ishiwasaさんの映画レビュー・感想・評価

ishiwasa

ishiwasa

映画(51)
ドラマ(1)
アニメ(0)

メッセージ(2016年製作の映画)

4.8

予想を超えて胸を打たれる、傑作の誕生です。

名匠スタンリー・キューブリックはSF映画の金字塔と呼ばれることとなった「2001年宇宙の旅」を作り、ポーランドの映像詩人アンドレイ・タルコフスキーは「惑星
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

ようこそLaLalandへ!
というAnother day of the sunで幕を開ける本作。高難度の長回し+オープニングパーティーと呼ぶべきか、壮大な人数のハイウェイダンス!にも関わらずタイトル
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.7

「娯楽、ここに極まれり」
マーベルユニバースの中でも、ポップな70年代ヒットナンバーが映画を彩りつつ舞台は宇宙でスペースオペラ、なのにはみ出し者チームのキャラクターに魅了され、アライグマと木に泣かされ
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.3

本年度アカデミー賞作品賞を受賞した作品。
ここでプロデューサーの1人であるブラッドピットが評価されたのは意外でも何でもない。彼のプロデューススタンスは以前から評価されるべきだと考えていたのは、映画ファ
>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.0

恐ろしく練られた映画。

脚本の展開・場面演出・役者の演技、そのどれもに無駄の無い映画を観る事ができた時、大変な幸せを感じる。
本作はジャンルとしてはサイコホラーのジャンルに入るのだろうが、その裏には
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

[青春映画大豊作イヤー2]
今回は「シング・ストリート 未来へのうた」のレビューを書きます。
今でも鑑賞直後の高揚感を思い出して幸せな気分になれるぐらい、この映画は素晴らしかった!
著名なキャストさえ
>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

【青春映画大豊作イヤー1】
1950年代のアイルランドとブルックリンを舞台にした、二つの故郷で揺れ動く女性の心の機敏を捉えた青春映画の傑作!

時代こそ1950年代と昔の話だが、現代にも通じる普遍性の
>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

「完璧な人工知能とは、何か。」
「完璧な人工知能は何を成し遂げる事で自身を到達しうるのか。」

本作のキーとなる要素を読み解くと、この2点に行き着く事になります。
登場人物はほぼ3人だけ。
本作は、ス
>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

今年度の邦画界を代表する一作になることは間違いないでしょう。殺人・暴力・恐怖・ユーモア・エロス全てが無駄なく必要性に沿って配置され緻密に描かれている。

原作は稲中卓球部の古谷実のヒットマンガだが、今
>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

まず率直に言って、邦画のメジャー作品でこれほどのゾンビ映画(ZQN映画)をお目にかかる日が来るとは!という感動を味わえた!
元々原作ファンであり、現在も単行本を買い続けている私。
本作は花沢健吾の同名
>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.1

正直、相当期待を上回りました。
突飛な演出はなく、起こった事実を丁寧に積み重ねて淡々と見せていく極めて映画らしい作りの、堅実な映画です。
まるで、本作に登場するSpotlightチームのように。

>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.5

「ボーダーライン」を鑑賞。
現在のところ今年鑑賞した映画の中ではベストワンです。
悪の法則、ブレイキングバッドなどで描かれる地獄の悪鬼のごとき残忍な人間が集まる、メキシコ麻薬カルテルとそれを取り締まる
>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.3

僕の持論ですが、世間一般的に見た成功者が、苦難の末に成功するサクセスストーリーの伝記映画など観たところで、ほぼ無意味に等しい。何故なら鑑賞直後こそ感動してはいるが、思い返した時に「っていうか知ってるし>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

まず始めに記しておくと本作はストレートなLGBT万歳映画ではない。僕は個人的に差別を描く映画に興味がある。同じ星に生まれ落ちた人間になぜ階級が生まれ人種によって分け隔てられ、性によって異なる人生を歩む>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

『それ』が付いてくる。
久々に出会えた!
新進気鋭の若手監督×スタイリッシュホラー!
画作り・音楽・テンポ・設定全てにこだわるホラーは久々に鑑賞しました。ホラー映画としても心からピュアな気持ちで楽しめ
>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.2

もう本当に良かった。熱くなった。
体裁としては、ロッキーシリーズの最新作に当たるわけですが、スタローン版「ライムライト」とでも言いましょうか、監督も主演も若手に託し、自らはプロデュースと助演に徹してお
>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

芸術教養の高い一家に生まれ、かつて最愛の伯母の姿が描かれたクリムトの名画、"Woman in GOLD"を戦時中にナチスに不当に奪われ、オーストリアのベルベデーレ美術館から取り戻す訴訟を起こしたマリア>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

公開日まで待ちきれず、先行上映で鑑賞。
2時間半の長尺にギッシリ詰まったストーリー展開。ダニエルクレイグ版ボンドの集大成です。過去3作の悪役達を束ねていたのが世界中の犯罪を取り仕切る強大な組織「スペク
>>続きを読む

