lpさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

4.3

アクションを長めのショットでしっかり見せてくれるだけでも満足なのに、内容のユニークさも伴う充実ぶり。特に脚立の使い方は最高だった!
荒々しさはあるけれど、ボリューミーな話を2時間にまとめ上げた脚本も◎
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

-

真利子哲也監督、凄いな。主人公の強烈な感情の揺れ動きに呼応して、映画を動かす力業の演出と、クライマックスの「喧嘩」の迫力に圧倒される。
ただ、自分のコンディションの問題もあり、不思議とあまりカタルシス
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任侠学園(2019年製作の映画)

3.2

期待値は低かったけれど、良い意味で裏切られた!
ユニークな設定に対して、手数をしっかり使ってちゃんとコメディに仕上げている点が出色。湿っぽさや真面目なドラマを廃して、極力明るい造りに寄せている点も良い
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典座 -TENZO-(2019年製作の映画)

3.0

62分の中編ながら、富田克也監督の作家性は今回も炸裂する。自由かつ尖った映像表現の数々に満足!

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.5

監督前作の『枝葉のこと』はあまり刺さらなかったけど、今作は見事に刺さった!平凡な日常にある鬱屈とした想いや怒りが、主人公からヒシヒシと伝わってくる。二ノ宮監督の演出も冴え渡り、冒頭のロングショットから>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.5

2008年にムンバイで実際に起きた同時多発テロを画くサスペンス。実際の事件を観客に追体験させながら、緊迫感あふれる展開で映画としての面白さも担保されている。グイグイと画面に惹き付ける前半のスピーディの>>続きを読む

乱反射(2018年製作の映画)

3.5

原作はかなり前に読了済。細部は忘れているけど、話の骨格は結末を含めて覚えている状態。昨年のテレビ放映版は未見。
基本的には原作をしっかり再現しているけれど、最後で見事にやられた。些細な責任感の欠如が負
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狼煙が呼ぶ(2019年製作の映画)

3.0

監督が自身の釈然としない想いを、世間へぶつけるべく製作された短編。『アイスと雨音』を撮った松居大悟もそうだけど、自身の「怒り」に映画で答えを出す姿勢には、「表現者はこうあって欲しい」と思わずにいられな>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.8

今泉監督の新作は期待を上回って、見事に刺さった!
今回も「恋愛」がベースにはあるけれど、物語は早々に「出会いと別れ」を通じた「人生」を巡るドラマへと昇華する。出てきた登場人物全員の何処かしらに「愛しさ
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.3

シンプルなプロットながら、これがまた見事に刺さった!
映画後半に明かされる秘密の衝撃と、タイトルの真意が伝わるラストに涙腺崩壊。これはロングランにも納得だ。オススメ!

フリーソロ(2018年製作の映画)

3.0

先の展開が読めていても、それでも手に汗を握ってしまうラストが圧巻!
「何のために挑むのか?」という疑問に対して、挑む者にしか分かりえない何か「快感」がある事は映画から伝わってくるけれど、その正体は「絶
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いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

3.3

大して期待はしていなかったし、途中まではまどろっこしい話運びに今一つ嵌まらなかったのだけど、ラストの落とし方で一気に刺さった!
思わぬ拾い物に満足。気になる方はぜひ。

タロウのバカ(2019年製作の映画)

1.3

見事に合わなかった!
冒頭の思いの丈をガナり倒した時点で悪い予感はしたけれど、それが見事に当たってしまった。
登場人物達なりの理屈と思いだけで話が進んでしまうので、どんどん遠い世界の話に感じてしまい、
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

3.5

インドの貧困と受験戦争を背景に置きつつ、ある家族の物語を映す。この題材を軽やかなタッチで描けてしまうインド映画の強さにまずは脱帽。2時間オーバーの長尺も、そこまで苦にはならなかった。脚本も秀逸で、公立>>続きを読む

スタートアップ・ガールズ(2019年製作の映画)

3.0

主演2人の演技は良いし、新規事業の立ち上げにおいて「やりたい」という原動力を重視する視点も的確に感じた。
ただ、そもそものアイデアを産み出す困難など、まだまだ話を面白く出来る余地は感じるテーマなのに、
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ドッグマン(2018年製作の映画)

4.0

マッテオ・ガローネ監督の新作。

話の骨格自体はかなり面白かったし、個人的には好き。約100分の上映時間も、体感時間にして60分ぐらいに感じた。
ただ、マルチェロのこともシモーネのことも嫌いすぎて、全
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東京裁判(1983年製作の映画)

4.6

記録映画の大傑作!
東京裁判の記録を映しつつ、戦中・戦後の日本と世界の情勢を炙り出すスケールの大きさにまずは驚く。しかも史実のみならず、その背景や解釈にまで枝葉を伸ばしてくれるので、映画から学べるもの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

あぁもう、何てラストを用意してくれたんだ!久々に映画館でメチャクチャテンションが上がった!とりあえず大好き!年間ベスト候補の1本だ!

聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

3.0

2017年の東京国際映画祭で上映された『泉の少女ナーメ』が、岩波ホールで一般公開されたので観ることに。

ジョージアの山奥の村を舞台にした、不思議な力を持つ親子の物語。
寓話的な設定をベースに、主人公
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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

4.0

連続少女誘拐事件の解決に挑む少女と、彼女が出会うパリの人々の物語。
主人公:ディリリのキャラクター設定の妙から、あまりにも醜い犯行動機など、オリジナリティの高さが光る。
舞台は19世紀末前後だけど、十
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

2.0

うーん・・・微妙だ。
途中までは可も無く不可も無いのだけど、良い話にするには到底無理があるところから、強引に話をまとめようとしてしまい、何とも微妙な仕上がりになってしまった印象だ。紅甘のパートが蛇足に
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

3.0

昨年のTIFFで観られなかったニューヨークに実在するギターショップの1週間に密着したドキュメンタリー。後味の良さが残るフィールグッドな良作でした。

私たちは、(2018年製作の映画)

2.5

主演を巡る2人の若いキャストを追ったドキュメンタリーパートと、実際に撮られた短編青春映画からなる今作。ドキュメンタリーも短編映画も、どちらも単体では悪くないし、意欲は買いたい。ただ、1本の映画に組み合>>続きを読む

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.5

ネタバレ的な意味で感想を書くのが難しい映画だ。

今作の賛否を分けている最大の要因である「衝撃のラスト」については、「ユア・ストーリー」として成立させるための工夫として悪くは無かったと思う。ただ、「感
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よこがお(2019年製作の映画)

4.0

深田晃司監督の待望の新作。

話の強度は『淵に立つ』に比して少し弱く感じたけれど、造り込まれた映像でガンガン揺さぶりをかけてくる。最後は少し過剰に映ったけれど大満足。主人公を演じる筒井真理子は今回も凄
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.5

冒頭のシーンがクライマックスの二転三転に効果的に繋がる伏線の張り方や、各キャラクターの行動原理が一貫して自身の「生業」を巡るものになっている点など、人間ドラマとしてはかなり面白く観られた。菅田将暉と柄>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

『君の名は。』で歴史的なヒットを記録した新海誠監督の新作。

基本的なフォーマットは『君の名は。』の成功例を踏襲しつつ、監督の作家性は『君の名は。』よりも色濃く反映されているように感じた。ベタにやるな
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広告会社、男子寮のおかずくん(2019年製作の映画)

3.0

タイトルの奇抜さに反して、内容は「仕事」をテーマにした真っ当な話だった。ストーリー展開に甘さと弱さは残るけれど、「仕事の夢と現実」を巡る視点は納得の出来るものだった。思わぬ拾い物の佳作だった。

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.0

殺し屋専用のダイナーを舞台にしたサスペンス。

話自体は嫌いじゃなかったけれど、全てが均しく過剰でメリハリに乏しい映像と演技に退屈してしまう。スタイリッシュに撮ろうとして、巧く嵌まっていないアクション
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.0

シンプルな前作の方が好きではあるけど、今作も今作でまずまずの面白さでした。

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019年製作の映画)

1.5

『ミュウツーの逆襲』を3DCGアニメーションにリメイクした今作。見事に問題作だった!

3Dアニメになったことと、本筋無関係の部分で少し(本当に少しだけ)脚本が変わった以外は、全て『ミュウツーの逆襲』
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.8

言わずと知れた『トイ・ストーリー』の最新作。
「3」が完璧な完結編だっただけに、今作は蛇足になってないか心配をしつつ鑑賞。結論から言うと「今までの『トイ・ストーリー』とは違うけれど、これはこれであり」
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いちごの唄(2019年製作の映画)

1.5

石橋静河の相変わらずの破壊力と、岸井ゆきのの贅沢な使い方に驚く前半から、後半はどんどん変な方向に話が進んでゲンナリ。主人公のキャラクターに全く好感を抱けない点でもキツかった。。。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

言わずと知れたMCUから「スパイダーマン」の新作。
何をやっても負け戦になりそうな『エンドゲーム』直後の一発目の作品としては、かなり健闘したのではないかな。途中のサプライズには見事にやられた!「MCU
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.0

ファイナルファンタジーを通したある親子の交流を描くドラマ。
メインプロットである父と子の交流譚には新しさを感じなかったけれど、「ゲーム」がしっかり映画の中心に位置付けられていて好印象。主題が「劇場版 
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭も近いので、久々にFilmarksを更新。

ここ数年、コンスタントに新作を発表している藤井道人監督による社会派サスペンス。

政府の大学新設計画を巡る事件に、内閣情報操作室の官僚と女性
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