jamさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

僕の笑いは病気だ おかしいって?
違う これが本当の僕だ
何がハッピーだ
幸せなど一度もなかった
人生は悲劇だと思ってた

今、わかった
僕の人生は喜劇だ


そうして
アーサーは最愛の母の息の根を止
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.9

何が正しくて、何が間違っているのか。
張り詰めた心の糸が、ぷつりと切れる時…


鍵付きの内と外
ほんの僅かな違いしか無い。
遠巻きに眺める私たちも
明日は内側にいるかもしれない。


精神病院という
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その瞬間、僕は泣きたくなった CINEMA FIGHTERS project(2019年製作の映画)

3.6

CINEMA FIGHTERS project
恥ずかしながら、そういうプロジェクトがあったことすら知らなくて。
別所哲也さんのショートショートとコラボ
した、こちらは第3弾。


音楽にインスパイア
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.7

#1 有酸素運動
#2 二度撃ちでとどめを刺す
#3 トイレ要注意
#4 シートベルトをしろ から

#32 小さなことを楽しめ まで。

…なんのことやら…


いよいよスプラッタものにも免疫がつい
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真実(2019年製作の映画)

3.9

彩どりの葉蔭をゆっくりと。
それぞれが、それぞれの人生を生きて。

母、よりも女優であること。
身体に染みついたものはそうそう変わらない。

家族にとっては"真実"とは違う、そんな内容の自伝
けれども
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/エクステンデッド・カット(2019年製作の映画)

4.3

全盛期を過ぎたことを
受け入れなければならない
日々、役に立たなくなった自分を
受け入れなければならない


Easy Breezy


人生のピークについて
時折、考えるのです。
若く、才能や野心に
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.5

どうかしちゃった⁈
な、スーパーマン…しかも思春期Ver.…

月曜の朝だし、でも昨夜の仕事の疲れも残ってるし。
いっちょ、auマンディでスカッとしよう!
と、あまり考えずに。
選んだ基準は、出勤時間
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

大人になっても人生は辛いの?
…辛いさ…


乾いた砂漠に水が染み込むように。
二人の魂が求め合うさまは、自然なこと。


レオンとマチルダ
はじめは。
弟の復讐のため、"掃除人"たるレオンを頼ろうと
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.2

誰しも、忘れられない"一品"があるのではないでしょうか。
例えばそれは、記念日にレストランで食べた珍しい料理であったり
はたまた自分で初めて作ったゆで卵だったり

父や母の手料理、しかもそれを作ってく
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

I've Never Been in Love Before
今まで恋なんてしたことなかったのに…

囁くように歌われていた
この曲が
まさか自分のことのように
胸を打つ日がこようとは…


名前は聞
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マイ・フーリッシュ・ハート(2018年製作の映画)

3.7

ジャズはよく知らないけれど、興味はある、そんな私に。
「気持ち良く聴ける」だろうと、勧めていだたいたのが、
「チェット・ベイカー・シングス」で。
その甘い歌声と哀愁を帯びたトランペットの響きに、チェッ
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.8

映画と音楽に捧げる…
そう謳われ、往年のインド映画、とりわけ音楽やピアノ演奏に特化した作品(残念ながら詳しくない為、あくまでも想像だけれど)が流れるエンドロール。
この時だけ、本編とは違う不思議なノス
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楽園(2019年製作の映画)

4.0

慟哭…
人はほんとうに悲しい時、声をあげて泣く


夏の青葉、秋には稲穂たなびく美しい景色
木々のざわめき
代々受け継がれていく伝統の祭り

今も、日本の何処かにある…限界集落
そこで暮らす人々の、
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

天涯孤独という場合であれば、いざ知らず。
誰しも、家族に纏わる喜びと悲しみ、
そして逃れられない呪縛があるのだと、教えてくれた人がいます。


稲村家で起こった"一夜…ひとよ"の出来事は。
母が子供た
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イーダ(2013年製作の映画)

4.7

学校を卒業してすぐに就職した病院は、カトリック系で、敷地内には教会と修道院がありました。

神、という苗字を持つ、当時20過ぎの女の子が、ほどなくして病棟にボランティアとしてやってきました。
色白で、
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.0

降り注ぐ柔らかな光
その濃厚な黄色は、彼が心から求めたもの。

フィンセント・ヴァン・ゴッホ
彼のみた景色 感じた風の匂い

パリでの生活に疲れ
霧も灰色の光にもうんざりして
明るい太陽の光に導かれる
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ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018年製作の映画)

3.5

ヘレーネとフィンセント。
一度も会うことのなかったふたりの魂の絆


ヘレーネ・クレラー=ミュラーという一人の女性が。
何故、ゴッホに惹かれて、作品を収集し、遂には美術館を開くまでに至ったのか。

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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.5

