イペーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

イペー

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血まみれギャングママ(1970年製作の映画)

3.7

バーカー家が重ねる悪行の数々は非道なもの。しかしながら母が子を、子が母を思いやる姿がやけに真っ直ぐで、時に見せる残虐さとのギャップは大きい。
犯罪一家が当然辿る運命ながら、彼らの道行きには哀れを感じて
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.6

何だよ!「カーズ」観ようと思ったら、また違うのだったよ!
こちらのカーは喋らないですが、自分の意思で動けますし、自己修復機能付きです。
お話はシンプル、もしかしたらカーズよりもシンプルかも。カーズ、観
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プレデター(1987年製作の映画)

4.0

前半は脳筋野郎たちの男臭いやり取りを楽しむサバイバルスリラー。(シュワちゃんは力を溜めている。)
野郎共の死に様もそれぞれ男臭くて暑苦しい。(シュワちゃんは力を溜めている。)
いよいよ我らがシュワちゃ
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追想(1975年製作の映画)

4.4

愛する妻と子をナチス兵に無惨に殺された善良な医師。武器は古びた猟銃、地の利、医師としての冷静さ。幸せな日々の追想を復讐の炎に焼べ、たった一人の戦争を始める…。
哀切の中に、身を焼き尽くす様な怒りを秘め
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ロッタちゃん はじめてのおつかい(1993年製作の映画)

3.5

ただただ愛らしいロッタちゃんの姿に、何を想う、俺よ。
北欧のインテリアって、やっぱカワイイ!じゃないよ、俺。
どうしたんだよ、しっかりしろよ。ロッタちゃんを見守る家族や、周囲の人々の眼差しの暖かさにホ
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.8

モードの大胆にして奔放な生命力の照射。もれなく自分も惹きつけられてしまった。
ハロルドがいくら恋い焦がれたって、モードの域に達するにはあと六十年は生きなくちゃならない。そうなると自殺ごっこなんかしてる
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.8

ハードコアな環境にあって、普通に生きることの難しさ。"普通"を測る物差しがどこにも見当たらなくて、ウロウロし続ける住田の姿がツラい。
原作ではそういった背景は描かれていないが、住田に寄り添う茶沢さんの
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ディセント(2005年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

落ち込んでる友人を励ますべく、洞窟女子会を企画。幹事がボンヤリさんの為、緊急事態発生。女子達パニック!
いつにない賑やかな雰囲気に、先客の地底人…じゃない、掘削工事の作業員の方達も女子会への参加を熱望
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.1

気が付けばそこは深い河。流れは激しく、時に渦を巻いて、ドス黒く濁っている。その激流を運命と呼ぶのか、呪いと呼ぶのか、ただ流されるばかりの我々にしてみれば、判断のつかぬ事でありましょう。
三者三様の凄ま
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ベルフラワー(2011年製作の映画)

3.8

男らしさに対して大きな誤解を抱く青年が、理想の姿との埋まらない溝を前に、激ヘボい迷走ぶりを披露するお話。
女がコオロギを貪る姿に憧れ、火炎放射器をぶっぱなす自分に陶酔し、下手クソなセックスの感想を彼女
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

コ、コエー…。夜中に独りで観るべきじゃなかった…。タイミング良いのか悪いのか、外で雷鳴ってるし…。
端正なモノクロ映像はストーリーの揺蕩と共に陰翳を深くしていき、其処彼処に謎と狂気を潜ませているかのよ
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バード・オン・ワイヤー(1990年製作の映画)

3.0

ゴールディ・ホーンのチラ見せシーン満載のアクションラブコメ。
ドタバタです。終始ドタバタです。
ジョン・バダムの手際の良い編集はスピーディとも言えますが、ちょっと一本調子とも言えます。
セスナとヘリの
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ハンナ(2011年製作の映画)

3.3

戦う美少女が見たい!細かい辻褄合わせなんて後回しでいい!俺は、シアーシャ・ローナンが暗殺術を使いこなす所が見たいんだー!という監督のプライマルスクリームがビシビシ伝わってくる。
オタク文化隆盛の日本な
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スカイライン-征服-(2010年製作の映画)

3.2

壮大なSFスペクタル、と思わせて、おっと急激なスケールダウン!
いきなりのご近所感!そして登場人物みんなマヌケ!
ラストまでの一連の流れ、期待を裏切らなかったね。
うーん、こういう言い方は好きじゃない
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

実写という枠を取っ払ったらウェス・アンダーソンが画作りにおける天才性を如何なく発揮。また事もなげにやってる感じがするもんなー。ウェスめ…。やりやがるな…。

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

1.8

実際にあった事件なので、必要以上の誇張や脚色を避けたかったのだろうが、現実には長時間の拘禁状態があってこその結末だと思う。
90分という制約の中で、異常な心理状態に陥る人達を描くのであれば、その時間的
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

映画は割と好き嫌いせずに観る方であるが、自然と恋愛ものは敬遠してきた。
自分の様な地べた虫が、キラキラしたラブストーリーなんて…という卑屈な姿勢を取り続けてきた。
あまつさえ周囲には「恋愛は見るもんや
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野蛮なやつら SAVAGES(2012年製作の映画)

