mmntmrさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

壁の破壊(1895年製作の映画)

3.8

偶然巻き戻しながら上映された魔法のような映像。当時の衝撃を想像する

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

4.4

素晴らしいドキュメンタリー。メリエスの変遷を辿りながら観客の趣向、技術の進歩も覗くことができる。

彩色作業はなかなか見応えがあった。

永らく眠っていた彩色版『月世界旅行』を発見し、酷く劣化し加水分
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月世界旅行(1902年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白い笑
シーンは6つくらいしかなく、カメラは定点、背景のセットが動いたりなど、かなり演劇の要素に満ちているけれど、それでも映画としてのギミックもきちんと用意されていた。

確かに物語に没
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.5

僕はファッションショーを芸術に昇華させるのはフィナーレによる動的な、一回性のインスタレーションだと思う。

その意味でマックイーンのショーはいつも刺激的で、魂を揺さぶられる感動的な衝撃が好きだった。
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都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.5

山本耀司の語り口調が80年代ぽくて人間味を感じられた。

彼の面白い回路を覗くことができてうれしい。「ハイヒールを履いた女性はみんな歳上にみえる。僕は彼女らには何もしてあげられない。」
彼が言語に起こ
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ディープ・ブルー(2003年製作の映画)

3.7

衝撃的な映像が多い。。。

シャチが生け捕ったアザラシを尾ひれで打ち上げる映像にはぶったまげた。軽く10mくらい吹っ飛んでた。よく喋るナレーションがその光景を説明しなかったのは謎。

しろくま赤ちゃん
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奇跡(1954年製作の映画)

4.5

陰影に富んだ美しいモノクロ映像と、ドラマの詰まった展開に魅了させられた。

今回劇場で鑑賞するにあたり、非常に環境が悪かったため、作品に集中できず中々苦しい2時間だったことを先に断っておきたい。そのた
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.3

終始どこか釈然としない、不安を拭うことのできないもどかしさに悩まされる作品。
冒頭で、クレジットを無人路でのみ表示させる演出などは、社会不適合感があって良い演出だと思った。しかし、全体を通して、色の質
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

高校の頃、この街の人たちとこの映画について語り合う授業があった。

あれから何度も鑑賞したが、映像の中に描かれている、被災したあの場所は僕の見ているこの風景と同じ場所だったのだと思うと、言葉にできない
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.7

とても新鮮な映画体験だった。
幻想と現実の寄り添い、溶け合ってゆく関係に魅了された。

冒頭のショットが映された瞬間に、これは『ノスタルジア』だと思った。アピチャッポン彼自身がタルコフスキーに影響を受
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