ささやかな毎日
一日一日を大切にして
生きる意味を気づかせてくれた 
純粋に人の幸せを願うことが出来るようになった

あなたに会えて良かった…

マ子の言葉は。
そのまま、私の気持ちだ…
これだけ。
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42ndストリート(2019年製作の映画)

4.2

ダンスの種類は数あれど、耳でも楽しめるのは、タップダンスならではの魅力と言えるのではないでしょうか?
靴底に付けられた金属板、ボウルとヒールによって生み出されるタップスの響きは、音楽と溶け合ってえも言
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

66年式 サンダーバード
ブルーの車体が軋んで、飛ぶ時。


ウェイトレスのルイーズ
専業主婦のテルマ
鬱屈した日常から、ほんの少し離れて。
支配人の山荘へ…


威圧的な夫とは4年付き合って18歳
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救いの接吻(1989年製作の映画)

3.7

愛を生きる
大切なのは、受け取り方

好きに受け取ればいい、何度も
そうやって物語ができるから


映画監督の夫と女優の妻
そして父と子

主要な役を本人たちが演じている、
まさに家族の物語

ストー
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ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

3.7

「至純の愛」
マルタンがジェラールに言う。
彼女は君から離れない、と。

そもそも
愛し合う二人の"愛"の捉え方が。

彼女は
言葉で表したくなるのが愛
と言い、彼に問う

愛してる?

とても

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“樹木希林”を生きる(2019年製作の映画)

4.2

自分中心でいいのよ

…嗚呼、そうですよね…
とてつもない安心感。


NHKスペシャルとして一年間、樹木希林さんに密着する。
そんな無茶とも言える提案を了承させたのは、
ドラマ現場で培われた信頼故の
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若さと馬鹿さ(2019年製作の映画)

3.7

ハイジニーナ、知らなかった…
冒頭。
桜の入浴中の剃毛のリアルに。
タカちゃんの…を剃毛する桜のこなれ感に。

ああ、長く関係を続けた二人なのだという説得力。
まるで薄い壁を隔てた隣の住人になったよう
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.8

観るタイミングを完全に間違えました…

とても、良い作品なのです。

劇場で予告を観た時から、素敵だなと思い、実際観て。

主演お二人の演技は。
口に出せないもどかしい想いを、
見事に表情で魅せてくれ
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アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

4.0

How deep is your love

I really need to learn
'Cause we're living in a world of fools
Breaking us d
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.7

彼と彼女のお話

彼女は。
わかっているはずなのに。

アレックスは、命綱や安全装置を一切使わずに絶壁を登る、フリーソロ・クライマー。

サンニは彼のミューズ。
彼の講演会後、彼女からアプローチして
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

4.3

煙を燻らせるように
音楽を燻らせる
ボブ・ディランがギターのネックに煙草をさして演奏している、その影響は大きい
煙が出ているとホッとするよね…



愛煙家である細野晴臣氏のドキュメンタリーである
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.2

その道を極めること。
なんでもいいのです。
自分自身が納得いくまで、
何かに打ち込んで。


この映画を観ていて、様々な想いが私のなかを去来したのですけれど。
自分の胸にとても響いた作品であることは間
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.4

ほんとうに素晴らしい映画を観た時
あなたには、その感動を伝えたい相手がいますか?


マレーシア映画界の至宝、
ヤスミン・アフマド監督の遺作。
実は、この作品を観るのは二度目。
前回観たのは、ちょうど
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細い目(2004年製作の映画)

4.2

恋するまでの時間は?

1分 あなたが私に恋するまでの時間は?

もっと短い


ヤスミン・アフマド監督は言う
相手の長所も短所も受け入れるのに5分かからない、それが初恋、と。
初恋こそが真実の
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.7

俺の時代は来てる
言葉の炎
俺の足枷を溶かす


インドでラップ?
そんな懸念は、バトルが始まると何処かへ消え去った。


実在のアーティストの半生を描く
主人公ムラドを演じるのが、パドマーワト
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.9

深い緑の森のなか。
大きなかえるくんが彷徨う。



単に文学を翻訳するということを追ったドキュメンタリーというわけではなくて。
村上春樹作品を自国に紹介することが、もはや運命、と言い切る
デンマーク
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

自分が何者なのか。
ティーナが漠然と抱えていた疑問。

意味は少し違ってしまうかもしれないけれど…
多かれ少なかれ
私たちが、成長していく過程で抱く問題と同じなのではないかしら?
例え、それが。
違う
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.7

普通じゃない
普通ってなんだよ

うんざりだったんだよ
何もかもうまくいかないってだけだよ


いつの時代も。
思い通りにならない日常への不満や怒りを抱えて、若者は迷走する…


ミリタリーコート
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

This is my home

誇りと絆の、実話

私たちは、日々働いている。
それは、何のため?
生活の資金、目的達成の資金を稼ぎだすため。
家族や自分を養うには、必要不可欠。

その手段たる仕
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