いつもの裕次郎映画-アクション=裕次郎リーマン映画。
潰れかけの玩具会社に押しかけB・Gを決めこむ芦川いづみの執拗さがわからないし、会社を救う裕次郎の活躍もリアリティ皆無。
ほっぺたを膨らませたり>>続きを読む
実話怪談というより「砂の器」的な捜査ものの様相を呈する。過去へたどると怪談の根はすべて同じなら、日本の怪談は「四谷怪談」も「番町皿屋敷」もみんな一本に収斂するのかとか、縄文・弥生時代の因縁はないのかな>>続きを読む
お墓を遊び場にしていた少女は横浜のショーウィンドウの洋服を覗き、世界のトップモデルになる。やがてダンス・パフォーマンスから身体表現へ、インプットとアウトプットの往還を絶やさなかった美に賭けた生涯。>>続きを読む
特集/映画監督 三隅研次
「ここを花で埋(うず)めたらすばらしいだろうなあ!」と、屈託のない笑顔で言った同じ場所を、自らの剣で血に染める男。
深い黒バックに構図が決まりまくる冒頭から、撮影、美術、>>続きを読む
特集/映画探偵の映画たち
「吾輩は蛸である」と、山本嘉次郎監督『吾輩は猫である』の徳川夢声がナレーションを担当している洒落。
『キングコング対ゴジラ』の大ダコは千葉かどこかに陸へ上がるタコがいると>>続きを読む
人情の機微など知らないIT社長が親友の死を契機に人間性を取り戻す物語。
主人公の竹之内豊はハマリ役ではあったが、いい気なものだと思うだけでまったく感情移入できない。刑事のビートたけしは『龍三と7人の>>続きを読む
特集/映画監督 三隅研次
製作時からちょうど百年前の恋と革命の青春。松竹から借りてきた津川雅彦の時代劇が板についてない感じは、役の青さと未熟さによく合っている。かわいい舞妓の高田美和(これがデビュー>>続きを読む
特集/泣いて!笑って!どっこい生きる! 映画監督 瀬川昌治
この年のたけしは映画『夜叉』にテレフィーチャー「イエスの方舟」にも出て役者づいていた。これに出たのはイメージとのギャップの意外性を自らお>>続きを読む
山口演出にはいささかの変化もみられないが、劇中の仁義泣学園と同様に荒廃した撮影所で作るプログラムピクチュアの残滓は、映像も音楽・音響も横山やすしのように痩せて痛々しい。掛札昌裕の脚本は最初、問答無用に>>続きを読む
極真会館の記録映画『地上最強のカラテ』がヒットして東映が便乗した作品。技の見せかた、殴る蹴る跳ぶ効果音、菊池俊輔の音楽など、山口監督の劇映画とまったく同じテイスト。まさにドキュメンタリーとフィクション>>続きを読む
洗練から遠い粗削りの筆致が圧倒的なリアルの塊となって迫る。暴力と恐怖、支配と服従が連鎖する上下関係のコワさとそのヤンキー精神を生む日本的な風土の描写に辟易するいっぽう、石井聰亙もバカ負けのテロップをは>>続きを読む
レイトショー特集/70′s東映プログラムピクチュアの雄 山口和彦Nights
上映前のビデオメッセージでは3倍くらいに膨張していたが、山口和彦はシャロン・ケリーのチャーミングな面を強調したアイドル映>>続きを読む
特集/東京映画地図
なんだろう、このなにも残らなさは。浅丘ルリ子はつねにマイクに向かっているだけで、ヒロインでさえない。
ふたりのインタビューはいっさいなし。やはり卓球が音楽についてまじめに語ったり、瀧がグループにおける役割だとか音楽にどれだけ関わっているのかを語ってみてもしらけるだけだろう、懸命な選択であった。関係者の>>続きを読む
撮影と編集は日本映画と段違いのレヴェル。あれだけの肉体を作り上げる役者陣にも舌を巻く。クライマックスの試合の迫力はもとより、下町の不良どもの跨がるバイクと併走しながらスライを励ましにゆく場面の高揚。泣>>続きを読む
特集/東京映画地図
プロデューサーの藤本眞澄のあこがれである松竹映画に最も接近した作品。ヒロインの司葉子は京浜東北線で丸ノ内の会社に通勤する車内で小泉博と出会い、彼女の一家の引っ越し先の二階からは富>>続きを読む
「小津さんや伊丹さん」はもとより、黒木和雄・溝口健二・小林正樹・大林宣彦etc.をごたまぜに、しかし、きわめて生真面目に(みえる)、そして最後は予想もしない地平に連れてゆく。齢84にしてこんな変な映画>>続きを読む
特集/森繁久彌の文芸映画大全
定番の源氏鶏太原作のサラリーマン映画も、ていねいな脚本と演出で見ごたえあるものに。森繁久彌・有島一郎・加東大介ら東宝リーマン映画の常連もいつもとちがう滋味深い演技。スコ>>続きを読む
21世紀の世に地図の争奪戦とは、スティーヴンソンか五味康祐かという時代錯誤ぶりにうれしくなったのもつかのま。「そこそこね」という台詞が象徴しているのではないか。エピソード4~6への愛着、再現度、描写の>>続きを読む
特集/アナ~キ~じゃぱん史 あるいはアナ~キ~な純情? ―瀬々敬久監督1982‐2001―
レイトショー
無名の役者たちの顔と演技が生むリアリティ。それはいいが、最後は各自の長いモノローグで締めたのはどうなのか。一か所ふいのズームにハッとするが、かえって作為を感じさせる。
『サウダーヂ』や『水の声を聞く>>続きを読む
特集/アナ~キ~じゃぱん史 あるいはアナ~キ~な純情? ―瀬々敬久監督1982‐2001― レイトショー
ピンク公開題/課外授業 暴行
特集/アナ~キ~じゃぱん史 あるいはアナ~キ~な純情? ―瀬々敬久監督1982‐2001―