気もします。でもこちらに気恥ずかしさを全く感じさせないですよ
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バラキ(1972年製作の映画)

3.5

巨大な犯罪組織の下部構成員であるジョセフ・バラキの告白で明らかになる"コーザ・ノストラ"の姿とは…。
バラキはあくまでも下っ端の運転手に過ぎず、彼が直接的に暴力に手を染めるシーンはほとんど無い。
バイ
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

こちらが面白かった、という方にオススメのゾンビ映画を訊かれ、オリジナルであるロメロ版ゾンビについて熱弁したところ、それこそゾンビの様な虚ろな表情を浮かべられた事が一度ならずある。
別にロメロ原理主義者
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ローズ・イン・タイドランド(2005年製作の映画)

4.2

もしや、自分はロリコンなのでは?と己の心に問いかけざるを得ない。
ローズのブレーキがぶっ壊れた現実脱出力。奔放な魅力を発散して、自分のハートも乱暴に鷲掴み。
現実が少女を歪めたのか?少女が現実を歪めた
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.1

キン・ザ・ザ星雲より放たれたセンスオブワンダーは、鈍い輝きを放ちながら遥か時空を超え、地球の辺境を彷徨う自分の心を激しくかき乱すのでありました。
当時のソビエト連邦の閉塞した社会状況に対する皮肉を、一
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カリフォルニア・ゾンビ逃避行(2013年製作の映画)

3.3

主人公の引きこもりニートがゾンビに対しては何故か無双出来ちゃったり、妙に女の子にモテたり、彼にとって実に都合良く展開して行く。
全編通じて危機感の無い終末世界。今や珍しくも無い設定の青春ゾンビコメディ
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ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.7

スピードに身を任せてさぁ、Gが身体に掛かってる時だけ、生きてんなオレ、って思えるんだよね…。
前作でアンダーカバーやってた時のポール・ウォーカーよりも、アウトローでトッポい兄ちゃんな今作の方が断然ハマ
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クリエイター(1985年製作の映画)

2.7

亡き妻を蘇えらせるため、密かに研究を続ける天才科学者と、彼に師事する内に人を愛する事に目覚める青年を描いたロマンチックラブコメ。
うーむ…。ピーター・オトゥール演じる博士は常に穏やかな笑みを浮かべてい
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.7

酔えば酔うほど、(過去のイヤな記憶がよみがえって口数が減り、ひとしきり眠くなってから頭が痛くなり、家に帰りたい気持ちが強くなる一方、一緒に飲んでいる人に不快な思いをさせているのではないか、という疑心暗>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.7

青を基調としたシャープな色彩。クールな人工物を背景に、冷え切って硬質な画面が続くのだが、映画の内側で静かに何かが泡立っている。その何かとは?
結論。単純に「中味が見たい!」って、そういう欲求なのかな、
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戦場の小さな天使たち(1987年製作の映画)

3.8

子供達にしてみれば戦争と戦争ごっこに大した違いは無く、つまり日常と非日常がどこまでも地続き。
彼らを取り囲む大人たちも底抜けに能天気で、戦時下の暗さや悲惨さは力強く押しのけられて欠片も見当たらない。
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チャッピー(2015年製作の映画)

4.0

近未来的なビル群と犯罪の多発するスラムが混在する都市。貧富の差なんてのはあり過ぎる程にあるし、どちらの側にあっても人間性というものが常に問われ、危機に直面し続けている。
現実にヨハネスブルグという街の
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ソウ(2004年製作の映画)

3.8

シリーズを追う毎に、「ンンッ、この人誰だっけ? 前ので頭パーンとかなってなかったっけ?」の度合いが増していき、やがて何もかもどうでも良くなって、殺人ピタゴラスイッチで酷い目に遭う人々を、口半開きで眺め>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

3.7

アーサー王物語をよく知らない。言葉遊びも多いが、英語力が無いため面白味を十分に味わえない。そもそもパイソンズのTVシリーズもそんなに観ていない…。
それじゃあ楽しめなかったかって?
いや、楽しかったよ
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12人の怒れる男 評決の行方(1997年製作の映画)

4.2

密室での会話劇ながら、途轍もなくスリリング!
明々白々に見える事柄に対してこそ、疑問を呈し、じっくり検証を重ねなくてはいけない。周りの顔色を窺う事にかけては自信のある自分も、肝に銘じます!
実を言うと
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