「夜が存在していなかったら、僕らは宇宙の存在に気がつくことはなかったかもしれない」
映画には大抵、感情の起伏がある。
喜び、怒り、悲しみ、楽しみ。
『here』ではそれが乏しい。
僕は今日、すごく喜んだこともなかったし、何かに怒りを覚えたこともなかったし、悲しみは幸いなかったし、>>続きを読む
これは凄い。
関係し合い、生かし生かされ、殺される(逃れられない不可逆な関係)
自らに対するシニカルさと「生きる」ことへの達観。
素晴らしい自画像としての作品。
ここまで自分に素直で正直でいられ>>続きを読む
やりたい放題、その場の張り詰めた空気がリアリティを保ってひしひしと伝わる。
一挙手一投足が状況を如何様にも分岐させ得る。バタフライエフェクトなんてもんじゃない。
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全編を通して感じたのは、>>続きを読む
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「ある選択に関する物語」
自分の母を見ているようだった。
弱さ,渇きによる罪と疑いようのない夫への想いが張り詰める。
一挙手一投足,一言一句全てに当人のどちらとも言え>>続きを読む
タルコフスキーリスペクトが凄い。
夢と現実が侵食し合い、脈絡が欠如していく。
数十分の長回しでショットを分断しない。それでも、洗練されたカメラワークで全く見劣りしない絵力。その景色,その瞬間を魅力>>続きを読む
人間ドラマ前夜な作品だった。
岩井監督はそこから先を描くのが上手い人だと認識しているので、これは期待とは違っていた。
演劇的な台詞が目立ち過ぎていて、映画としても,ドラマとしても見劣りしてしまってい>>続きを読む
少年時代のビビットな夏休み。
あの頃の女の子。
小学1年生の頃に気になっていた女の子の存在を思い出した。ただ同じクラスだったというだけで、たぶん殆ど会話もしたことない。
2年生の頃には居なくなっ>>続きを読む
こんなに素晴らしい作品だったとは。
ポスターの雰囲気から既に傑作臭が漂っていたけれど、想定を遥かに超えてきた。
作品全体で統一された浅い色彩と散光する光。青白い雪景色と木造家屋のどのシーンでも、優し>>続きを読む
凄まじい構築力。
引き込まれてしまう。
“あの頃”の結晶。
「こっち見んなよ」「目離すなよ」