jamさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

チキンは未来だ!
水原カルビ味チキン

観終わったら、食べたくなることうけあい


解散危機の麻薬捜査班
起死回生をかけて、麻薬組織の密輸情報を元に潜伏捜査にのりだす
捜査費が無く、コ班長の退職金で買
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.7

87+90=177
ひでこ、しゅういち

修一さん、"しゅうたん"とひでこさんは呼んでいました。
彼は毎日、高蔵寺の自宅で畑仕事の傍ら、
10通以上のお便りを書いています。
味のある文字で綴られるユー
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

H・A・P・P・Y
おいらはハッピー わぁい!

大好きな車に乗って風を切る時が
ケン・マイルズにとって最高のしあわせ


モータースポーツの知識は、一般常識程度の女子一人で鑑賞するのは、もしかしたら
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

3.9

うわぁ…
ほんとに、オペラ座の怪人だった…

本家のミュージカルは、劇団四季版を何十回も観てて。一曲一曲、聴く度にそのシーンがよみがえるほど。
舞台を現代(あくまでも製作当時)に置き換えて、ロックオペ
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フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

波の音が子守唄 合いの手はカモメの声

日の出と共に目覚め、仲間たちと漁に出る
船上では、気晴らしに
時には困ったら 歌う
一人が歌い始めたら、もう一人が、また一人と。
いつしかメロディは潮風に乗り
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ティーンスピリット(2018年製作の映画)

3.5

何故このオーディションに出ようと思ったの?

歌うことが好きだから。

イギリスのワイト島に暮らす17歳のヴァイオレット
ポーランド出身、母子家庭で鬱屈した日々を送る彼女の夢は歌手になること

…って
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.1

叫びとささやきはかくして沈黙に帰した


それぞれが、心に傷を持つ三姉妹
病に侵され、程なく命の灯が消えてしまいそうな次女
彼女のために久しぶりに集う姉と妹


それまで観てきた作品が、モノクロの印影
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だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.0

僕らはありがとうと言いたかったんだ
チームにしてくれた
僕らを世話してくれた

君達が俺を世話してくれたんだ


短気な性格故にプロバスケットボールチームのコーチを解雇されたマルコ
飲酒運転事故のため
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燃えよスーリヤ!!(2018年製作の映画)

3.1

ぶっとび物語の裏には常に判断ミスがある

とは、スーリヤの祖父の教え…

あの…
正直言って、本日の私の判断ミスです…この作品を観ようと思ったこと


先天性無痛症の主人公スーリヤが幼い頃からVHSビ
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読まれなかった小説(2018年製作の映画)

3.9

この世は美しいものだらけ
たとえば
人であふれる夜の街 風の吹く丘
豪華な食卓 旅立つ船
恋すること
雨が降ること 雷に打たれたら最高
すべて一人のもの 近くに見えても遠い


なりたい自分/やりたい
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

金融事情にほんとうに疎いので
ましてや自国のことではない、韓国なら尚更
…恐る恐る、鑑賞


1997年の韓国の通貨危機
その7日前からの物語

韓国銀行、通貨政策チーム長 ハン・シヒョン
先を読むこ
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.8

If!
ライオネルが唐突に叫ぶ
彼はトゥレット症候群…チック症
唐突に奇声を発したり、卑猥な言葉や不謹慎な言葉を無意識に発してしまう症状が顕著で。
演じるエドワード・ノートンはまるでほんとうの患者さ
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.6

とてつもない閉塞感

宇宙空間に、自分たちだけという心許なさ

きちんと朝が来て、窓の外には陽が射す、そんな当たり前の生活をしみじみありがたく思えて


犯罪者を乗せてブラックホールを目指す宇宙船
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.2

何よりも大切なのは、
ほんとうの人間の道を歩くことだ

首長"10頭の熊"の言葉がすべて。

朝日と共に目覚め
大地の恵み、生き物から命を受け継いで
焚き火の暖かさに踊り
夜の帳が降りたら、満天の星を
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沈黙(1962年製作の映画)

4.0

どうして翻訳家になったの?

あなたがこの国の本を読めるように


物語の冒頭から、説明らしい説明がなく
登場人物たちの動きや、あまり多くない台詞、風景から読み解いていくことに


言葉の通じない異国
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THE UPSIDE 最強のふたり/人生の動かし方(2017年製作の映画)

3.9

DNR…Do Not Recovery
もしも呼吸停止などした場合に、延命処置を望まないということ

若い患者さんや、病状がそこまででない患者さんにはあまりしないものの
高齢の患者さんや、重篤な病状の
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.0

夢か、それとも幻なのか
看護師アルマの聞いた声、見た姿は


舞台女優エリザベートは舞台の途中で声が出なくなり、三カ月以上そのままで
精神的にも肉体的にも問題なしと診断された彼女を世話するのは、
2年
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

今大切なのは、
息子にとって何が最善なのかということ


夫婦というものがわからないのは、
経験がないから仕方ないとして
親子関係についても
母は幼い頃亡くなり、父からの愛情を素直に受けとめた記憶がほ
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夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)

