鉄骨くじらさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

鉄骨くじら

鉄骨くじら

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妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

5.0

インスピレーション

絶対いらんだろってカットが散見されるも、君子が田舎に行ってからはずっと面白い。会話の無い風呂場の地獄釜のような空気。子が親を憐れむ姿は両者共に痛々しい。

驟雨(1956年製作の映画)

5.0

日本地図

倦怠期の夫婦のある日曜日の冷めた会話。全部面白すぎる。灰皿を投げる原節子。箒を持って突進してくるババア。衣装が大事という唐突なメタ発言。ラスト言う事無し。

流れる(1956年製作の映画)

5.0

五目そば

廊下で山田五十鈴が電話対応中に左足をちょいと後ろにやる。洗練された着物を纏った身体の美的感覚の極致。ソーダ水をこぼした杉村春子が最後、凍ったカメラを前後左右に躍動させる。

乱れる(1964年製作の映画)

5.0



たまご早食競争に得体の知れないフェチズムを感じてしまった。礼子の小さなサンダルを履く幸治。パチンコ帰り上がり框に座る幸司と礼子が向かい合って話しているシーンの礼子の乙女っぷり。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

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10円寿司

シネスコと切り返しの相性の悪さ。高峰+1人の座っての会話シーンのマスターショットの経済性、パターン化が気にはなりつつも、これはこれで映画全体は統一されてるから何も間違ってはいないよなーと
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台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

5.0

職員室

変にデフォルメされた青春映画が多い中、本作は映画の構造を保ったまま15歳の世界を、混ざりあったまま、生々しく描いてて感動した。気づいたら、あいつらと一緒に体育館で踊ってたわ。吸引力。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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ディカプリオのイエッサーのボキャブラリーの多さに感服。
でもアーネストは救いようのない阿呆で、エゴイスト、偽善者、奥さんよりもお金を選ぶくせに、よくもまぁあんな被害者面ができるもんだ。せめてもう
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エル(1952年製作の映画)

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メンヘラ男

塔のシーンが砂男だったなぁ。
柵ガンガン、万田邦敏が真似したくなるジグザク歩き。ブニュエルの中では面白い方だった。

私の心はパパのもの(1988年製作の映画)

5.0

ゼツボウ

すっごいな。これは映画というより、
映画の可能性の塊と表現したほうが適切なのではなかろうか。

ラ・ファミリア(1987年製作の映画)

5.0

ピノキオ

家の中をカメラが一切出ずにある大家族の80年の人生を描き切る力技。エゴイストの主人公。思いやりが失われた口論。憎しみの愛。家族の死。食卓でのピノキオシーン、家庭すぎる。

悪魔のような女(1955年製作の映画)

5.0

プール

これは人間不信...。女2人の殺害計画。死体を入れたケースを車から出し入れするときの、車体の浮き沈み、質量を、タイヤの寄りでちゃんと見せる丁寧さ。心霊写真。暇な探偵。

情婦マノン(1948年製作の映画)

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サボテン

貪欲なファンファタール。恋は盲目。男は地獄へ。二人でいれば楽園。男だって苦悩はあるが、死んだ女の前でしか吐露できない。愛に常識は無用。

囚われの女(1968年製作の映画)

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ワカメ女

網膜的なオブジェ、あまりに唐突なアヴァンギャルドなイメージの羅列。クルーゾー未完『地獄』で初登場と思っていた大回転する照明は本作が初披露なのかな?情婦マノン撮った監督とは思えない。

恐怖の報酬(1953年製作の映画)

5.0

ニトロ

本作同じようなアクシデントを2度見せられる構成で一見退屈しそうであるが、その問題を対処する人物(の性格)が違うと、当然だが対処方法も変わるので面白い。人物の作り込み、緊張感の演出、最高。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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アクション

アクションシーン1ミリも話が進まないかつ、ドラマがないので最悪スキップしても映画として成立することを教えてくれた。今回はちゃんとキートンリスペクトしてるシーンがあり好感持てた。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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聖域

前作に続き照明はかっこいい。
キートンリスペクトがあまりに雑。
コンチネンタルホテルの設定は好き。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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アクション

風邪から回復して頭使わない映画観ようってことでジョン・ウィック3作品一気見したけど、本作が一番面白かった。コンチネンタル会員資格失効した女殺し屋のラストシーンとか最高。

冬の旅(1985年製作の映画)

