シンプルでシニカルな現代社会へのアイロニー。
CGのテクスチャや人間の造形の適当さというか歪さに、バーバパパっぽい面白さがある。
海上の豪華客船が海に沈むだけのストーリー。
台詞も表情も感情もな>>続きを読む
不可解さが気持ちいい。
余計な説明をせず、シーンの積み重ねによってピースを繋げる。青年の不可解な思惑が、最後の1ピースを待たなければ理解できないという絶妙なバランス感覚が素晴らしかった。最後まで見て>>続きを読む
荒削りな表現が少なくないが、15分で観るには丁度いい重量だった。
青年と老人が肩を並べてヘッドフォンをしている絵が印象強い。
部屋のライティングもなかなかいいセンスだと思った。
プロットの完成度>>続きを読む
ナレーション有りの三人称。ドキュメンタリータッチだけど物語が組んである。寓話的な展開なので、子供向けだと感じた。
「困ってる人や動物を助けよう。心を開いて貰えなくても、頑張り続ければ報われる」という>>続きを読む
「芸人だバカヤロウ」
クソかっこいいよバカヤロー。
劇団ひとり監督ありがとう。よく映画にしてくれた。
正直お手上げ。他にも不可解な作品は幾つも経験したけれど、本作ほどのねじくれた不可解さには出会ったことがない。
『MEMORIA』を理解する為に必要な概念が自分に欠けているという気がしてならない。>>続きを読む
エンドロールが聞こえる中、身体が静かな興奮に脈打っていた。
”映画”は、北野武という存在に喜んだだろうと思う。
男も、女も、孤独だったり寂しかったりする人も、瓦礫、東京、血、拳銃、雪、海、花火、人生。>>続きを読む
薄っぺらい。学生のポートフォリオのような作品。15〜20分でYouTubeに上がっていそうなクオリティ。
“僕にはこんな演出ができます”と言われているかのような、脈絡も必然性も拘りもない断片的な表現>>続きを読む
構成や見せ方が面白く、よく練られた作品ではあったけれど、何処かで見たことがあるような演出が幾つか目立った。
ただ、金子監督らしさのある綺麗でファンタジカルなショットも散見されたため、好感が持てた。
勿体ないと思ってしまった。テーマや空気感が悪くないだけに、演技と脚本が如何に作品価値を落としてしまっているかがわかる。
ドラマの作りが安っぽいから、せっかく綺麗なショットの重みが消散してしまっている>>続きを読む
超良い。
映画を観て鳥肌が立つなんて経験、なかなかない。
語りたいことはたくさんあるけれど、これから観る人には新鮮な気持ちで鑑賞して欲しいので、黙っておく事にする。
(それでもひとつだけ書きたい>>続きを読む
暗喩、比喩、儀式の積み重ねで物語が進行してゆく。
殆ど台詞が無く、人間に表情が無い。感情表現はモチーフを操る事で示し、モチーフを操る事でそれを受け取る。
登場する人々は“表現の媒体”でしかなく、そこに>>続きを読む
ひたすらにジャンヌ・ダルクの異端審問裁判の様子を映像化したというような作品。
サイレントであるから、役者の表情がより強烈で、審問のシーンでは緊張感がひしひしと伝わってきた。ショットは殆どが人物のアップ>>続きを読む
限りなく完璧に接近した美しい構図というものが、これ程まで淡々と繰り返されては唸る他ない。
あまりにも当然のこととして解るので一々述べるに憚られるが、映像の芸術家を代表する素晴らしい監督だと思った。>>続きを読む
なんて可愛らしい作品なんだ。。。
風船を見つけた少年の、品のある無邪気さに終始見惚れる。
カメラのアングルを少年のアイレベルではなく、少しハイポジションで撮る事で、我々大人が眺める見慣れた角度で少>>続きを読む
リュミエール兄弟の撮る映像を見ていると、映されている人々が嬉しそうに、楽しそうに演技をしているのが瑞々しくて良い。
まるで少年のように戯ける彼等は、新しいものの悦びに満たされていたんだろうな。