lpさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

lp

lp

映画(904)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ティティ(2020年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020より『二階堂家物語』のアイダ・パナハンデ監督の新作。イラン映画の『ティティ』。
昨年の『ジャスト6.5』や『50人の宣誓』を筆頭に、例年東京国際映
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020から日本映画の『佐々木、イン、マイマイン』。藤原季節に萩原みのりといったキャスト陣に惹かれて鑑賞することに。

俳優志望で上京するも、うだつが上が
>>続きを読む

スウェット(2020年製作の映画)

2.2

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020からポーランド映画の『スウェット』。SNSのインフルエンサーの内面に迫る・・・という題材に惹かれて鑑賞することに。ポーランド映画ではあるけれど、監
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.8

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020より吉野竜平監督の新作『君は永遠にそいつらより若い』!
TOKYOプレミア2020部門で上映されている日本映画の中で、個人的な本命は今作。主演が佐
>>続きを読む

蛾の光(2020年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020からシンガポールのリャオ・チエカイ監督による日本映画の『蛾の光』。
当初はノーマークだったけれど、スケジュール的に丁度良い時間帯に上映されていたの
>>続きを読む

バイク泥棒(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020より、イギリス映画の『バイク泥棒』!
デリバリー業で生計を立てるルーマニアからロンドンに渡った移民の一家。ある日、生活の命綱であるバイクが盗まれて
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.3

東京国際映画祭にて鑑賞。

特別招待作品から『サマーフィルムにのって』!今年の特別招待作品の目玉はヴェネツィアとトロントを制した『ノマドランド』で間違いないと思うけれど、その『ノマドランド』と同じか、
>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

2.8

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020よりデヴィッド・クローネンバーグ監督の息子であるブランドン・クローネンバーグ監督の新作!
今年のTOKYOプレミア2020に出品している外国人監督
>>続きを読む

トラブル・ウィズ・ビーイング・ボーン(2020年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

ワールドフォーカス部門で上映されているベルリン国際映画祭の「エンカウンター部門」で受賞したSF映画。
ベルリンの受賞作ではあるけれど、「アンドロイドが出てくるSFかぁ・・・
>>続きを読む

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

ワールドフォーカス部門にて上映されているヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞したモノクロのロシア映画。
「ヴェネツィアで受賞」と聞くだけでもう観たくなるけれども、題材
>>続きを読む

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

ワールドフォーカス部門から『僕の帰る場所』の藤元明緒監督の新作!
2017年のアジアの未来部門を制した『僕の帰る場所』は、日本で暮らすミャンマー人の家族をテーマに、前半は日
>>続きを読む

愛で家族に 同性婚への道のり(2020年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭にて鑑賞。

ワールドフォーカス部門で開催されている台湾映画の特集上映「台湾電影ルネッサンス2020」の4本から、『悪の絵』に続いてもう1本。
当初は観る予定が全く無かったのだけれども、
>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.3

東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020に出品されている移民問題を題材にした作品。インパクトのあるタイトルと、モニカ・ベルッチも出演しているという点に惹かれて鑑賞。
上記の通り大した予備
>>続きを読む

悪の絵(2020年製作の映画)

4.3

東京国際映画祭にて鑑賞。

ワールドフォーカス部門で開催されている台湾映画の特集上映「台湾電影ルネッサンス2020」。今回はこの特集に4本の台湾映画が出品されているのだけど、その中で一際気になったのが
>>続きを読む

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

2.5

東京国際映画祭にて鑑賞。

今年のオープニング作品にして、TOKYOプレミア2020にて上映されている今作。前編に続けて後編を鑑賞。正直なところ微妙だった。

後編は主人公と北村匠海演じる若き才能溢れ
>>続きを読む

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.3

東京国際映画祭にて鑑賞。

2020年の東京国際映画祭オープニング作品にして、TOKYOプレミア2020に出品されている今作。監督:武正晴、脚本:足立紳の『百円の恋』のコンビが、再びボクシングを題材に
>>続きを読む

遺灰との旅(2020年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭にて鑑賞。2本目。

TOKYOプレミア2020から2本目は、特別招待作品以外の枠でお目にかかるのが珍しいインド映画。今作も上映本数が少ない初日の鑑賞候補とあって、迷わず鑑賞することに。
>>続きを読む

アフター・ラヴ(2020年製作の映画)

3.6

東京国際映画祭にて鑑賞。これが今年のTIFF1本目。

TOKYOプレミア2020に出品されたイギリス映画。上映本数が少ない初日の鑑賞候補の1本とあって、迷わず観ることを決定。カンヌの批評家週間にも選
>>続きを読む

わたしは元気(2020年製作の映画)

3.5

渡辺紘文監督の新作。アップリンク吉祥寺で開催されている特集上映にて鑑賞。

『七日』を筆頭に「何も起こらない日常」をベースに、白黒映像で独自の世界観を形成する渡辺紘文監督。その強烈な世界観に毎回魅了さ
>>続きを読む

花と沼(2020年製作の映画)

