鉄骨くじらさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

鉄骨くじら

鉄骨くじら

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ズームイン 暴行団地(1980年製作の映画)

5.0

狂気

ポルノ映画に分類するのはもったいないほどの日本映画の病的マスターピース。屋上のフェンス越しセックス。月光仮面。ジャングルジム。

砂丘(1970年製作の映画)

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爆破

MVなら有り。色々中途半端。そもそも脚本が致命的に薄っぺらい。ヒッピー文化の足場の無い楽園への憧憬を題材にしてるせいだと思うが。セスナが車を煽るのは良かった。

怪盗ルパン(1957年製作の映画)

5.0

気品

とにかく最高。ミナの部屋の装飾、小道具の整列した美。とにかく派手さはまったくなく、洒落っ気に全振りの本作。女の目は誤魔化せない。ラスト10分の天才的おもしろさ。

発禁・秘画のおんな(1983年製作の映画)

5.0

姦婦

初ポルノ。思ってたより断然映画よりだったし、画もバチバチにキマってて衝撃的。偏見を払拭すべし。メロン、レコード、乱反射する光。

影のない男(2004年製作の映画)

5.0

影絵

シュヴィツゲベルの作風とマッチしたストーリー。光と影による三次元を二次元空間に無理矢理生み出そうとでもするような巨大なエネルギーの衝突。

破滅への歩み(1992年製作の映画)

5.0

メタモルフォーゼ

目眩く変態的メタモルフォーゼ。エンドルフィンドバドバ。天才。

町でいちばんの美女/ありきたりな狂気の物語(1981年製作の映画)

5.0

自傷

詩人が酔いどれすぎる。娼婦の性器自傷シーンはあまりにも痛々しい。愛に対して純粋で優しすぎる。ロシアの亡命作家に変なロボットを出す余裕が好き。生物学の外の愛=狂気。

その女を殺せ(1952年製作の映画)

5.0

完璧

米国版ブレッソン。真珠のネックレスのシーンは神がかりすぎて飛び跳ねてしまった。しかしブラウン刑事が結末を知って納得するのか甚だ疑問である。止まるレコード。

静かについて来い(1949年製作の映画)

5.0

父親

連続殺人犯の正体が判明するシークエンス最高すぎる。さらに不気味でシュールな演出は父親であるマックスフライシャーから正式に血を引き継いでいる。胸アツ。

ニューヨーク大騒動/ムコ捜し大騒動(1948年製作の映画)

5.0

競馬

映画に競馬のシーンを盛り込むと面白さが倍増することがわかった。フライシャーを人に薦めるのなら、『その女を殺せ』と本作で間違いないと思う。

(1960年製作の映画)

5.0

蜘蛛

脱獄映画ベスト。映画において音楽とは?と考えるきっかけとなった映画で、またラストを思い出すだけで鳥肌が立つ数少ない映画。事実は小説より奇なり。

バード★シット(1970年製作の映画)

5.0

童貞

セックスより空を飛ぶ方が気持ちが良いに決まってる。一線をギリギリ越えないラインでふざけてるせいで終始独特な空気感を纏っている。カーアクション。車椅子。

強迫/ロープ殺人事件(1959年製作の映画)

5.0

眼鏡

眼鏡を落としたのは誰だ?罪を犯したときの背徳感、言い逃れのできない嘘をつくときの緊張感の伝染。白状すると珍しく登場人物に自分を投影できた作品。

さすらいの二人(1974年製作の映画)

5.0

自由

肉体を捨てた魂のさすらい。白昼夢ではなく明晰夢のような生ぬるさ。大胆な構図の映像トリックは魂の浄化を促進させる。ガウディ建築。

神さまへの贈り物(1996年製作の映画)

5.0

公園

この映画の純粋さは奇跡としか言いようがない。女の子がただ公園へ行くだけで映画として成立してしまった奇跡の映画。雨上がりの裏路地。祈り。タバスコ。米袋。日本とイラン初合作映画。