たむさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

13日の金曜日…13番の席…で、死霊館ユニバース最新作を鑑賞です。
たくさんの悪霊、悪魔が登場するユニバースの中でも、最強の存在であるシスターヴァラクをテーマに、ユニバースの中でも最も宗教色の強い作品
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リバウンド(2023年製作の映画)

3.5

釜山の高校のバスケットボール部の実話を映画化した青春スポーツ映画です。
ベタといえばベタベタなのですが、『スラムダンク』が染み込んでいる身としては、これぐらいのベタさはむしろちょうどよいかもしれません
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Finalmente l'alba(原題)(2023年製作の映画)

3.5

ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション入りした、映画業界に入ってしまった女性のある一夜を描きます。
チネチッタスタジオや、ローマの奇妙さは、フェリーニ監督などの、往年のイタリア映画の名作を思わせつつ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

色々あって、釜山国際映画祭にやってきました…が、チケットがほとんど取れず、それならば、と海雲台で上映中の『オッペンハイマー』を鑑賞です。
英語音声の韓国語字幕、理解できたかどうかと言われれば、厳しいで
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.5

NETFLIXオリジナルの韓国リベンジヴァイオレンスアクション映画です。
待ちに待った配信で、チョン・ジョンソさんの壮絶なアクション、というよりも暴力がそれまで抑圧されてきた女性達の復讐として、凄まじ
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.0

韓国ホラー映画で、日本から高橋洋さんと白石晃士さんが協力している作品です。
また評価がし辛いながらも、Jホラーのアップデート版とも言えます。
あまりにも『リング』と似過ぎている一方で、あの映画も25年
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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.5

シリーズ最大級のクリフハンガーで幕を閉じた第3話から、ついにその続きが公開です。
待ちに待っての準決勝の知力体力を駆使したこれまで以上の大アクションが展開します。
バトルのアイディアと膨大な登場人物を
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.0

フェイクドキュメンタリー形式のミュージカル映画です。
なるほど、こういう手法もあったか、と思いつつ、そのドキュメンタリーの字幕が個人的にはすべってしまった印象です…。
おそらくギャグで出てくる字幕が、
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.5

高クオリティシリーズ、イコライザーの完結編です。
アントワン・フークア監督とデンゼル・ワシントンさんの黄金コンビにより、『96時間』以降、増加した「ナメてた奴がヤバかった」系のヴァイオレンスアクション
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エム・バタフライ(1993年製作の映画)

3.7

デイヴィッド・クローネンバーグ監督が1960年代を舞台に実話をもとにした文芸映画を撮っていた、という意外性から鑑賞です。
外交官が現地の(本作であれば東洋の)人々に惹かれていく、というのはよくある話で
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

2.9

潜水艦映画にはずれなし、とはよく言われていますが、日本の同名漫画をAmazonが制作した大作です。
武力、核武装、平和のための軍事などなど、今の社会でも通用する、あるいは30年前の漫画が一周回ってもと
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ハント(2022年製作の映画)

4.2

本当に楽しみにしていた、イ・ジョンジェさんの初監督のスパイアクションです。
とにかく面白いです。
私が面白いと感じるものは、キャラクターの葛藤が描かれており、サスペンスが展開していくものです。
本作は
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(2023年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督とロアルド・ダール原作の短編企画の一本です。
4本を一本にまとめると、一つの長編オムニバスとなりそうですが(作家としてのレイフ・ファインズさんもいるので)、バラバラで正解な気が
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.3

ウェス・アンダーソン監督とNetflixのよるロアルド・ダール原作の短編企画の一本です。
『白鳥』の世界観と近く、主演も同じです。
ウェス監督の個性の中では、訳の分からないこだわりを持つキャラクターを
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白鳥(2023年製作の映画)

3.2

ウェス・アンダーソン監督とNetflixのロアルド・ダール原作の短編です。
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』と同じ座組でもあるのですが、あそこまで凝りに凝った世界観ではありません。
よく言えば
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

レビュー4500本目はウェス・アンダーソン監督の新作短編映画で。
『アステロイド・シティ』が公開されたばかりですが、ロアルド・ダール原作を今回も独特な映像と物語世界で描き出します。
長編でも最近はオム
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狼男(1941年製作の映画)

3.2

ユニバーサルの古典モンスターホラーの中でも、アメリカオリジナルのキャラクターが本作の狼男です。
狼男に噛まれると満月の夜に狼男になってしまう、というこの後山のように作られる狼男の原点です。
狼男といえ
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ザ・ショック(1976年製作の映画)

3.9

イタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァ監督最後の劇場用長編映画の監督作品です。
夫を亡くした主人公が息子と再婚相手とある屋敷に移り住み、怪奇現象が起き始める…というのが主な筋です。
いわゆるホーテンテッ
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ミイラ再生(1932年製作の映画)

