アダム・ドライバーとガガ様って時点ですげえ映画だろうなぁと思っていたら、申し訳ないのだが全然意識してなかったジェレミー・アイアンズとアル・パチーノとジャレッド・レトが信じられんほど良すぎてずっと見てい>>続きを読む
これはストレートに老人映画といってよいのだと思うが、近年の現世と来世をも貫いてしまうようなほとばしる老人映画を見てきた自分としては(『最後の決闘裁判』とか『アイリッシュマン』とか『海辺の映画館』とか『>>続きを読む
『プッシャー2』以来の坊主頭暴力マッツが見れて大満足。しかも再び故郷デンマーク映画で。マッツは売れてもこういう映画でしっかり主演をやってくれるから本当に素晴らしい。東のキアヌ・リーヴス、西のマッツ・ミ>>続きを読む
いやーおもしろかった!のっけから中国語でべらべらナレーションを入れたり歌舞伎町の異国・異界感がマシマシで臨場感がすごい。そして椎名桔平がとにかくエロい。どうしても自分は高校生のころ観たアウトレイジ一作>>続きを読む
まったく予備知識を入れずに(作家の王谷晶さんがTwitterで勧めていたので)国立映画アーカイブで観たので、ものすごく生々しくて驚いてしまった。Netflixのドラマ版『呪怨』はおそらくこの空気感を狙>>続きを読む
絵がすごくいい。寒々しい場面が多いのにどこか暖かく感じる。それはもしかしたら北国に住んでいる人々が見る「白」の質感なのかもしれない、そんな想像を掻き立てられる。しかし極地探検から帰還することが困難にな>>続きを読む
タイトルから何だか民間伝承と歴史叙述が混ざり合った、もっとドロドロと混沌としたものを期待したのだけれど(グリム童話ふうの英雄伝説みたいな)、思ったよりもシンプルな物語ではあった。特に第一部がおもしろか>>続きを読む
終盤に出てくる、自らを「記憶のハードディスク」と名乗る男のあたりが面白かった。大部分をアピチャッポン映画だなあ……という漠たる思いで眺めていたのだが、主人公が都会の喧騒を抜け出してジャングルの診療所?>>続きを読む
紛れもなく死者の映画だ。天に向かって空高く登り続けるエレベーターに涙が止まらない。ラストショットが完璧。ビルの上から飛ぶか?飛ばないか?というのはマトリックスと似てるんだけどこっちの空はもっと暖かくて>>続きを読む
『ブルー・ジェイ』と続けて観て、本当に大切な映画になった。こんなに集中して映画を観たのはいつ以来だろう。こんなに残酷なことはないくらい辛い映画かもしれないけど、ずっと相手を理解しようとし続けるやさしさ>>続きを読む
辛そうだなと思って観るのを先送りにしていた。やっと観れたけど思っていたものの数倍辛かった。でも観れて本当によかった。二人が再会して見つけるものは見えていなかったお互いの苦しみだけ。辛いけど、本当にいい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
結論から言えば、自分はNWHよりFFHの方が好きだった。というより、前日に観返したFFHの衝撃を超えるところまではいかなかったというのが正直なところ。一番びっくりしたのはサラッとデアデビルもといマード>>続きを読む
リン=マヌエル・ミランダの仕事にはじめて触れた衝撃(ディズニープラスの『ハミルトン』も観なくては)とともに、またアンドリュー・ガーフィールドが如何に自分にとっての青春の象徴であるかということを再確認し>>続きを読む
想像以上に沈鬱な、どこか祈りのような映画だったが、それ故に、ある意味物凄い救いがないようにも取れるラストの「救済」感というか、この映画がフィクションであるがゆえに、それだからこそ、この中の物語でオチを>>続きを読む
うーん、物足りない。
前情報を調べていなかったので、棚ぼた的に嬉しかったのはウメモトジンギがずっと出ずっぱりなところ。パリピ集団の中でどう見ても富士宮荒らしてた人がいるじゃん……という感じで序盤からニ>>続きを読む
もともとユージン・スミスにも興味を持っていたし、日本の大規模な人権侵害事件を完全な他者であるアメリカ・ハリウッドがどのように描くのか期待していたが、個人的には全く乗れなかった。
ジョニー・デップはた>>続きを読む
リー・マーヴィンとブロンソンのコンビが良い。ガン版スースクに熱狂してこれを観てないのも勿体ない気がしていて観た。結構コメディテイストだし、戦場にぶち込まれるのかと思ったらむしろへっぽこスパイ活動的な趣>>続きを読む
「こいつは有毒廃棄物だ。」
このラストの台詞の爽快感。いい意味で余韻がないのも良い。ジャッキー映画みたいな余韻のぶった斬り感、ある意味ロッキーみたいなラスト。でも一番近いのはやっぱり『ロボコップ』だと>>続きを読む
