コウさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コウ

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探偵なふたり:リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

前作を鑑賞した時分はバイオレンス三昧だったので、ユーモラスな韓国映画がとかく新鮮で、かなり楽しませてくれた印象が強い。

待望と言うよりまさかの続編の登場ですが、リズミカルなテンションや小ネタの応酬は
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京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)

3.4

てっきり青春オカルトかと思ってた...。

淡麗な映像美と不穏な物語でジワジワと恐怖を煽る前半から一転、後半は予想だにしない魔力展開で観る者を驚きと困惑に落としいれる。

他者への嫉妬や羨望にまみれた
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スウィンダラーズ(2017年製作の映画)

3.5

ヒョンビンの相変わらずのスタイリッシュさ&十分にヤマを張った仕掛けを最後に楽しませてくれる佳作。

韓国映画は時にこういった軽いタッチのクライムサスペンスをコンスタントに登場させますよね。「10人の泥
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沈黙、愛(2017年製作の映画)

3.4

邦画的なムードサスペンス調の佳作、といった印象でした。

少し仰々しいシナリオですが迫真の法廷シーンもふんだんに有り、チェ・ミンシクの大御所感溢れる演技は観ていて楽しかったです。日本映画でリメイクする
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.2

本格スパイ映画として評価が高いこの作品、劇場で観賞してきました。

史実をベースにしたリアリティ、ゆえにアクション要素は全く有りませんが、セリフ量の多さ、時代と人物の再現性の高さなどに圧倒される映画で
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黄泉がえる復讐(2015年製作の映画)

2.5

『反逆の韓国ノワール2018』のもう一本の作品。こちらはサスペンスホラーでした。

どうせやるならもっとホラー感覚を強く打ち出して欲しかったかなぁという感想です。怖さが足りない。

謎の散りばめ方がも
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一級機密(2016年製作の映画)

3.7

『反逆の韓国ノワール2018』の一本で、骨太な軍事サスペンス映画。

戦闘機墜落事故の真相をテーマに覚悟を持ってインサイダーとなる軍人の物語を緊迫感ある演出で描かれていきます。

キム・サンギョン出演
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修羅の華(2017年製作の映画)

2.3

確かに、この作品は評価が低いのも頷ける出来ですね。

キム・ヘスとイ・ソンギュンの両主演は実に魅力的、しかしそれだけの映画になっています。まず揉め事の内容に必然性があまり感じられず、キム・ヘスのキャラ
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群盗(2014年製作の映画)

3.9

うっかり見逃すのが勿体ない程のスケールの大きな義賊スペクタクルです。

豪華過ぎるキャストを敵に回して一手に壮麗な殺陣で蹴散らすカン・ドンウォンの存在感には驚かされます。あまりに強く、美し過ぎる。彼の
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7号室(2017年製作の映画)

3.0

事前情報をあまり頭に入れずに鑑賞しましたが、なんとサスペンスコメディだったんですね。シン・ハギュンといえば最近シリアスなイメージが強くて、そういう意味では彼のドタバタな懸命演技はなんだか新鮮で良かった>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.9

前作同様に中盤からクライマックスにかけての脚本が秀逸で、十分に楽しませてもらいました。ただ、少し長さは感じましたね。2部作の後編という事で、もう少しテンポが早くても良かったかも知れませんが、まぁどうし>>続きを読む

目撃者(2017年製作の映画)

3.5

不安と恐怖の表情を漂わせながら自宅ドア前で佇むイ・ソンミンのスチールカットが秀逸なサスペンス。

殺人現場を目撃してしまったマンション住民の男とキラーサイコパスとの攻防戦が主題の映画です。

肝心の中
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

1999年春。旧友たちとの行楽に場違いなスーツ姿で現れたキム・ヨンホ(ソル・ギョング)。 そこは、20年前に初恋の人スニム(ムン・ソリ)と訪れた場所。すべてを失い絶望の淵に立たされたヨンホは線路の上で>>続きを読む

サバハ(2019年製作の映画)

4.3

新興宗教を調査する牧師(イ・ジョンジェ)がその周辺で起きる忌まわしい事件や謎の人物を調査するうちに『本物』にぶち当たってしまうというオカルトスリラー。

仏だ、四天王だ、と大風呂敷を広げて進行する内容
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亀、走る(2009年製作の映画)

3.5

今や重鎮クラスにどっしりと居座るキム・ユンソクですが、これは「チェイサー」でブレイクを果たした後の主演作品ですね。そしてここまで全編に渡って出ずっぱりのキム・ユンソクを観れるのも彼のキャリアの中では意>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

4.1

構想5年、撮影期間に1年、そして2部構成で公開されるビックバジェット作品ですが、韓国映画史上これほど鳴り物入りで制作された映画も珍しいほどの大作です。韓国ではこのパート1がなんと1440万人を動員し、>>続きを読む

天命の城(2017年製作の映画)

4.0

12万人の清の軍勢に朝鮮朝廷1万3000人が立ち向かった『丙子の役』と呼ばれる戦いを映画化した歴史スペクタクル。
和平か徹底抗戦か異なる意見を持つ2人の家臣と、決断を迫られる王とのぶつかりあいがスリリ
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

4.0

チョン・ビョンギル監督はよっぽどストーリーテリングが苦手なのか、前作「殺人の告白」に引き続きこの「悪女」も展開や伏線の張り方が呑み込みづらく、サスペンスとしてはお粗末な映画でしょう。