4.8

城定秀夫監督の新作ピンク映画。今回もメチャクチャ凄かった!
「キモい」が性癖のOLと、最高に気持ち悪い課長(麻木貴仁の演技が素晴らしい)の恋を描く。エロさもありつつ、城定監督の言葉選びのセンスが光るコ
>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.8

年間ベスト級の傑作だった!ベトナム戦争への抗議運動により逮捕された男達を、実話ベースに描く。映画はタイトル通り事件後の裁判を軸にしており、実際に何が起きたのかには、しばらく焦点を当てないのだけど、この>>続きを読む

れいわ一揆(2019年製作の映画)

4.5

2019年夏の参院選をテーマに「れいわ新撰組」の候補者達に密着する原一男監督の新作ドキュメンタリー。

恐るべし原一男!昨年の参院選をれいわ新撰組の視点で切り取りつつ、自然と今の日本が不寛容になりつつ
>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.5

開始1分で大林監督の世界観が全開になる展開からして早々に面喰らうのだけど、監督が叩き付ける強烈なメッセージがさらに突き刺さる。今作自体が映画の歴史を巡るタイムマシンとしての機能を有す入れ子構造も素晴ら>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.8

凄かった。ピーター・ジャクソンが記録映像と退役軍人のインタビューを再構築した第1次世界大戦の記録映画。
モノクロの映像がカラーに切り替わる瞬間から「戦場」が生々しく伝わってきてグイグイ惹き込まれる。尺
>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

脳性麻痺により車椅子生活を送る主人公の精神的自立を描く。東京の街並みを捉えた美しい映像と、キャスト陣の巧さ、オリジナリティあふれるストーリーが一体となって、グイグイ惹き込まれる。惜しむらくは、後半のあ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

さすがポン・ジュノ。期待を上回る1本だった!
ネタバレ厳禁案件なので詳細は書かないけれど、驚きの展開が押し寄せる極上のサスペンスながら、現在の社会の「断絶」を絶妙に切り取っていて、非常に巧い。大満足。

mellow(2020年製作の映画)

3.7

キャリアを積んだ今泉監督が、再び『サッドティー』のようなオリジナリティに溢れる群像劇を描く。手触りは『サッドティー』に近いけれど、監督がキャリアを積んだ分だけ、当時よりも巧く、スマートになっている。そ>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

2.8

さすがに今泉監督が撮っているだけあって、同性愛を巡る様々な考えや関係性はナチュラルかつバランス良く描かれている。しかし、そういった見所もあるのだけど、個人的には今作のラストを好きになれず、満足度はそん>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.0

昨年のキャラクターデザイン騒動の時から注目していた今作。
ノリと映画ネタの上滑り感に気になる部分はあれど、ジム・キャリーの名人芸も堪能できて嫌いではない。

ちなみに、キャラデザを変更したのは、やっぱ
>>続きを読む

新卒ポモドーロ(2020年製作の映画)

4.0

『40万分の1』に続く「観る就活プロジェクト」の第2弾にあたる今作。

個人的な刺さり具合としては昨年の『40万分の1』の方が上だったけど、「新卒採用」を題材にユニークなドラマを展開する今作も充分に面
>>続きを読む

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

4.0

2018年のTIFFで見逃したアジアの未来部門の『ミス・ペク』を鑑賞。

全体的にやや扇情的過ぎる感はあったけれど、残酷な虐待描写もしっかり切り取っていて、映画にグイグイ惹き込まれる。面白い。

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

2019年のヴェネツィア国際映画祭を皮切りに、東京国際映画祭のワールドフォーカス部門にも出品されたモノクロ映画。

戦時下の欧州を舞台に、次から次へと災難に見舞われる少年の姿を捉える。想像可能な範囲内
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演したマーティン・スコセッシ監督の新作。(もうこの3人の名前が並ぶだけで鑑賞したくなる!)

先日の東京国際映画祭では、チケットが販売開始5分で売り切れとなった
>>続きを読む

積むさおり(2019年製作の映画)

4.0

黒沢あすかと木村圭作が夫婦を演じた40分の短編サスペンス。

ある夫婦の物語。妻が夫に対してストレスを募らせていく様子を、妻の耳鳴りが酷くなっていく様子と重ね合わせて描き出す。

妻の夫へのストレスを
>>続きを読む

アースクエイクバード(2019年製作の映画)

2.5

アリシア・ヴィキャンデルが主演を務めた日本を舞台にしたサスペンス。

アリシア・ヴィキャンデルが来日するということもあって、今年の東京国際映画祭の目玉の1つとなった今作。映画祭での上映は他の作品を優先
>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.0

2017年に世界各国で大ヒットを記録した『IT』の続編。

観客を容赦なく恐怖に陥れるジェットコースターのようなホラー映画でありながら、最後には爽やかな余韻を残す青春映画でもあった『IT』の続編とあっ
>>続きを読む