イペーさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

イペー

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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

3.0

インフルエンザで40度を超える高熱を抱えて鑑賞したため、歴史に残る大傑作だった気がしてならない。朦朧とする意識の中、三人の女性が飛んだり跳ねたり‼︎
念のためもう一度観てみます。

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

3.9

演出の行き届いた細かい芝居と、緻密に練られたプロット。映画を撮る上での土台の部分がしっかりしているので退屈しない。
スタジアムのシーンなんか一大スペクタクルですよ。
ラテンの血でもっと情念渦巻く話にな
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

1.5

蜷川実花さんの素晴らしすぎる感受性やイマジネーションはちょっと自分なんかにはまだ早かったのかな…。逆に中学生の時だったら何回も観てたかも…。

エイミー(1997年製作の映画)

3.6

歌でしか心を通わせることが出来ないエイミー。周りの人たちが優しいですとても。エイミーが小汚いおっさんのバージョンも観てみたいな、と思いました。

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

偉い人悪い人みんなが欲望の力でもってお互いをねじ伏せようとする最中、この頼りなさげな私立探偵はハッパやら笑気ガスやらで程良く頭を麻痺させて、事件の核心へとフラフラ近づいていってしまう。グルーヴィーな精>>続きを読む

プッシャー3(2005年製作の映画)

4.1

中年マフィアがアホ娘や生意気なチンピラやお腹の弱い部下に振り回される話。結婚パーティーの準備にパシらされたレストランで、ついにミロのブレーキが外れてしまうシーンがクール!いや、アンタ良く我慢したよ…。

プッシャー2(2004年製作の映画)

4.0

マッツ‼︎ 深遠な思索に耽る哲学者の如き佇まいと、どうしようもない馬鹿男の役柄とのギャップに萌える。知性に裏打ちされた男の色気、だよね。

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

4.0

レフン監督は人間って存在を信頼しきってるんだなぁ、と個人的には思っております。存在そのものの面白さっていうかね。
三部作を通して素人からキャスティングしてる様だが、皆イイ味出してる。
ダメな連中が沢山
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デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)

3.6

決闘の中でしか通じ合えない不器用な男二人の姿が、精緻に紡がれた光と影のコントラストに映える。低予算でこれだけの映像美を実現してるというのが凄い。リドスコとか変な略し方で呼んではいけません。

スーパー!(2010年製作の映画)

3.9

フランクが行使する暴力は明らかに行き過ぎのレベル。良い事なしの人生を打破したい、という切実さは嫌でも伝わってくる。
キックアスの様なポップな映画では無く、現実はコミックの様に行かないという当たり前で苦
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.8

アニメだからこそ実現できたカラフルな悪夢。平沢進の幻想的な音楽がイメージを加速する。原作者の筒井康隆を神と崇める自分にとっても、確かな新しさを感じる映像体験だった。
俺の夢にもパプリカ出てきて‼︎

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

4.0

運命から逃げているようで追いかけているようで、ひたむきに走る姿のリアリティーは映画と現実の境目すら突破してしまい、こちらのつまらない感想や葛藤なんて全部ローラの疾走に置き去りにされてしまったし、後に残>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.1

差別や偏見を憎むと同時に、よくよく我が身を省みなければいけないな、と思う。

イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)

3.8

恐怖の正体に近づいていくまではかなり怖い。発見したレコーダーのノイズが取り除かれていく場面とか。色々な事が明らかになるにつれて、トーンダウンしてしまうのが惜しい所。SFホラーとしては良く出来てます。

ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.4

オリジナル版の二人が負け犬臭を漂わせているのに対し、こちらの師弟は最初から勝ち組の空気を纏ってる様に見えちゃって話に入り込めない。
ジャッキーのカンフーとミヤギの嘘くさい空手を比べちゃダメな気もするが
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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

3.8

主人公の悪徳刑事がトンデモ悪事を重ねるのだが、どこか余裕が無く、焦燥感に駆られている様に見える。罪の意識から逃れる為に、さらに罪を重ねているかの様で痛々しい。
終盤、唐突に見える改心も、ハーヴェイ・カ
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オフサイド・ガールズ(2006年製作の映画)

3.4

規制やタブーが多い社会で、まさにオフサイドラインギリギリの映画なのだろうが、登場人物のすっとぼけ具合が心地良い。サッカー好きには楽しい作品。

アジョシ(2010年製作の映画)

