ちこちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

ちこちゃん

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

休み明けの明日から仕事という夜に、笑いがながら楽しめる映画です。思いの外、楽しく、最近長い映画が多い中で、サクッと観れるのも良いです。

原作は読んでいないですが、ヤクザと合唱団の中学生がカラオケとい
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

男女の出会いを仏教の輪廻転生をベースに「イニョン」🟰運命と捉えた、とてもアジアな映画です。
輪廻転生ゆえ、この映画の原題「past lives (前世)」となったと思われます。
とても情感に訴える映画
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Winny(2023年製作の映画)

3.9

Winnyというコンテンツを匿名でダウンロードできるソフトウェアを開発した金子勇さんの物語です。
違法ダウンロードの幇助という罪で逮捕された彼が無罪を証明しようと弁護士と戦うことが描かれます。
この金
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.5

観ていて猛烈にお腹が空く映画です
そして南極の生活について学べるとともに、今の私達の生活を振り返る映画でもあります

今の日本の多くの場所では、災害地でない限り、水は無限に手に入ります
そして、食料が
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

すでに持っているものを追求し続けることが幸せだ、映画で心に残った言葉です

19世紀末の美食家ドダンと彼が構想したメニューを現実の料理に作り上げるウージェニーの話

互いは20年一緒に居て、信頼してお
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

最強のサイコパスは誰か?

最後まで、我が推しの1人の岡田将生さん演ずる東昇と羽村仁成さん演ずる朝陽の主導権争い!息もつけないぐらいのクライムサスペンスで、娯楽映画としてなかなかの映画でした

ネタバ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

フォロワーの皆様の感想が良かったので鑑賞

面白い映画です
白人だけでなく、我々アジア人も同じように持つアフリカ系アメリカ人への先入バイアスが初めから覆されます

アメリカの黒人、、、スラムに住んでお
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

フランス人の夫が山荘にて転落死をし、その場に居たのは盲目の息子と犬のみ。山荘に居た妻に容疑がかかり、その裁判とそれによって明らかになる夫婦関係を描く映画。

妻を演ずるザンドラ•ヒューラーが熱演してい
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

4Kで初めてこの映画を鑑賞しました

ロードムービーであり、バディ物です
1991年に作製された映画であるにもかかわらず、女性が男性から受ける抑圧や暴力というテーマは未だ昨今の課題としても残り続けてい
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

「沈黙」がテーマになっている映画です
原題もその通りquiet girlです
そのため、極端にセリフは少なく、静かに物事が進んでいく映画です。
そして、主人公の少女コットが美しく、透明感に溢れ、ひと夏
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

人にとってperfectな人生とはなんでしょうか。
人によって違うでしょう。
この映画は、役所広司さんが演ずる平山という現実には存在しそうもないが、そうなりたいと思わせる人のperfect な人生を描
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

売れない女優と仕事のない駆け出し弁護士の2人が、女優がセクハラに遭い、殺人事件となったことから、これを使ってのし上がって行く、クライムコメディです。

フランスがまだ、フェミニズムがはしりだったころの
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

普通とはなんでしょうか、ということを問いかける映画です
そして使い古されている「多様性」という事とは、実際の生活では何を指すのか、ということも特定に対するフェティシズムを題材として問いかけています
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

同時期の石井監督作品の「月」と通底しているテーマは「見ない」ことだと思いました

こちらの作品では、映画界に蔓延る因習であり、人間が食べるために何千頭と殺されている牛がいる事実、マスク警察に見る独りよ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.2

鑑賞後、とても疲れてしまった映画です。それは、2時間59分もある映画の時間的な長さから来るものではなく、映像の美しさや華やかさとは対照的に、話の重さ、哀しさ、そして優しさや繋がりが詰まっていて、とても>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.3

映画を通じて自分と対峙させる、そんな映画です。

人は、知りたくない事実を隠避する、自分もその1人であることに否応なく向き合わされる映画です、力ずくで、自分の狡さを認めさせる、そんな映画です
そんな事
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僕と彼女のファースト・ハグ(2020年製作の映画)

3.2

金曜日の夜は、力を抜いた、ハッピーになれるラブコメを観たいと思っていて、出会った中国映画。

予想通りのおバカなコメディも交えるラブストーリーながら、ひねりはないですが、安心して見られて、なおかつハッ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

「人をわかるってどういうことですか?」
「自分でも自分はわからない」

そうだと思います。
映画のように、人は見せたい自分を見せることもありますし、相手が見たであろう自分を演じることもあると思うからで
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.5