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自由

ただ冬の旅を、自由を謳歌してる女。男の孤独と女の孤独はおそらく違う気がするのだが、女が演じる男の孤独って感じがした。あと音楽の使い方が理解できない。

フィフィ大空をゆく(1964年製作の映画)

5.0

時計

感激。人が空を飛んでる。非現実的だが、殴り合うシーンで誇張された効果音が使われたとき、初めて、あ...これ映画でコメディだった、と思い出す。それぐらい当たり前のように自然に飛ぶ。稲刈り機。

Um Século de Energia(原題)(2015年製作の映画)

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風車

風車恐怖症になりかけた。オリヴェイラの遺作らしいが、一作も観たことがないのでこれ以上なんとも言えない。

女群西部へ!(1951年製作の映画)

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イトー

道中恋愛厳禁。見つけ次第即射殺。リタイア者続出。1850年、護衛の男たち数人と花嫁立候補の女たち138人が約3ヶ月、東から西へアメリカを横断する異色ロードムービー。女は選ぶ側。

つぶれかかった右眼のために(1968年製作の映画)

5.0

開始

視覚の暴力。絶え間ないイメージの放出。ストーリーなし。尻のどアップショット。まだこういう実験的なものでワクワクできた自分に少し安心した。

海の旅人たち(1953年製作の映画)

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答え合わせ的に、キューブリック初期3作品を通して、キューブリックの万物をカメラに収めたい、描きたい欲求が滲み出てて良かった。何も変わっていない。タイプライター。

空飛ぶ牧師(1951年製作の映画)

5.0



ラストカット。8分の短編でこのカット量は狂気じみてる。初期3作品の中で一番好き。

野いちご(1957年製作の映画)

5.0

車内

車内という現代的空間での出会いが半強制的に他者と関わりを持たせ、孤独を救済する。夢を安易に映画的にせず、あくまで一人の男の人生を丁寧に描く。完璧を求めるのではなく丁寧に。

ファントム(1922年製作の映画)

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馬車

前半から中盤にかけて、起こりそうで起こらない、こじらせプレイにアヘアへさせられ死ぬほど欠伸が止まらなかったが、いきなりインセプション始まって覚醒した。

特別な一日(1977年製作の映画)

5.0

屋上

喧騒する街、男女の静寂。巧みなダブルミーニングと執拗な対比によって増え続ける映画の重厚感。遂に自分は一鑑賞者であることを忘れ、二人の間に流れる緩やかで危ない時間そのものへ。

絞殺魔(1968年製作の映画)

5.0

外科結び

初期作品は商業的に成功するために自分を抑圧し、小出しで魅せていたフライシャーが遂に本作で作家性を惜しみ無く爆発させてて泣いた...。後半の畳み掛け、鏡越しのダッチ、頭一つ抜けてる。

幻の女(1944年製作の映画)

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うるさいジャズ

それ叩けてんの?敵だった人物が仲間に加わる演出はなんだかんだ良い。ずっと死にリーチかかった女。アイスクリーム。ゴッホ。変な帽子。

メトロポリス 完全復元版(1926年製作の映画)

5.0

媒介者

もうこれ以上映画観なくていいかもと思わせてくれた唯一の映画。

センチメンタル・ロマンス(1930年製作の映画)

5.0



倒壊する木々。シンとした水面。枯れた枝。燃え立つ炎。感情の起伏を映像で説明。インサートが多く少し退屈ではあるが、詩の原液のような美しい映画。

マスコット(1933年製作の映画)

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魚の骨

めちゃくちゃフライシャー。登場するのは人形というより半分以上が化け物。ねぎが玉ねぎ蹴るシーン好き。

ニーベルンゲン/クリームヒルトの復讐(1924年製作の映画)

5.0

絶望死

予備知識無しでも後世の監督にめちゃくちゃ影響を与えてると分かるシーンが幾つもあって楽しい。荒地出身は客人に優しい。愛では一つになれない二人。

ニーベルンゲン/ジークフリート(1924年製作の映画)

5.0

竜殺し

古いって何だ?竜を殺せし者は竜の血を浴びて不死身になる。竜との決闘。隠れ頭巾。女の城。ラングもムルナウ同様ドイツの映画監督だとわかって嬉しい。

Molly and Me(原題)(1945年製作の映画)

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過去鑑賞

家政婦ドタバタコメディ
役者件家政婦という設定を
上手く活かしてた記憶。