Kaoric747さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Kaoric747

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上海特急(1932年製作の映画)

3.5

ストーリー展開がどうとか、ディテールがこーだとか細かいことを言うのは野暮というものである。麗しきマレーネ ディートリッヒを観るためにのみ存在するというだけで十分な映画。マレーネのプロモーションビデオな>>続きを読む

マタ・ハリ(1931年製作の映画)

3.5

第一次世界大戦中に暗躍した女スパイ、マタ・ハリをグレタ ガルボが演じた作品。踊り子とは言ってもガルボ様の舞はさほど美しいというわけでもなく、ストーリーや設定もツッコミどころが多いが、「グレタ ガルボが>>続きを読む

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が書きたい物と他人が読みたい物は全く同じではないから、人の目に触れてもいい状態にするには、やはり自分以外の誰かの視点が必要。難しいのは書き上げた物を容赦なく削っていく作業。自分は「この部分は絶対に>>続きを読む

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ビートルズが精力的にライブツアーを行っていた頃の映像を関係者のインタビュー映像を交えて追ったドキュメンタリー映画。インタビューを受けた人物のプライベートなエピソード以外は特に目新しいことはなかったが、>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怒りより悲しかった。愛子と田代くんの千葉編で少し救われた。

キャストが最高。森山未來の突如表出する凶暴性、松ケンの不器用さ、綾野剛の陰のある繊細な青年役素晴らしかった。特に妻夫木聡は最近結婚したけど
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編で気になっていて、Twitterで知った劇中に出てくる小ネタに惹かれて観に行った。余計な説明の多さが気になり、余命1日の主人公の命を1日伸ばすのと引き換えに、世界から消える物の消えゆく姿が「いく>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

今まで色々映画を観たが、5本の指に入るほどの後味悪い映画。地下壕で自決したはずのヒトラーが2014年にタイムスリップしてきて、時代錯誤に笑う前半はよくあるブラックなコメディという扱いでもいいのだが、後>>続きを読む

俳優、ヘルムート・バーガー(2015年製作の映画)

3.0

巨匠ルキノ ヴィスコンティ映画の美しきスターだったヘルムート ベルガーの現在を追ったドキュメンタリー。現実とは思えない美しさを誇ったヘルムートの面影は、時々横顔に見え隠れする程度。酒と色んな薬の影響も>>続きを読む

孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なぜこの映画のタイトルが「孤独のススメ」になったのか疑問。ちゃんと映画観てない人がつけたとしか思えない。タイトルとトレイラーからは想像できず、まったく頭になかったけれどLGBT(ゲイ)関連作品。殊更登>>続きを読む

ハロルドが笑う その日まで(2014年製作の映画)

3.6


隣りにオープンしたノルウェー最大の某大手北欧家具屋のせいで自分の店を失い、認知症の妻も亡くしたハロルドが、創業者のイングヴァル カンプラードを誘拐する話。映画の中で一文字変えてとかではなく、普通にI
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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「Unza! Unza! Kusturica!」の4本目。DVDでは観たが、まさか劇場で観られるとは思ってもみなかった。「UNDERGROUND」の終盤の時代と同じ時代背景。ただし「UNDERGROU>>続きを読む

SUPER 8(2001年製作の映画)

3.0

エミール クストリッツァがギタリストを務めるno smoking orchestraを追ったドキュメンタリー。ライブシーンや楽屋の様子PVのロケの裏側など盛りだくさん。ジョー ストラマーがライブに参加>>続きを読む

ジプシーのとき(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「Unza! Unza! Kusturica!」の1本目。ユーゴスラヴィアのジプシーの村で家族と暮らすペルハンが、脚の悪い妹の手術のためと、マフィアのアーメドと共に村を旅立ち、自身がマフィアに染まって>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

世界で初めて性別適合手術を受けた、リリー エルベと妻のゲルダを描いた実話。予告編がとてもよくできていたので、期待しすぎた感が否めないが、とは言ってもリリーを演じたエディ レッドメイン、ゲルダを演じたア>>続きを読む

ロパートキナ 孤高の白鳥(2014年製作の映画)

2.0

1995年にロシア、マリインスキー バレエのプリンシパルに昇格して以来第一線で活躍し続けるウリヤーナ ロパートキナを追ったドキュメンタリー。映画自体は特筆すべきところはなかったので評価★2つだが、各所>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物も風景も音楽も、全てがただただ美しいとしか言いようのない映画。ケイト ブランシェットとルーニー マーラが素晴らしい。1時間58分が一瞬で過ぎ去った感覚。同性愛を扱う映画には常に何かしらの社会に>>続きを読む

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.9

我々が日頃当たり前に飲んでいるコーヒーが、誰の手によって作られ、我々に届けられるのかを追ったドキュメンタリー。産地のコーヒー農家の方が初めてエスプレッソを飲んだ時の何とも言えない、嬉しそうな不思議そう>>続きを読む