しかしながらア
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.1

絶体絶命の刑事の最後の反撃。
どうせ取り返しがつかないならば、
もう最後まで行く…。


殺人課の刑事ゴンス(イ・ソンギュン)は、母の葬儀を抜け出し車で警察署へと向かっていた。急遽署内に監査が入る事に
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メビウス(2013年製作の映画)

1.3

『最狂』のギドク絵巻。

夫の不倫に発狂した(妻)があろう事か(息子)の性器を切断し、そのまま行方をくらましてしまう。重い責任を感じた(父)は、ペニスが無い状態での自傷によるオーガニズムの体得の仕方を
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.3

Netflix配信の非常に贅沢なキャスティングによるクライム・ヒューマン映画。

物語の舞台は1970年代の釜山。しがない密輸人だった金細工職人のイ・ドゥサム(ソン・ガンホ)は麻薬ビジネスの話を聞きつ
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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.5

国家に翻弄される無力で小さな個としての存在のあがきと、家族への愛と絆…。
直接的なバイオレンスシーンを出来る限り排除し、主人公に寄り添う良心を持った脇役もしっかり登場させる…。

まさかあのキム・ギド
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.7

鑑賞したのはもう随分と前なのですが、過去に観たギドク監督の映画の中で唯一美しいと感じた作品です。

天涯孤独で血も涙も無い高利貸しの男・ガンドの前に突然彼を捨てた母だという謎の女・ミソンが現れる。
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チョ・ピロ 怒りの逆襲(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

※注意!
珍しく、と言ってはなんですがかなり批判的なので、この作品が好きな方にはどうか読まれませんように…。




キャスティングにイマイチ惹かれなかっ
たのも有りあまり期待せずに鑑賞したのですが、
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生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

3.9

『韓国のタランティーノ』と呼ばれるリュ・スンワン監督作品。

昇進をエサに幼女殺害事件の容疑者捏造を命じられた刑事が次第に泥沼へとハマっていくアウトローなサスペンス。
対立する検事、重圧をかけてくる警
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MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.8

3大スターを起用し、大ヒットを狙いに狙って目論見通り成功を収めた大作ですが、その中身も期待通りの作品です。

実在の金融詐欺事件をモチーフにしたアクションクライム。

巨悪を生み出す金の錬金術師に我ら
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殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

1.0

孤高の奇才・キム・ギドグが韓国にいまだに蔓延る体制的政治に対する怒りをぶっつけた映画、という認識で果たして正しいのかどうか分かりませんが、、ただのサスペンス映画でないのは確かです。

殺された少女は明
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名もなき復讐(2015年製作の映画)

4.0

シネマート企画上映の『反逆の韓国ノワール2016』※
そのセレクション4作品のうちこれが最も心揺さぶられる作品だった記憶がまだ生々しい程に辛く、衝撃的な作品でした。

貧困・性被害・性差別・警察の不正
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.4

前作「V.I.P.修羅の獣たち」で韓国映画界に新たな雷鳴を轟かせたばかりのパク・フンジュン監督の早くもの新作は、トリロジー予定企画のサイキック・バイオレンス。

通称『魔女』と恐れられる美少女の生い立
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V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)

4.5

その数々の残虐な描写と猟奇性で韓国内では論争になった問題作です。

『企画亡命者』の北の高官の息子が連続婦女暴行殺人の容疑者になる事により韓国情報院とCIA、警察、北からの追っ手による四つ巴の攻防に発
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.1

韓国映画といえばハードなサスペンスが専売特許ですが、非・サスペンス作品でお勧めする韓国映画と言えばやはりこの作品です。

朝鮮戦争から生き延び、時代に翻弄されながらも家族の為に力強く生き延びた一人の男
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ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)

3.8

大統領候補暗殺事件の濡れ衣を着せられた男の決死の逃走劇…
大変著名な日本の原作で、わりとしっかりとした作りで映画化も既にされている題材ですが、こちらはカン・ドンウォンを抜擢した韓国版リメイク。

邦画
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無頼漢 渇いた罪(2015年製作の映画)

3.4

刑事と容疑者の女、その澱む愛の行方を退廃的に描いた雰囲気はさながら『メロ・ハードボイルド』といったところでしょうか。

ヨーロッパ映画のような路地裏描写へのこだわりと場末的なムードが魅力的。

キム・
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弁護人(2013年製作の映画)

4.0

実在した元大統領が一弁護士に過ぎなかった時代から民主運動家に至るまでの軌跡を元にした法廷ドラマ。

『アカ狩り』に不当に拘束・拷問された馴染みのクッパ店の学生息子を助けるべく奔走する一人の弁護士を、ソ
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男と女(2016年製作の映画)

2.2

この手の映画は鑑賞慣れしてないのでなかなか評価が難しい💦

予想以上に淡々とした純・不倫ドラマで驚いてしまいました。不貞の発覚でハラハラする展開やいざこざなどがもう少しあるかなと思ったんですが…普段か
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悪いやつら(2012年製作の映画)

3.9

80~90年代の釜山を舞台に汚職公務員のイクヒョン(チェ・ミンシク)が覚醒剤の密輸を皮きりに裏社会でのし上がろうとするさまを泥臭く描いたクライムムービー。

そのイクヒョンと手を組む地元の裏社会の男・
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