3.6

最早オリバー・ストーンの味付け濃そうで薄い感じが癖になってきたかもしれない。面子もシナリオも申し分ない筈なのに、この寸止め感は一体…。
男二人、女一人のいかがわしくも爽やかな恋愛関係とか、ベニチオ・デ
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タナカヒロシのすべて(2004年製作の映画)

3.3

鳥肌実のライブを数回観に行ってるというのは伏せておくべき事実かもしれない。南州太郎も出ているという…。ネタにもならない微妙さだね…。
鳥肌実って、薄目で見ると及川光博に見えない事もない。相棒シリーズで
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変態村(2004年製作の映画)

3.5

田舎ホラーフレンチ風味。禁忌に触れたとか、村人バカにした、とかの災難を招く行動を取った訳ではなく、アタマのおかしな人達にひたすら厭な目に遭わされる。
オッサンたちが自分の貞操を巡って争奪戦始めたら…お
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どろろ(2007年製作の映画)

2.1

この映画キッカケで世にオイラ女子が増える事を期待してみたが、続編製作と同様に実現されなかった。
妖怪討伐、ダイジェストでお見せされた時には笑うしかなかったね。ある意味原作通りだったけどね。

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.1

正体不明の存在が街を、そして観客の三半規管を破壊する…。
ダメダヨー。ソンナグルングルンシタラ、キモチワルクナッチャウヨー。
鍛え方が足りなかった。

バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.6

ゲーム版アーカムシリーズを途中まで進めて投げるのを趣味にする自分にとって、特別思い入れの深いヴィランがリドラー。いつもリドルにムキになってストーリーが進まなくなるんだよ…。
明る過ぎるトーンで原作ファ
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.8

今日という一日からの、脱出ラブロマンス。
ループものとして考え得るアイディアがてんこ盛りなのに、軽快でモタつきを感じさせない。
実に様々なビル・マーレイが見られて、ファンとしては大満足でした。
残りの
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ガンマン大連合(1970年製作の映画)

4.7

男泣き必至のマカロニ活劇の大傑作‼︎
アク強過ぎの悪役の面々。問答無用のド派手な銃撃戦(ガトリング有り、爆発多目)。凛とした佇まいが美しいヒロイン。嫌でも耳に残るテーマソング。
何と言っても主役二人が
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

4.0

口のきけないサイレンスに対して、キンスキー演じるロコは饒舌。言葉だけでなく、目で、仕草で語る。絶対敵に回したくない!
マカロニという出自があるにせよ、ウエスタンの本道から大きく外れている作品。
ヒロイ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.9

極端に特異な状況に放り出され、観客は登場人物たちと同様に、大きな疑問符を頭に抱えたまま仕掛けに見入るしかない。
作中での種明かしはほぼ無いに等しいので、ズルいっちゃズルい。ただ、意図的なのか予算の都合
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ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.7

これからの時代を担う若い世代に、我々は何を遺すべきか。ふとそんな思いに駆られ、今作を手に取った。
目的を見失った若者達の退廃、環境保全の取組が抱える問題点などについて鋭い指摘がなされており、大変興味深
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.9

親の因果が子に報い、という言葉があるが、物事はそうスッキリと道理を踏まえては行かないのでした。
盗んだ金も、親子の写真も、形見のバイクも、それらにまつわる想いの諸々は、息子の手によって恩讐の彼方に遠ざ
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E.T.(1982年製作の映画)

3.8

目はつぶらだけど、シワシワだもの。子供に阿る様な造形してないもの。死体みたいな色だし。
その異物感こそが肝要なんであって、育まれる友情に説得力が与えられる。
子供騙し、の批判は当時からあったと思うが、
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30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.6

外部との隔絶、朝が来ない極夜、限られた条件の中でのサバイバルホラー。
設定ありき、かもしれないが新味があって面白い。モブシーンの血祭り感はかなりの見もの。
バンパイア達はチンピラ臭くて適度にアホ。
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ウォーキング・トール(1973年製作の映画)

3.5

里帰りした元レスラーが腐敗した街を正す為に立ち上がる。でも武器は棍棒。
前半はかなり粗挽き。主人公が保安官になるのだが、香ばしい展開が続く。
事件が起きる→主人公棒持って暴れる→死にかける→事件が起き
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プライマー(2004年製作の映画)

3.3

究極の難解タイムトリップサスペンス。正解はフェアに存在するみたいなので、挑む気持ちでメモなんか取りつつ鑑賞すると良いでしょう。
ええ、僕はさっぱり分かりませんでしたよ。何が分からないのかすら分かりませ
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

誰が一番ワルい人っぽいか決めよう選手権。
一位 小日向文世
小悪党ながら「逮捕するぞ!この野郎!」がいい。

二位 椎名桔平
笑いながら怒る人

三位 石橋蓮司
歯がワルい

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.1

奥行きを感じさせない箱庭宇宙。寄せ集めのヒーロー軍団。わっかりやすい勧善懲悪。いい予感がする…。
ハッ!スペースオペラじゃないか!
ジェームズ・ガンはトロマの魂を発揮して超強引にスペースオペラを復活さ
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卒業(1967年製作の映画)

3.6

サイモン&ガーファンクルの名曲に乗せて、恋愛というワケのわからんものに翻弄されるダサ男の右往左往を愛でる映画。
恋は盲目を地で行くラストはあまりにも有名だが、ホテルでの待ち合わせ、夫人を待つホフマンの
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