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.6

最後のジョルジュ ドンの舞だけでもお金出して3時間座って観る価値がある作品。以前観た時にも感じたが人間関係がごちゃごちゃしていて、どうしても分かりにくい。全てネタバレした上で観るくらいの方が、純粋に楽>>続きを読む

バレエボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノルウェーでバレエダンサーを目指す3人の少年を追ったドキュメンタリー。「リトル ダンサー」のようなフィクションだと思って行ったので、ちょっと拍子抜けしたところはあったけれど、それはそれで面白かった。3>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ブランドスーツ(多分)に身を包んだイケメン英国紳士が片っ端から人間をぶっ殺していくギャップ萌え痛快アクションエンターテインメント(違)10点満点くらいつけてもいいくらいコリン ファースとジャック ダヴ>>続きを読む

さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.7

かなりお疲れな状態で観てしまったので、うっかり冒頭でうとうと。そんなに気合を入れて観る映画とも違う気がしたし、ボーっとしながら、時々くすっと笑いながら観るのがちょうどいい感じ。ストーリーらしきストーリ>>続きを読む

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

精神病院でとある医師が行方不明になる。病院のグリーン院長は事情を知っていると思われる患者マイケルを呼び出し、話を聞こうとするが、のらりくらりと話を逸らし真実を語らないマイケルに苛立ちながらも、徐々に関>>続きを読む

パンク・シンドローム(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フィンランドで知的障害者のワークショップとして結成されたパンクバンドの姿に迫るドキュメンタリー。音楽もパンクだがメンバーがなかなか揃って一筋縄ではいかない感じでユニーク。作詞作曲ギター担当のペルッティ>>続きを読む

リピーテッド(2014年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

短い時間しか記憶を維持できない主人公の話って他にもあったし、二番煎じな感じが否めない。コリン ファースとマーク ストロングが観たくて観に行ったようなものだから、コリンの静かな狂気が突如爆発する演技は悪>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

第2次世界大戦中、ナチスドイツが使用していたエニグマの暗号を解読した孤高の天才数学者、アラン チューリングの物語。解読に没頭するが故に仲間に理解されず、スパイ扱いされることもあったが、クロスワードの天>>続きを読む

味園ユニバース(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

渋谷すばるのための映画。久しぶりにパンフレットを買ったら、監督も「渋谷くんの歌が最初のテーマにある」と言っている。

ストーリーやディテールに雑さがあるのは否めないが、それを補って余りある出演者。若く
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヴァンパイア映画と言うと「耽美」とか「退廃的」で、見目麗しい男女やお人形のような色白の子供が出て来る、切なくてちょっと怖い話みたいなイメージだが、これは全く違うタイプ。何百年とか何千年も生きててハウス>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

12年間という長い月日をかけて撮影されたこの作品、子供だったサマンサやメイソン役の2人は大きくなるし髪形も変わるし、両親も老けたり体格が変わったり。12年の月日をリアルに感じ取れた。

映画としてはメ
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ストックホルムでワルツを(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

母国語でジャズを歌うスウェーデンのジャズシンガー、モニカ ゼタールンドの半生を映画化したドラマ。北欧映画らしいオシャレな作品で、有名なジャズナンバーをスウェーデン語で聴く意外性という点では面白かった。>>続きを読む

ドラキュラ(1992年製作の映画)

3.8

爆音映画祭2014 in 福岡で鑑賞。

もう20年くらい前に観ただけなので、ぼんやりとしか覚えていなかったけれど、爆音の迫力は中々のもので大満足。キアヌが軽いとか動物の使い方が安易とか、ルーシーの取
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

爆音映画祭2014 in 福岡で鑑賞。

冒頭のボビー ヴィントンの「ブルーベルベット」とディーン ストックウェルの「In Dreams」、音楽がとてもよかった。怪しげな映画の世界観とミスマッチな6
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「Unza! Unza! Kusturica!」2回目。イヴァンとマルコという兄弟、マルコとツルニの友情は、崩壊するユーゴスラヴィアのメタファーなのかも。(2016/4/28 KBCシネマ)

「Un
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デビルズ・ノット(2013年製作の映画)

4.0

先日映画好きな人と「解決してない実話を映画化してどうしたいのか分からない」という話をしたばかりだったが、正にこの映画もそう。恐らく「こういう事件があった」ということを世界に知らせる目的なのだろうけど、>>続きを読む

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.1

彼女に振られたのをきっかけに、自分の持ち物をトランクルームに全て預け、1日1つ必要な物を持って帰って来て、1年間それを続け、何も買わないという実験を始めたペトリ(主演で脚本、監督)の生活を追ったドキュ>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.1

主人公トムがゲイで、彼氏が事故(?)で死んで、その実家に行くと言う大まかなストーリーを知った上で観たからある程度筋が分かったけど、そうじゃない人はこの映画を観てどう思うのかと、ちょっと考えてしまう映画>>続きを読む