3.5

ユニバーサルの古典モンスター映画の一つでも『ハムナプトラ』のオリジナルです。
ミイラはしっかりイムホテップで、フランケンシュタインでもお馴染みのボリス・カーロフさんが演じています。
ただあのアドベンチ
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.5

南北でこぼこ刑事バディ映画、待望の続編です。
今回は更にスケールが上がり、アメリカのFBIとの国際共助捜査となっていきます。
キャラクター重視のアクションコメディとしては、3億ドルの超大作か、低予算に
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.6

リチャード・リンクレイター監督とケイト・ブランシェットさんの新作ですが、日本公開まで4年、やっと鑑賞できました。
メンタルヘルスの問題を、時にユーモアを持って優しく描き出します。
人間の複雑さを独特の
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

ジョン・ウィックチャプター4です。
上映時間169分、一体何をどうしたらアクション映画でここまで長くなるのか?
アクションシーンを増やせば良い、というほど、本作はアクション映画史上前人未到の領域に入っ
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.5

『あなたを抱きしめる日まで』の脚本と監督コンビの新作は、驚きの実話を描きた作品です。
シェイクスピアの『リチャード三世』を知り、本物のリチャード三世の遺骨を発見した主婦の物語です。
考古学やシェイクス
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.6

尋常ではない高評価を獲得しているミュータント・タートルズの新作アニメーションです。
観て納得、ヴィジュアルのインパクトが素晴らしく、物語も風刺をきかせながら、普遍的な青春映画になっています。
ミュータ
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.8

ピエール・エテックス監督の長編第3作です。
4話からなるオムニバス作品で、今回も自由とその結果他人に与える影響が面白おかしく描かれます。
不眠症なのに、ホラー小説を読んで眠れなくなったり、映画館での迷
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ブラック・シー(2014年製作の映画)

3.3

Amazonプライム・ビデオ見放題終了間近のジュード・ロウさん主演の潜水艦映画です。
潜水艦映画にハズレなし、とはよくいったもので、本作はイギリスの労働者階級を描く作品でもあります。
途中、物語があっ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.3

伝説のアニメーション、公開25周年で4Kリマスターで劇場公開です。
今観ても新しい、先見性は圧巻で、今敏監督のデビュー作でもあるのですが、衝撃です。
90分を切る上映時間のテンポの早さも、描かれるテー
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

ピエール・エテックス監督の『健康でさえあれば』からの独立した短編映画です。
これもまた皮肉が効いた作品で、1人での自由なキャンプでの失敗から、整備されたキャンプ場に行くと…という物語です。
前半の『破
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

ピエール・エテックス監督の短編第二作でアカデミー最優秀実写短編賞を受賞した作品です。
結婚記念日に早く家に帰りたい男が、さまざまな策を講じますが、周りは大迷惑、自分はどんどん家から遠くなる、という物語
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破局(1961年製作の映画)

3.9

ピエール・エテックス監督の短編デビュー作です。
タイトル通り、破局を迎える男の悲哀を爆笑と共に描き出します。
あまりにもついていない時、人間以外も敵に思えてくる事もあるかもしれませんが、そんな時はこの
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ラヴ・ハッピー(1949年製作の映画)

3.5

マルクス兄弟最後の主演作で、ハーポを主演にしたドタバタミステリーです。
ここまでくると、実験性は洗練されてくる一方で、これまでのオマージュのようにもなっています。
また女性の使い方は、今だとアウトにな
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けだもの組合(1930年製作の映画)

3.4

マルクス兄弟主演映画第二作です。
彼らの舞台劇を映画化したもので、晩餐会でのドタバタ喜劇です。
ただその後の映画らしい映像実験のようなものが少なめで、舞台劇の映画以上にはなっていませんでした。
習作と
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狎鴎亭(アックジョン)スターダム(2022年製作の映画)

3.4

マブリーとチョンギョンホさんの共演による美容整形ビジネスを描く作品です。
ギョンホさんは『賢い医師生活』で医者役だったこともあり、私の中では医師のイメージにぴったりですし、マブリーの怪しすぎるファッシ
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.5

続編も楽しみな南北朝鮮の刑事たちによるアクションコメディです。
『シュリ』の頃と比べると、南北問題を描く作品も大きく変わりました。
本作のような、ある事件をめぐって、北と南の刑事が極秘の共同捜査をする
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.0

ケネス・ブラナー監督主演によるポアロシリーズ最新作です。
気がつくと3作目、原作が膨大にあるとはいえ、ハイペースで出来上がっています。
ミステリージャンルが苦手でも本シリーズを観てしまうのは、演技派の
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

ゲームの映画化が増えてきていますが、ひねった事で成功している作品です。
レーシングゲーム『グランツーリスモ』のトップゲーマーを本物のレーサーにしようとして、成功したプロジェクトを描きます。
プレステ2
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