iraa177さんの映画レビュー・感想・評価

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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

5.0

民主主義とは何か。人にとって幸福な生活とは何か。今一度再考したくなる。移民や、その2世、3世は民主主義の皆んなで物事を決めていくとう大原則の外側に置かれている場合がある。日本でも日本で生まれた在日外国>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.2

大変辛い話だった。もし自分の子が行方不明になったら、本作のように直接的な物語化でなかったとしても企画が出た段階で強く拒否するだろうと想像した。
ただ、作品内容を再度反芻していると、あの地方テレビ局の葛
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ胸くそ映画。確かにハネケのファニーゲームを思い出す。昔独身の頃ファニーゲームを見たときは湧かなかった感情が湧き起こる。この世界には理不尽な暴力が間違いなく存在するのだが、それは想像以上に近く>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

私はアラフォーおじさんですが、ちょっときつかったな。監督自身の経験をベースにしているらしいですが、、うーん、ちょっと見てられない感じはしてしまった。ウーバーを待ってるときのキスを想起させる演出もリアリ>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

大変面白かった。笑える所、笑えない所、分かりやすい所、わかりにくい所、俗物的な所、高尚な所等が世界の成り立ちがそうであるかのように自然に同居していて、兎に角目が離せない。都内で観られる劇場が少ないのは>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かったぁ。1もそうだったけど、思想とか方向性とか質みたいなものが落とし込まれたデザインがめちゃくちゃ良いなと思う。色、形のような狭義のデザインから演出、カメラワーク、音、俳優の顔とかちょ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

人があまり良くない状態から段々と良くなっていく様をみて、あんなに嬉しい気持ちになったのは初めてのような気がした。
そしてあれほど素晴らしいと思える職場、居場所、をみたのも初めてのような気がした。フィル
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

昔、映画評論家の四方田犬彦さんが、詩人の田村隆一さんの事を書いた文章を読んだ。その中で田村さんの詩にある「一度でいいから、人間以外の眼でものを見てみたい」という一節を引かれていて、何となく鷹が俯瞰で世>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

アキ・カウリスマキ監督の新作を映画館で観られる喜びよ。
配給のユーロスペースにも感謝したい。
これ以上特に書くことがないようにさえ思える。いつも最後に前向きになれる希望を示してくれる。

私がやりました(2023年製作の映画)

4.5

楽しかった!
オゾンの新作を劇場でみるのはかなり久しぶりだったけど、昔の「8人女たち」を思わせるゴージャスぶりに加え職人的で手慣れた感じの安心感もあり、とても楽しめた。ちょっとアルモドバルみや、ディズ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.5

家族(妻と小2の娘)で観に行き、そのバカバカしさに何度も笑った😆
娘もよくわからない話だったと思うが、何となく楽しかったようだ。
あの絶妙なCGによる表現に感心した。
何というかそれなりにお金は掛かっ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

小説でも映画でもテーマや描きたい事があったら、きっとそれに適した文字数や尺があるのだろうと思う。その意味で本作の上映時間が長過ぎるとは思わなかった。
スコセッシは描きたい事がまだまだあると言う。アメリ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

東京国際の先行上映で観ました。
鑑賞中にあ、これはperfect daysだな、、と心から思えて、、いいもの見せてもらった感が凄いです。自分の生活の中にも時々almost perfect dayみたい
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

かなり見応えあった。過去のSF、アニメをオマージュしたようなシーンが沢山あったと思う。ギャレス・エドワーズが影響を受けた作品群なのかもしれない。
AIと人類に線引きが出来るのか、というのはブレードラン
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

トムにはミッションシリーズを作り続けて欲しいし、キアヌにはジョン・ウィックを作り続けて欲しいです。。ずっと。。
「初志貫徹」のネオンがカッコ良かったな。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

めっちゃ面白かった!センスのあるスポ根って感じ!過去のありそうな、でも超優秀で厳しい先生と実は才能あるのにこの前まで何でもなかった若者との師弟関係とか、設定からして(実話ベースらしいけど)もう鉄板です>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

ウェスアンダーソン作品を久しぶりに劇場で鑑賞。昔、キツネが出てくる作品をみて、紙芝居すぎる!とそれからちょっと敬遠していた。なんか大きな子どもの為の作られたお話のような、妙な気持ち悪さを感じてしまって>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.7

大人や大人になりかけの女性が少女達に向けて、彼女たちを応援するような気持ちで女性を描いた作品が大好きだ。
少女漫画でその素晴らしい世界に触れた。
本作でも同じような気持ちになり、嬉しくなった。グレタ・
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

5.0

試写で拝見しました。
日本には、はやおがいるが、カナダにはクローネンバーグがいる。
80歳でも衰えぬ創作意欲と原点回帰ともいえる独特の世界観!最高級変態映画に大拍手!!

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.1

怖かった。
webニュースで大友克洋の童夢に影響を受けた作品と何度か目にした。
確かに団地のような集合住宅が舞台だけど、童夢というかもっと大友克洋的想像力の延長にある作品のようだった。
普通で、無垢な
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。素晴らしかった。人物造形が好きだ。デ・キリコの絵画作品の引用とか色んなものを引っ張ってきて、はやおの頭の中を膨大な作業量によって、コラージュのような音と光の洪水に。今回の宣伝をまったくしな>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

ルーカスドン監督の手腕と優しい眼差し、役者の皆さんに最大級の拍手を贈りたい。
名前が付く前の感情、関係を美しさとリアリティを共存させて、今観るべき作品として、また長く残る傑作として一つの映画作品にして
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怪物(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ、途中までいい感じだったんですが、トランスジェンダーに舵を切られてから残念な感じに。
坂元さんの脚本は所々冴えていて良かった。坂本さんの音楽はそれ自体は良かったのだけど、、。
しかし、テーマ盛り
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

思っていたような作品とは違ったが、とても良かった。
監督のセンスはさりげなさに欠け鼻にはつく。自分には。
常に死や不幸な出来事を想像させる演出はちょっとやり過ぎな感があり、それ自体が目立ってしまってい
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.8

いやぁ、ほとんどにぶい光を見たような感じで。くらくらする。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

面白かった!映画という器が悲鳴をあげるギリギリを攻めてる感じがした。
ちょっとポプテピピック感もあった。笑

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしい映画。観終わった後、タイトルが素晴らしいと余韻が残る。
人は何かしら問題や困難をかかえて生きていく。多くのひとに観て欲しい作品。

Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

5.0

オンライン試写で視聴しました。
時系列がバラバラなのに最初戸惑いつつ、ガン告知前と後がパラレルに描かれていて、涙腺崩壊でした。
最後のグレイトフル・デッド?の歌のシーンが最後です。久しぶりに心から響く
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アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

5.0

これが50年前の映像ということにまず驚かされる。また「映像」というものは、これ程までに力強く訴えてくるものだったのだと、思いださせてくれる。未知の領域に意識を拡張させてくれる。これほどの映像体験はなか>>続きを読む