20052010さんの映画レビュー・感想・評価

20052010

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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

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家父長制による圧倒的な男性優位と一人っ子政策という最悪の組み合わせに翻弄されながら大人になった主人公の安然(アン・ラン)と、事故で突然両親を失った幼い安子恒(アン・ズーハン)の姉弟。亡き両親のみならず>>続きを読む

さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

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ドラマは終始あまりにも美しい能登の風景の中で展開し、コーヒーの香りが漂ってくるようで引き込まれる。
「事件」の前と後で雰囲気が大きく変わり、前半にあった不穏さが後半は消えて温かくなるが、ほぼ育児放棄状
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

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「ふつうでない」両親と密な関係で育ってきた子の自立を描いているのは『Coda あいのうた』(2021)や『旅立ちの時』(1988)と共通するが、詐欺やこそ泥を生業とする一家の「ふつうでなさ」と子への接>>続きを読む

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

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カメラは定時制高校教頭である末永をほぼ全編にわたって追っており、光石研の演技はそれに応えて見ごたえがある。
末永は決して悪い教師ではない。むしろ生徒思いの良い教師だが、結局教師ができることは「そこそこ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

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全編ウナのカッコよさとソウォンの可愛さを見せるために作られていると言いたい気がする。ただそのために映画の何かが犠牲になっているのではなく、十分成立しているのが見事。
ソウォンが送られそうになった「子ど
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

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叙情的な「尾道三部作」(新旧)を含め徹底して「死」にこだわり続けた大林監督作品の中でも、事故で不慮の死を遂げた死者がよみがえって生きる者と関わるストーリーは『あした』(1995)に少し似ている。
幼い
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

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西方仁也らテストジャンパーたちは初めから日本チームの金メダルのために一致団結していたのかと思っていたが、一部の無名選手を除いて士気は上がっていなかった。それが聾者の高橋竜二や唯一の女子選手に押されるよ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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「使われなかった人生」(沢木耕太郎)についての映画。数あるこの種の映画の中では『男はつらいよ お帰り寅さん』(2019)の吉岡秀隆と後藤久美子に似ていると感じた。幼い頃から互いに惹かれ合いながら一緒に>>続きを読む

クイーンズ・オブ・フィールド(2019年製作の映画)

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「草サッカー」レベルでも町の代表として何十年も続き、選手もサポーターも分け隔てなく支えてきた、こんなクラブがヨーロッパにはたくさんあるのだろう。かつて名選手だった監督マルコはやはり魅力ある人物で、ナシ>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

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電気がすべて使えなくなるというありそうにない設定も、震災やコロナでそれまで当たり前と思っていたものがなくなる経験を重ねた今は、あるかもしれないと思ってしまう。そのとき露呈するであろう自分(たち)の弱さ>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

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レストラン映画の秀作。
シェフのアンディを次々にトラブルが襲うが、『王様のレストラン』(1995)のように従業員が一致団結することはなく『ソウル・キッチン』(2009)のようなカタルシスも最後まで訪れ
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ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

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ドリュー・バリモア主演のラブコメディ。『2番目のキス』(2005)と似ており、ラストのマディソン・スクエア・ガーデンのシーンは『2番目のキス』のフェンウェイ・パークと重なって見えた。
80年代に出した
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オマージュ(2021年製作の映画)

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映画監督でありながらあまりにも「ふつうのおばさん」である主人公ジワンは、かつては稀有だった女性監督が当たり前の存在になったことを象徴しているが、『愛にイナズマ』(2023)の花子と同じく、仕事がうまく>>続きを読む

美しい都市(2004年製作の映画)

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死刑判決を受けたイランの未成年者がテーマだが、制度や習慣が日本とはあまりにも違っており、物語も複雑になる。
最も大きな違いと難しさの原因は、殺人の被害者の遺族が死刑か賠償金かを選べることだろうが、これ
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

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『Coda コーダ あいのうた』(2021アメリカ)は本作によく似ているが、『エール』(2014フランス)のリメイク。だとすると『エール』が本作のリメイクなのかもしれないが、どちらでもよいだろう。
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

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LGBTQ映画という位置づけのようだが、そうは感じず、直前に観た『でーれーガールズ』のような、気まずく別れた親友の記憶かと思ったが、精神科に通わされたといった後日談が語られるので、二人は「親友以上」の>>続きを読む

でーれーガールズ(2015年製作の映画)

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「マメりん」と「小野寺ちゃん」がダブル主演で『あまちゃん』の2年後の2015年に製作されたが、当時どれほど話題になったのだろうか。
活発で姉御肌の足立が内気そうな転校生の優希に近づいて親しくなるのに、
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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『阪急電車』(2011)で祖母と孫を演じた宮本信子と芦田愛菜が時を経て同じ岡田惠和脚本の本作で再び共演。
宮本は両作とも筋の通った上品な婦人。芦田は前作では犬を飼いたがるが世話を放り出すからと飼わせて
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