NYのカーライルホテルのドキュメンタリー映画です。実際ホテルで働く人たちのインタビューや、ホテルの歴史、そしてホテルと共にある音楽の話ととても面白かったです

出演するコメンテーターがゴージャスです
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.2

「希望も自由も仕事もない」
映画の中のセリフですが、イランの現状を言い表しているのだと思います。

トルコに居て、他の欧州の国に脱出しようとするカップル、そしてイランのトルコとの国境の村に居るパナヒ監
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ケイト•ブランシェットを堪能する映画です。
そして、ある種の愛について語る映画だと捉えました

素晴らしいです。ドイツ語のみならず、指揮の仕方、オケの指導の仕方、ピアノの弾き方などそれら全ての技術を獲
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.5

フランスの現代を音楽と捉えた映画と言えるのかもしれません。

やはり昨今のフランスの課題は移民と元からフランスに居た国民との融合でしょう。
本映画では、ラップが移民の象徴であることは、白人以外がラップ
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

リチャード三世の遺骨を探す1人のアマチュアの女性の実話をもとにした映画。

通説、俗説、定説、それらは、人の口やあらゆるメディアを通じて流布され、時にはこのリチャード三世のように、シェイクスピアという
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

究極のファンタジー
そんなことあるかい、と思いながらも、テンポのよさと展開のはやさ、そして素晴らしいアクションに酔える作品です

女子高生を卒業したばかりの殺し屋2人のうちの1人はコミュ障という設定も
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.5

アッバス•キアロスタミ監督の初期の長編作ということで鑑賞

ストーリーは、学校を遅刻、さぼってばかりいて、授業中はサッカーの雑誌を読んで勉強せず、結果留年するし、親の言うことは全く聞かない、親のツケで
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オートクチュール(2021年製作の映画)

3.1

ディオールのオートクチュールを作る定年を迎える針子の女性が、偶然街で出会った若い女性に仕事を教え、プロのお針子にしていく物語です

ディオールのアトリエがどのようになっているのか、オートクチュールがど
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

死とと生は隣り合わせであることを、改めて我々に提示する作品です。

ロードムービーの体をなしながら、すずめが人と接し、自らの源流である地震により故郷での母との別れを追体験するとともに、人を好きになるこ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.3

好みの作品でした。

踊ることは、歌うことと同じで、体を道具にして使うため、多くの人が普通にできることです。
だからこそ、そこで秀でることは難しいと思います。本映画のように、クラッシックであれ、コンテ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

高橋一生さんを堪能するための映画です

先日、野田mapの「兎、波を走る」を観劇したばかりで、高橋一生さんの表情、体の使い方も含めて演技が素晴らしく感動しました。その演技力が本作でも遺憾無く発揮されて
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.5

ダイアン•キートンはいつまでもキュートでそしてNYを感じさせる女優です。
そんな彼女が、実話を元にしたロンドン郊外の高級住宅地であるハムステッドを舞台にしたラブロマンスを演ずる映画です。

予定調和を
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彼女とTGV(2016年製作の映画)

4.0

「人生はいつも目の前にある」

人は、年齢を重ねるとルーチンから抜け出すことが難しくなります。なぜなら、自分の決まりごとを変えてしまうと、失うことがおこり、それが怖いからです

ジェーン•バーキン演ず
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

4.0

原題は 「Dali land 」その名の通り、ダリの世界を描いています。
どちらかというと、ダリの人なり、そしてある種常軌を逸した日常、そして人生を画廊の勤める若きジェームスの視点で語られます

ダリ
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ザ・スーパーミッション(2021年製作の映画)

4.0

Filmarksの偉大な先輩である開明獣さんからのお勧めで鑑賞。

大好きな筒井真理子さんが主演で、相変わらず良い味を出してられます。
スーパーで働く店員さんと何組かのいろいろなお客様との彼女の心の中
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

言わずとしれた#MeTooのムーブメントをおこしたハーヴェイワインスタインの長年に渡るセクシャルハラスメントを公にすることができたN.Y. Times の記者の映画。

ドキュメンタリーのように、声を
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

観る前から感動するのだろうと、予測していたにもかかわらず、まんまとやっぱり良いと思った映画です。

主人公オギーはたまたま見た目で人と違うとわかりますが、この映画のメッセージは、みんな、それぞれ違う、
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.4

アメリカでも、地域のよって中西部のように保守的な地域があります
インディアナ州もその一つで、宗教も、保守的であり、LGBTQにも理解が少ないところて、いわゆる赤い州で、そこを舞台にしたこの映画

多様
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