ホーンズ 容疑者と告白の角(2013年製作の映画)

3.5

ホラー界の帝王スティーブンキングの息子、ジョーヒルの小説を魔法界の王子ダニエル・ラドクリフ主演で映画化。
幼馴染で地元のアイドルだった妻のメリンが殺され、殺人の容疑者になってしまった男が真相を求め奔走
>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.3

キーラナイトレイって、イマイチ美人だと思えない節があったのですが、本作ではそれが確信に変わりました。歯並びの悪さと尖ったアゴが美を売りにする英国女優にしてはヤケに目立つのです。
が、実はそれこそが彼女
>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.0

黒沢清の作品は、本当に毎回良いですね。大好きです。何が好きって、オリジナル脚本は勿論、今回のような原作ものでも例外無く彼にしか出来ない作風に仕上げてしまう事です。要するに、クエンティンタランティーノや>>続きを読む

ブラックハット(2015年製作の映画)

1.1

新作が出ると必ずチェックしてしまう、マイケルマン監督の最新作。
男の美学を描かせたらやっぱりマンだぜ。
"インサイダー"も"コラテラル"も"ヒート"も好きだぜマン。ALIもマイアミ・バイスも俺は観たん
>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

いや〜面白い。
面白いよアントマン。
ずっと応援したくなるよスコット。
痛快ヒーロー物でありながら、捻りのあるキャラ設定。リズミカルな会話(おバカさんな相棒のマイケルペーニャがいちいち笑える!)、アク
>>続きを読む

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.8

題名もパッケージも、いかにも日本の女子高生が見て「チョーやばーい泣けるー泣いたーわら」とか呟やきそうな作品に見えるが、侮る事なかれ、難病に侵されながらも真っ直ぐに愛を全うし、成長していく若者の姿が真摯>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.5

インド初のサスペンス映画と謳われた本作。ついにインド映画からミュージカル要素が消えてしまいました。
しかしその出来は中々のもので、
カット割りやカメラワーク、ザラついた色調に至るまで、「インドでボーン
>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

ブログに長文載せました!
超〜楽しかった!
http://s.ameblo.jp/ishishishshi2003/entry-12072486662.html

わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.9

ダラスバイヤーズクラブがとても好きだったので、こちらも観に行ってきました。
流石としか言いようの無い、美麗な出来栄えでした。
今迄観たことのないリースウィザースプーンと、とても可愛らしく、生命エネルギ
>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

3.8

久々に、画面の細部に至るまで、光に至るまで自然光が一切使われず、人工的に構成された映画を見た。
この映像とレトロフューチャーな世界観だけでも一見の価値がある。
監督の1作目の「サブマリン」は未見だが、
>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで生きてきて鑑賞した中でも、ワースト3に入るクラスの映画。
試写で鑑賞したが、怒りと共に劇場を出ると樋口監督が自信満々な笑顔でニヤニヤ不動明王で立っていたので悲しくなった。
特殊メイクや美術などビ
>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

4.2

ある事件が引き金となり、最愛の息子を失ってしまい、同時に全てを失った父親は息子が書き残した曲を歌い始める。
日本で言えば、少し違うが「ソラニン」のようなストーリー。故人が生きた証明を求めて残された人間
>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

率直な感想で言うと、とにかく気持ち悪くて面白かったですね。
人は通常、どんなに共感できないキャラクターでも、その悪の中にある真理を見出してしまい魅了されてしまうもの。それが映画的快楽に繋がるわけで、そ
>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.5

本当に泣きまくったのでブログ更新しました。本作をDVDスルーした日本の配給会社に罪の意識を植え付けたい!

「日本未公開映画「ウォーリアー」」
⇒ http://ameblo.jp/ishishis
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.7

安定の高水準!
トムクルーズのプロデュース作品は最近興行的にも完成度的にも絶好調な気がします。
特に今回は、アクションとスタイリッシュなサスペンス部分が最適なバランスを保っており、1とゴーストプロトコ
>>続きを読む

蜩ノ記(2013年製作の映画)

3.8

素敵な純日本映画でした。
岡田准一の武術、剣術、所作、武士としての佇まい全てが美しかった。
さすがのフィルム撮影。
陰翳礼讃の画が美しい。
ラスト近くの秋谷と御婦人とのやりとりが静謐で涙を誘います。
>>続きを読む

怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.0

めっっっちゃ面白かったです。
性格の悪いお婆ちゃんが、ふとした出来事がきっかけで若返ってしまうというファンタジックなコメディ映画ですが、まぁ〜良くできた映画ですなこりゃ!
若返る前のお婆ちゃんがなかな
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.8

感想ブログを更新!
『海街diary レキシの池田さんが出演!そのキャスティングだけでも賞賛に値する!』
⇒ http://t.co/Ofoa6zGsnx

>|