3.6

もうちょっとウォンビンに事態をおさめた方が良かったんじゃないかな。

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.6

おかしいな、同じ日本人の筈なのに通じないな…。日頃意志の疎通に苦しむ事が多いので、マダムの行動力と周囲の人の優しさが羨ましくなりました。まず日本語から練習します。

里見八犬伝(1983年製作の映画)

4.0

一生の内、一回は「ここは任せて、先に行け!」って言いたいじゃないか。肩に子供、乗せたいじゃないか。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.4

テーマ性や旧来のドラマツルギーを確信犯的に蔑ろにし、過去の映画の上澄みを掬うようにして、映画を一本撮ってしまう。その手付きは乱暴かつ下品スレスレであるため、タランティーノ作品を受け付けない人が多いのだ>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

アメリカ的マッチョイズムに対して、愛憎半ばする様なアンビバレントな感情をクリント・イーストウッド御大ご自身が抱いてるんじゃないかしら。決着がつかないからこそ映画を撮り続けているのではないかしら。
老い
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ナチスが最も恐れた男(2008年製作の映画)

3.7

戦争映画だがカメラは常に人物一人一人に寄り添い、北欧の美しい風景も相俟って静かな印象。邦題…。
史実に基づいた英雄譚でありつつ、マックスは傷付きやすい平凡な青年で、敵味方が入り乱れる工作活動の中での心
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梟の城(1999年製作の映画)

3.1

ツェペリンの移民の歌をバックに中井貴一が躍動する予告編に心惹かれ、映画館に足を運んだ。ところが本編は重厚でマジメな時代劇で、良い映画なんだけど釈然としなかったなぁ。マコ岩松の秀吉がカッコ良い。

ミート・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

1.8

"オブザデッド"が付く映画を見たら、つい手に取ってしまうという癖があるのだが、実際観る事はあまり無い。だって大抵しょうもないんだもの。いつかはコンプしたいという変な欲求もあるにはあるけどね。
アイルラ
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.9

LOVE80年代SF!LOVEスピルバーグ‼︎であり、JJエイブラムスが思い入れたっぷりで撮っちゃった作品なので、多少なりと彼に共感できる部分が無ければ、「エル・ファニング可愛い」で終わっちゃうと思わ>>続きを読む

ミッドナイトFM(2010年製作の映画)

3.7

主人公のラジオDJ、ちょっと感じ悪い。必然的に正義のストーカーである彼のヒーローぶりを応援する事になる。キモくても普通に能力高いのね。
あんまり評判にならなかったけど、味濃い目のハイテンポなスリラーで
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ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

3.8

西部劇に対する、真っ直ぐではない、少しくねじれた愛情表現。一方で惜別の想いもあるのだろうが、ちっともメソメソしたところは無く、ただただ大いなる西部を、愛すべきマカロニを讃えたくなる。ヘンリー・フォンダ>>続きを読む

ハイテンション(2003年製作の映画)

3.6

スプラッター映画をきちんと恐怖映画として撮ろうとしている所が良いし、緊迫感の出し方も上手くて、結構怖い。
首チョンパのシーンもフランスらしいエスプリが効いている。
オチは確かに反則スレスレだが、まぁそ
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.4

なーんかIMAX、酔っちゃうんだよね…。アトラクション型の映画はそこで躓くともう、ダメだよね。
無重力空間を漂うサンドラ・ブロックにひとしきりハラハラして、普段のお前の方がよっぽど地に足が着いてないわ
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.3

特別に目新しい事なんて何もない。シナリオも古臭いし、無駄なモノは極力排されていて非常にタイト。そして画面にはピリピリと緊張感が漲っている。
あるべきものが実に正しい配置で、あるべき場所に収まっている感
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

ゾンビ好きが自己言及的にルールを語るっていうアイディアは面白い。だがゾンビ映画ではない。いや、僕は認めません。女子二人可愛い。ウディ・ハレルソンも良い。ビル・マーレイ最高。コメディ映画としてツボを押さ>>続きを読む

バトルランナー(1987年製作の映画)

3.5

シュワちゃん含む並居る脳筋野郎の鬼ごっこがバカでバカで、いちいち魅力的。中でも身体に電球を巻き付け、オペラを歌うダイナモがヤバい。一目見ただけで虜になりますよ。すぐやられるけど。

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

4.1

イマジネーションはフィルムに叩きつけられて、物語も、登場人物も、音楽も、何もかもがしっちゃかめっちゃかで素晴らしい!
エンドロールでファントムが弾く調子外れのピアノに、心がザワついてしょうがない。