3.7

まだ子供だったアンは愛を知り、そして。


作中の登場人物がそれぞれ想う人から想われない、ループ状態なのに気付いて


色男の弁護士、フレードリク
先妻を亡くした後、16歳のアンを娶る

初めて心から
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マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

3.7

シヴァ神は偉大なり

実在したインドの王妃伝説

19世紀のインド
僧侶の娘アニカルニカは希有なる手相の持ち主
美しさと優しさを持ち、武芸に長けた女性に成長した彼女は見染められてジャーンシー藩国に嫁ぐ
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

体調、精神状態を万全に整えて臨むべし

234分…長い、です。


満洲里のサーカスにいるという、
ずっと座っている象
人伝てに聞いたそれを見に行く

いつしか、行き場のない人たち心の拠り所のようにな
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鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.0

私の生きるよすがだ

この世に愛があるということ


他には誰もいない
静かな島で久しぶりの団欒を楽しむ家族

スイスから戻った作家の父
17歳ながらも戯曲やオペラを執筆するけれど、
その実まだ父と話
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.0

"It Must Been Love"
昨年末、脳腫瘍でボーカルのマリーがこの世を去ったRoxetteの代表曲
「プリティウーマン」の挿入歌として有名なこの曲は
失ってしまった愛を嘆く歌


けれども
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狼煙が呼ぶ(2019年製作の映画)

3.8

何かが始まる
胸のざわめきが治らない

杉並木の山中
ひとり、またひとりと集う男たち

言葉もなく
ただ
笛の音
和太鼓の響きが

そして
懐から取り出すのは
"YOUNG AMERICA"のリボルバ
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冬の光(1962年製作の映画)

3.8

神の沈黙

生きていれば心の平和を乱される
何にすがって生きていいのかわからない
だが生きねば


最愛の妻に先立たれ、
神の声が聞こえなくなった牧師、トーマス

彼を愛し、結婚を望むものの
その愛の
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

リタ・ヘイワーズ
マリリン・モンロー
ラクエル・ウェルチ

3人のセックスシンボル
アンディの独房の壁に貼られたポスターは
彼が希望を失わずにここで過ごした歳月…


心の豊かさを失ったら駄目だ
人の
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イメージの本(2018年製作の映画)

3.6

世界は単純じゃない

悲しみ方が足りないから
世界は良くならない


88歳ゴダールの最新作
正直、ゴダールの作品をきちんと観たことがないので、こちらもスルーしようと思っていたのだけれど。
魔がさして
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

意識せずとも、
もしかしたら意識して消そうとしたとしても
身体から仄かに立ち昇る匂い


生まれたての赤ちゃんのお乳の匂い
子どもたちの汗の匂い
甘酸っぱい青春の匂い

大人になると
それぞれ、その人
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ラストムービー(1971年製作の映画)

3.7

映画の中で俺は死ぬ

スタントマンのカンザスの台詞は
そのままデニス・ホッパーの心からの言葉のように感じられて

一面の菜の花
遠くに二人の子どものシルエット

抱き合うカンザスとマリア

これぞ人生
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.9

やっぱり、ゲイリー・マーシャル監督好きです…
表に出さずとも、ロマンティックな展開への憧れってあると思うんです。

"潮風のいたずら"
"恋のためらい"
"プリティウーマン"
…好きな作品がたくさんあ
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恐るべき子供たち(1950年製作の映画)

3.8

 "行ってしまう"

それは、エリザベートとポール、
姉弟の"隠語"
夢想によって恍惚状態になるということ…


抗い難い愛情によって結ばれている姉弟
突然の母の死

死の面影が生涯、姉弟の胸に
夢想
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尾崎豊を探して(2019年製作の映画)

3.8

オザキユタカヲ知ッテマスカ

渋谷でのインタビュー

名前は聞いたことはある
昭和感
親とかおばあちゃんが聴いてる?


新宿ルイードでのデビューライブ
18歳という若さを持て余し、
力のこもった演奏
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.0

笑っぱなしの92分

こんなにも無謀で
こんなにも一生懸命で
こんなにもおバカな
愛らしさ全開の映画がフィンランドから。

メタラーじゃなくても
知らず知らずに足がリズムを刻んで
ヘドバンしたくなるこ
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

信じる心

フランス南部の片田舎にその"宮殿"はある
今から100年ほど前、33年の歳月をかけてたった一人の郵便配達人が作り上げた


人が苦手、けれどうちに秘めた意志の強さと強靭な肉体を持つシュバ
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.3

修道院長の歌う
Climb Every Mountain

神への愛も男女の愛も同じ
逃げずに向き合って自分の道を見つけなさい


マリアとトラップファミリーのこれからを
案じながらのその歌は
静かに
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デニス・ホッパー/狂気の旅路(2017年製作の映画)

3.6

デニスは宝石のような人だった
輝かせるためには
宝石は磨く必要があるのだ


デニス・ホッパーの右腕として、
40年にわたり彼を支えた"透明人間"
サティヤ・デ・ラ・マニトウ
彼をはじめ、デニスの弟な
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