相棒が最高だった。
「列車の旅といえば茹で玉子とサイダーでしょ」オーデションの帰り道は何も言わずにリュックを背負ってあげるのもよい。たしかにアイドルの夢をみる田舎少女が殺戮のアイドルとしての血を滾らせ>>続きを読む
アニャ・テイラー=ジョイの危険すぎる使い方。
こんなおそろしいアニャはみとうなかった。幼さと色気が混じった禁忌の雰囲気というか。『ライトハウス』の後に観たのだが、個人的にはこっちの方が凄い怖かった。タ>>続きを読む
最も美しいホラー映画といえばまず挙げられるのは『サスペリア』だと思うが、自分は断然こっちの方が好き。正直どこをとっても陰鬱で美しく、湿った空気感が冒頭の事件をどうしても忘れさせてくれない。トラウマを抱>>続きを読む
「君に見せたいものがある」
どう見ても曲者のFBI捜査官がリンチ捜査官に呼び出されると、空港で赤い服の女の人がしかめっ面で瞬きをしており、その表情や仕草、服の特徴から今回の「テレサ・バンクス」事件の予>>続きを読む
全くノーチェックだったが、銃撃戦の描写が本当に恐ろしい、今年の『ブルータル・ジャスティス』枠。見逃さなくて本当によかった。予告も見てたと思うのだがアンジェリーナ・ジョリーが森林火災の消防士なのね~くら>>続きを読む
まさかラストの20分でこんなに驚天動地の展開を描いて胸に突き刺さる結末が待っているとは。ハッピーエンドともビターエンドともとれるまさしく「永遠の恋」をめぐる物語だったが、それに加えて「孫悟空」というヒ>>続きを読む
チャウ・シンチーが愛とロマンの新解釈で「西遊記」をやり、しかも二部作でタイトルが『チャイニーズ・オデッセイ』というのだからどんな大風呂敷を広げるのかと思いきや、蓋を開けてみれば武侠映画ふうのいつものド>>続きを読む
「1224ー1225ゾーンでは、温度が低いので、誰もが抱き合って身体を温める」
前作から全然違うトニー・レオン(髭が生えている)で驚いた。前作は自分の人生に忠実たろうとするような誠実さを感じたが、その>>続きを読む
やっぱり室内しか映らない。
二人で歩いていく夜道も、まるで永遠に続くトンネルかのように見える。そして階段ばかりが映る。だんだん人生の隙間ばかり見せられてる様な気持ちになる。そしてその隙間が大きくなって>>続きを読む
冒頭、瓶のコカ・コーラを買いながら、「君の名前を知っている。夢で会おう」って……青緑色の海の底のような光に満ちた画面などこれがウォン・カーウァイ作品か、と思わせるが正直言って苦手かもしれない。ずっと夜>>続きを読む
安定のシャマラン劇場。
正直最初のシャマランの前説「劇場に戻ってきてくれてありがとう!」が一番感動したかも。種明かしは結構拍子抜けというか、まあだいたい思ってた通りですね……という感じだけどそれまでの>>続きを読む
このタイトルが大好き。
『ロキ』あたりからマーベルもういいかな……の気分になっていたのだが、もうこれで吹っ飛んだ。単独一作目では一番好き(あ、でもガーディアンズは)。『カンフー・ハッスル』丸出しなアク>>続きを読む
『シャン・チー』が楽しみ過ぎて、手元にあるト二―・レオンのソフトがこれしかなかったので観返した。こんなにも凄惨な話だったのかと驚く。フィルマークスのサムネイルは最初の集合写真だけど、自分の持っているD>>続きを読む
ラストの展開が説明はほとんどないのにすごく開放的で、ぼくらが苦しみ耐えた先の未来を少しだけ見たような気がした。川を見つめて終わる『寝ても覚めても』や海を見つめていた『ハッピーアワー』とはまた違う、どこ>>続きを読む
予告の時点で傑作の予感がしていた。不思議な発言が多い予告だったので、どんな話かと思っていたが、長い時間をぜいたくに使い、たいそうなことは語ろうとしない父親はこの映画そのもののようでもあり、ああトヨエツ>>続きを読む
『サイタマノラッパー』以来の入江監督の自主製作映画。入江監督は自分と同じ埼玉出身というよりは、自分の知らない埼玉北部の「地方であること」をテーマとして作品を作るのでその「身近なはずなのに知らないでいる>>続きを読む
いや~いいもん見たなあと心から思う。一作目との落差を思いっきり反転していく(でもなかったことには絶対にしない)脚本が本当に素晴らしい。ホラー的なテイストは弱まったけど見せ場も作り、なおかつジジイと娘の>>続きを読む
予告編を見て、またピクセルとかジュマンジとかゲーム世界系の映画か……と辟易していたのだけれど、実際に見たら現代の映画であるという視点において非常にアップデートされていて驚いた。ただ、現代社会への言及を>>続きを読む