JARVIS001さんの映画レビュー・感想・評価

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

「マーヴェリック」を冠するに恥じない作品。そこには正に三十余年の年齢を重ねた紛れもない「彼」が居た。

マーヴェリックの生き様は、老いてなお無謀なまでに肉体を酷使し自ら危険なシーンを演じ続ける映画人と
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トップガン(1986年製作の映画)

4.8

エバーグリーンにして、オールタイムベスト。あまりに観過ぎてて隅から隅まで憶えているストーリーながら、新作劇場公開にあたりもう一度観ておかねばと。「マーヴェリック」観た後だと感じ方が変わってしまうかも知>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

良作。個々のエピソードや語られる言葉はこの業界から遠くない場所に居る身としても共感できる部分は多い。ただし作品全体としては少しもの足りなさを感じる。

まずメインふたりの孤軍奮闘感が過ぎる。熱血が空回
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.2

「シン・ゴジラ」の緻密さ・緊張感を期待してしまうと色々と裏切られる。

昭和ウルトラファン中でもかなりニッチな層が、元ネタ有りのネーミングや設定ににやりとするファンムービーという印象…自分もそのひとり
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

アメリカ・チャベス(ソーチー/ソチル・ゴメス)が良いね。もうポスト・ゼンデイヤな予感さえ…良いコ過ぎ。こじらせ中年とのわちゃわちゃバディに心癒される。

ジャンルや作風を多様化している最近のMCU大喜
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

新作MoM直前予習てか復習?最近このパターンばっかり。あらためて観ると発見が多い一作。いや~良かった。何か映像すげ~や。「TENET」の先取りじゃん。こんなに面白かったっけ?

ストレンジが未熟なのが
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

日本には怪しいオッサンできる役者が岩松了とリリー・フランキーしかいないのか問題。う~ん…既視感。

西野七瀬の独特な雰囲気キャラのみが収穫。言動に含みがありそうだから主軸に絡んでくるかと思いきや終盤は
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.2

どことなく薄味な映画。

事件を最後まで止められない探偵…何ならポアロのせいで犠牲者増えてますが…いやミステリーあるあるですけど。ペース配分の問題?思考の過程が端折られてるから無能感が一層引き立つ印象
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

過去2作を即席予習し本作に臨む。これもまたゴージャスな映像が愉しい…けどなぁ…。

全編通してダンブルドアとグリンデルバルドの愛憎の物語。ダンブルドアの秘密ってそういう(××的な)ことなの?

御大の
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

新作鑑賞前の予習。初見。
前作のほわってしたラストから思いつかないくらいにダークさが加速。よくもこんなに仕込んだなってくらいに策謀、因縁、血脈、闇堕ち、喪失、何でも有りのetc…。登場人物の背景掘り下
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5

これは2回目の視聴。新作を観る前の予習。ハリポタ在りきの作品だが、主人公が大人な分だけこちらのシリーズの雰囲気ほうが好き。ニュートとジェイコブのバディものとしても、ティナとのラブコメとしても楽しい。>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.3

締めで登場人物のその後を実在の人物のポートレイトで語るタイプの映画。この戦いで4隻の空母を失った日本は制海権・制空権を一気に失い敗戦濃厚になるわけで…この主人公の戦果については凄すぎてフィクションだろ>>続きを読む

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.2

毒にも薬にも、と判っていながら観てしまった…。主人公の浅草氏のように、監督自身が非難を畏れず自分の最強の世界を目指した結果がコレならまあ良い。ほとんどストーリーに絡まない浜辺美波の登場などに大人の事情>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

何もかもが病んでるヒーロー映画。真っ黒だな、画面もお話も音楽も。
闇の中の微かな光の濃淡を感じるには映画館で観たほうが良い作品かと。荒廃したゴッサムさえ美しく感じるくらい隅々までピンと張りつめた画作り
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.8

なにコレ…まじヤバ過ぎなんですけど。筆舌に尽くし難いとは正にこのこと。

映像作家のイマジネーションが只々流れ落ちる瀑布を目の前に、脳の深い場所で生じた情動を「好き過ぎる」以外の言語に置き換える術を私
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.5

作りや演出に「またコレ?」と既視感を感じた「The Final」で疲れ切ってしまい、その直後公開であったが故にシリーズ中で唯一劇場に足を運ばなかったこの一本。

人斬りとしての剣心の孤独感が強調されて
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.8

夏休みを扱う作品には何処となく懐かしさと切なさが漂う…それが見知らぬオクラホマの風景であっても。子供時代に映画を観始めた頃の胸の高鳴りを感じる眩しいようなジュブナイル映画だった。

そして1984年版
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ゴーストバスターズ エクステンデッド・エディション(2016年製作の映画)

3.0

過去作の流れで一連鑑賞。自分自身コレまで観るとは思わんかった。

たぶん誰も求めてなかったリブート作品。要はGBのフランチャイズの支店みたいなもんかな。ま、老舗の看板有ってこその本作の存在理由ってこと
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

2.4

駄目な続編の代表格。前作を観た流れの勢いで鑑賞。よほど記憶から抹消したかったのか、怖いくらいにワンシーンも覚えてかった。前作のハッピーエンドが台無しになっててるパターンのストーリーはだいたい盛り上がれ>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.7

配信全盛の昨今ですが、ゴールデンの地上波で観る映画は何処となくお祭り気分があるね。かつては各曜日どこかの局で必ずやってたのに現在の固定枠は金曜ローのみになってしまいました。最新作「アフターライフ」公開>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

ちょっと泣きそうになった。多分こういう若さ故の…あの季節にしか体感できない、こっぱずかしいノスタルジーに一番弱い。彗星の衝突も、究極悪との闘いも無い世界…それでも、ままならない何か。

人工的なショッ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

作り手のスパイダーマンへの愛の深さがしっかり伝わる「最高!」な作品。または一見さんを完全シャットアウトして、観客のスパイダーマン愛を試すお祭り映画。2時間半の間ずっと「ねぇねぇ、こんなん観たかったでし>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

超生命体による人類史への干渉をテーマとしたSF的作品は「2001年宇宙の旅」以来数々あれどMCUとの食い合わせは果たして?
この壮大過ぎるテーマと、微かに漂うポリコレ臭から、なんか胡散臭いなぁと公開時
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.8

制作に至る背景込みで評価される作品かと。その時点での時代性、今後のシリーズ展開、監督のフィルモグラフィの中で将来的に評価が変わっていくかと思われます。

トリロジー(←全部好き)をリアルタイムで追って
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

2020年のベストに度々上げられていた映画。ずっと観たかった作品。それだけに観る前からハードルを上げ過ぎてしまった。時期もね~この映画は夏に観たほうが10倍くらい良くなる一本と思う。

途中で少しきゅ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

「Midnight Art Theater」(フジテレビ)枠ってまだ続いていたんだなあ。
そんなわけで配信全盛な昨今ですが、夜中に目覚めた時にたまたまやってた映画をみるのもまた乙なもの。

ルメット版
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

今年の映画仕舞い。
前作・前々作とは完全に別ジャンル映画。露悪趣味全開・人体破壊描写に辟易としてた"ジェントルマン"な貴方にも今作はお勧め。唐突に「1917」とか「ダンケルク」みたいなの作りたくなっち
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.7

「0」を選んだ戦略は間口を広げる上で大正解。シンプルなドラマ構成だし、"恋心=呪い"ってのも分かりやすいしね…里香ちゃんのはかな~り重いけど。これなら一見さんにもだいたい判る親切設計。劇場に掛けるなら>>続きを読む

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.5

SHIROBAKOシリーズは"社会人の履修必須科目"と思うくらいに、自分には思い入れが強い作品。特に"職業としてのクリエイティブ"に携わる人間だったらあるあるエピソードが刺さりまくって身悶えすると思う>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

正常性バイアスも此処に極まれり。いやぁ笑えた笑えた。さすがアダム・マッケイ印~毒吐きまくりっす。浮かれたクリスマスシーズンにこれやるかね、敢えてなん?

すっかりだらしない体型のディカプリオが良い味出
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

2.0

書店の小説コーナーで美味そうなハンバーガーのビジュアルの表紙が気になる原作ですが…読んでません。
でもこの映画ってミスキャストなんだろうな~って想像ができる。ボンベロってもっとオッサンのほうが良いだろ
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

これは~凄い~。
物語がどこに向かうのか、どうやって作ったのか観ていて想像がつかなかった。
声や歌も有名・無名の演者が混じりあいながら、特徴的な間の演出は即興演奏の偶然のようにも、計算しつくされた必然
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

アマプラのお勧めを予備知識無く鑑賞。そう言えば宇多丸さんが前に解説してたの聞いたかも。露語と独語が聞き分け難いので吹き替えで。(独語が字幕ね)

独ソ戦しかも戦車戦なので、鉄の棺といったような風情の重
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.6

さすが劇場用に作られただけあってキャスティング含めて手抜き無しの超豪華仕様映画。公開出来なくて関係者はさぞや悔しかったことだろう。お蔵になりかけた作品の在庫一掃セールの拾いモノと言ったところ。

身体
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.8

他のMCU作品と殆ど繋がりは無い。あえて言えば「ドクター・ストレンジ」だけど観てなくても何らの問題無し。

オリエンタル色てんこ盛りファンタジー。竹林が出てくるせいか「グリーン・ディスティニー」を連想
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アメリ(2001年製作の映画)

3.8

いや~フランス映画だなぁ…って感じ。アメリが人知れず周囲に仕掛けるイタズラが天使っぽくて笑えるのだけれど、今回あらためて感じたのは、自分の日々の小さな出来事も誰かが知らぬうち仕込んでいたりしてと妄想す>>続きを読む